ことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5. ショック、アナフィラキシー
(頻度不明)
ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、蕁麻疹、血圧低下、呼吸困難等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
重大な副作用(類薬)
1. 汎血球減少、無顆粒球症、血小板減少、播種性血管内凝固症候群(DIC)、血小板減少性紫斑病
2. 精神神経症状
意識障害(昏睡)、妄想、てんかん発作、麻痺等
3. 呼吸抑制、無呼吸
4. 間質性肺炎
5. 肝炎、肝機能障害、黄疸
6. 急性膵炎
類薬で、上記の副作用が報告されている。観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
その他の副作用
精神神経系
頻度不明
頭痛、傾眠、めまい、鎮静、失見当識、意識障害
腎臓
頻度不明
尿中蛋白陽性、BUN増加、尿中血陽性、尿失禁、血中クレアチニン増加、尿円柱、尿中白血球、尿中赤血球
血液
頻度不明
白血球数増加、白血球数減少、赤血球数減少、ヘモグロビン減少、ヘマトクリット減少、好酸球増加、血小板数増加、血小板減少症、好中球減少、好中球増加、単球増加、リンパ球増加、リンパ球減少、ヘマトクリット増加
肝臓
頻度不明
ALT(GPT)増加、AST(GOT)増加、LDH増加、尿中ウロビリノーゲン増加、γ-GTP増加、ALP増加、黄疸
消化器
頻度不明
下痢、悪心、腹部不快感、腹痛、口渇、嘔吐、口唇乾燥、胃炎、白色便、便秘、口内炎、食欲減退
過敏症注)
頻度不明
発疹、蕁麻疹、そう痒症
皮膚
頻度不明
白血球破砕性血管炎注)
循環器
頻度不明
高血圧、動悸
その他
頻度不明
CK(CPK)増加、血中カリウム増加、倦怠感、発熱、尿糖陽性、浮腫、総蛋白減少、咳嗽、異常感、筋力低下、CK(CPK)減少、口腔咽頭痛、胸部不快感
上記のような症状があらわれることがあるので、異常が認められた場合には、減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
注)このような症状があらわれた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
高齢者への投与
本剤は主として腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多く、高い血中濃度が持続するおそれがあるため、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人に投与する場合には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
2.
授乳婦に対しては、本剤投与中は授乳を避けさせること。[動物実験(ラット)において乳汁中に移行することが報告されている。]
小児等への投与
**低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(低出生体重児、新生児、乳児、幼児に対しては使用経験がなく、小児に対しては使用経験が少ない)。
過量投与
ファムシクロビルの過量投与に関する情報は少ない。過量投与した場合には、適宜、対症療法及び支持療法を行うこと。腎機能低下の程度に応じ適切な減量を行わなかった腎機能障害患者において、急性腎障害が報告されている。なお、活性代謝物であるペンシクロビル(血漿中では大部分がペンシクロビルとして存在する)は透析可能であり、4時間の血液透析により血漿中濃度は約75%減少する。
適用上の注意
1. 薬剤交付時:
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
2. 服用時:
本剤は主薬の苦味を防ぐため、コーティングを施しているので、錠剤をつぶすことなく服用させること。
その他の注意
1.
ラット及びイヌにそれぞれ10週間、6カ月間経口投与した結果、ラットでは500mg/kg/日以上の投与で、イヌでは150mg/kg/日以上の投与で、精子濃度の低下、精巣の重量減少・萎縮が認められた。また、ヒトにおいて行われた、1回250mg1日2回18週間反復投与試験では、精子に対する影響は認められていない。
2.
ラット及びマウスに2年間経口投与した結果、600mg/kg/日投与で雌ラットに乳腺腺がんの出現率の増加がみられた。
3.
ペンシクロビルは、マウスリンパ腫培養細胞を用いた試験で、1000μg/mL以上で染色体異常の頻度を有意に増加させ、ヒトリンパ球を用いた試験では、250μg/mL以上で染色体異常の頻度を増加させた。また、マウスの小核試験では、骨髄毒性を示す500mg/kg以上を静脈内投与したときに、小核を有する多染性赤血球の出現率を増加させた。
薬物動態
生物学的同等性試験
(1)
ファムシクロビル錠250mg「DSEP」と標準製剤を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠(ファムシクロビルとして250mg)健康成人男子に絶食時単回経口投与して血漿中ペンシクロビル(活性代謝物)濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲であり、両剤の生物学的同等性が確認された1)。
血漿中ペンシクロビル濃度の推移
(表1参照)
(2)
ファムシクロビル錠500mg「DSEP」と標準製剤(錠剤、250mg)を、クロスオーバー法によりそれぞれ1錠又は2錠(ファムシクロビルとして500mg)健康成人男子に絶食時単回経口投与して血漿中ペンシクロビル(活性代謝物)濃度を測定した。得られた薬物動態パラメータ(AUC、Cmax)について90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、log(0.80)~log(1.25)の範囲であり、両剤の生物学的同等性が確認された1)。
血漿中ペンシクロビル濃度の推移
(表2参照)
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、血液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
表1 薬物動態パラメータ
AUC0-8hr
(μg・hr/mL) Cmax
(μg/mL) Tmax
(hr) t1/2
(hr)
ファムシクロビル
錠250mg「DSEP」 3.56±0.92 1.44±0.53 1.1±0.5 2.2±0.6
標準製剤
(錠剤、250mg) 3.51&p