タ
投与量(mg/body) 2.0*1 4.0*2 6.0*2
Tmax(hr) 2~4 2~4 2~4
Cmax(ng/mL) 18.02 44.87 65.22
AUC(hr・ng/mL) 128.37 320.41 430.26
t1/2(hr) 3.4 4.5 4.0
*1:n=4,*2:n=3
臨床成績
APL患者にタミバロテンとして1日3~12mg/m2を2回にわけて11日~57日間経口投与したときの治療効果を検討した臨床試験において、有効性解析対象例39例の寛解率は以下のとおりであった16)。
臨床成績の表
計 完全寛解 部分寛解 無効 完全寛解率
初 発 5 3 0 2 60.0%
再 発
内訳
初回
2回以上 34(9)
21(1)
13(8) 21(2)
17(0)
4(2) 2(0)
1(0)
1(0) 11(7)
3(1)
8(6) 61.8%
総 計 39 24 2 13 61.5%
表中の数字は例数を示す。
括弧内はトレチノイン難反応例と扱った患者(トレチノインによる寛解後療法(維持療法)の施行中にAPLが再発した患者が3例、再発後にトレチノインを含む治療が施行されたが、完全寛解を得ることができなかった患者が6例)を示す。
注):初発時にトレチノインを含む導入療法で完全寛解を得た治療歴を有する患者。
薬効薬理
APLに特異的な染色体異常[t(15;17)転座]の結果生じるPML-RARαキメラ遺伝子は、PMLあるいはRARαの機能を阻害することでアポトーシスの抑制及び骨髄系細胞の分化を阻害しAPLの発症に関与していると考えられている。ここに、本剤が作用するとAPL細胞のPML-RARαキメラ遺伝子の抑制機構が解離され前骨髄球の分化が誘導されると考えられる17)-21)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名:
タミバロテン(JAN) (英名)Tamibarotene(JAN)
化学名:
4-[(5,6,7,8-Tetrahydro-5,5,8,8-tetramethyl-2-naphthyl)carbamoyl]benzoic acid
構造式:
分子式:
C22H25NO3
分子量:
351.45
性状:
白色の結晶又は結晶性の粉末である。N,N-ジメチルホルムアミドに溶けやすく、メタノール又はエタノール(95)にやや溶けやすく、ジエチルエーテルにやや溶けにくく、アセトニトリルに溶けにくく、水にほとんど溶けない。
融点
約232℃
分配係数:
>63900[1-オクタノール/緩衝液(pH4.23、25℃)]
854 [1-オクタノール/緩衝液(pH7.07、25℃)]
承認条件
市販後の一定期間は、使用症例の全例を登録して市販後調査を実施し、有効性及び安全性について調査するとともに、レチノイン酸症候群、播種性血管内凝固症候群、総コレステロール値、トリグリセリド値、クレアチンキナーゼ値、アミラーゼ値、皮膚症状、肝機能障害、視覚障害、骨痛、高脂血症用剤と本剤との相互作用について、重点的に調査すること。
*包装
アムノレイク錠2mg:PTP10錠

主要文献及び文献請求先
主要文献
1)~9)
東光薬品工業(株) 社内資料
10)
Algate,D.R.,et al.,Oyo Yakuri/Pharmacometrics 47(5),451,1994
11)~13)
東光薬品工業(株) 社内資料
14)
Mizojiri,K.et al.,Arzneim.-Forsch./Drug Res.47(1),259,1997
15)~16)
東光薬品工業(株) 社内資料
17)
木崎昌弘,医学の歩み, 190(5),335,1999
18)
木崎昌弘,カレントテラピー,20(9),893,2002
19)
大西一功,癌の臨床,48(11),669,2002
20)
垣塚彰,実験医学,16(19),2459,1998
21)
井上聡,Molecular Medicine,37(7),786,2000
**文献請求先
主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください。
日本新薬株式会社 学術部 医薬情報課 くすり相談担当
〒601-8550 京都市南区吉祥院西ノ庄門口町14
フリーダイヤル 0120-321-372
TEL 075-321-9064
FAX 075-321-9061
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
販売
日本新薬株式会社
京都市南区吉祥院西ノ庄門口町14
製造販売元
東光薬品工業株式会社