表1 薬物動態パラメータ(健康成人,静注)参照
表2 薬物動態パラメータ(健康成人,1時間点滴静注)参照
(2) 腎機能正常小児4)(静注,点滴静注時の血清中濃度及び薬物動態パラメータ)
表3 薬物動態パラメータ(腎機能正常小児,静注)参照
表4 薬物動態パラメータ(腎機能正常小児,30分点滴静注)参照
(3) 低出生体重児(未熟児),新生児5)(静注時の血漿中濃度及び薬物動態パラメータ)
表5 薬物動態パラメータ〔低出生体重児(未熟児)〕参照
表6 薬物動態パラメータ(新生児)参照
(4) 腎機能障害患者6)~8)(静注時の血清中濃度及び薬物動態パラメータ)腎機能の低下に伴い,血中半減期の延長と尿中排泄遅延が認められる。したがって,腎機能障害患者に投与する場合には投与量並びに投与間隔の適切な調節が必要である。
表7 薬物動態パラメータ(腎機能障害患者)参照
(5) 血液透析患者8)(静注時の血清中濃度及び薬物動態パラメータ)
2. 分布 胆汁4),喀痰4),腹腔内滲出液4),骨盤死腔滲出液4),胆嚢4),子宮4),子宮付属器4),中耳粘膜9),肺組織4) 等への移行が認められた。産婦(n=5)に1g(力価)静注後の母乳中濃度は平均0.5μg/mL以下であった10)。
3. 代謝 生体内でわずかに代謝を受けるが,大部分(12時間で80~90%)が未変化体として尿中に排泄される。なお,活性代謝物としてフロモキセフoxide及び非活性代謝物としてhydroxyethyl-tetrazolethiol(HTT)が確認されており,24時間までの尿中回収率はそれぞれ0.1~0.3%,10~23%であった11)。
4. 排泄 主として腎から排泄され,健康成人での0.5g(力価)(n=4),1g(力価)(n=4)静注あるいは1g(力価)(n=13),2g(力価)(n=10)1時間,0.5g(力価)(n=3),1g(力価)(n=4),2g(力価)(n=4)2時間点滴静注後の尿中排泄率は,投与量に関係なく,2時間までに平均50~70%,12時間までに平均80~90%であった11)。
5. その他 血清蛋白結合率:限外ろ過法にて測定した血清蛋白結合率は35%であった12)。
薬物動態の表
表1 薬物動態パラメータ(健康成人,静注)
記号 投与量〔g(力価)〕 n C5min注1(μg/mL) T1/2(β)(min)
▲ 0.5 4 39.4 46.3
● 1 22 126.2 49.6
注1:血清中濃度(投与5分値)
(測定法:bioassay)(mean)
表2 薬物動態パラメータ(健康成人,1時間点滴静注)
記号 投与量〔g(力価)〕 n Cmax(μg/mL) T1/2(β)(min)
▲ 0.5 4 19.6 73.4
● 1 25 44.0 49.2
○ 2 10 89.5 40.0
(測定法:bioassay)(mean)
表3 薬物動態パラメータ(腎機能正常小児,静注)
記号 投与量〔mg(力価)/kg〕 n 年齢(歳) C15min注1(μg/mL) T1/2(β)(min)
▲ 20 26 7.8 49.5 48.0
● 40 10 5.8 89.6 73.8
注1:血清中濃度(投与15分値)
(測定法:bioassay)(mean)
表4 薬物動態パラメータ(腎機能正常小児,30分点滴静注)
記号 投与量〔mg(力価)/kg〕 n 年齢(歳) Cmax(μg/mL) T1/2(β)(min)
▲ 20 12 8.6 52.0 48.6
● 40 6 8.7 119.2 61.2
(測定法:bioassay)(mean)
表5 薬物動態パラメータ〔低出生体重児(未熟児)〕
記号 日齢(日) n C15min注1(μg/mL) T1/2(β)(hr)
▲ 0~3 6 54.0 4.28
● 4~7 6 54.6 2.27
○ 8~28 7 55.5 3.02
注1:血漿中濃度(投与15分値)
(測定法:bioassay)(mean)
表6 薬物動態パラメータ(新生児)
記号 日齢(日) n C15min注1(μg/mL) T1/2(β)(hr)
▲ 0~3 14 54.4 2.99
● 4~7 14 51.4 2.32