~6.0
1g(力価)/100mL生理食塩液
浸透圧比〔生理食塩液に対する比〕
約1
1g(力価)/100mL生理食塩液
添付溶解液(1キット中)
日局生理食塩液100mL
キット:1つのプラスチック容器に隔壁を設けて,上室に薬剤,下室に溶解液を充てんした注射剤
禁忌
(次の患者には投与しないこと)
本剤の成分によるショックの既往歴のある患者
原則禁忌
(次の患者には投与しないことを原則とするが、特に必要とする場合には慎重に投与すること)
本剤の成分又はセフェム系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者
効能・効果
<適応菌種>
フロモキセフに感性のブドウ球菌属,レンサ球菌属,肺炎球菌,淋菌,モラクセラ(ブランハメラ)・カタラーリス,大腸菌,クレブシエラ属,プロテウス属,モルガネラ・モルガニー,プロビデンシア属,インフルエンザ菌,ペプトストレプトコッカス属,バクテロイデス属,プレボテラ属(プレボテラ・ビビアを除く)
<適応症>
○ 敗血症,感染性心内膜炎
○ 外傷・熱傷及び手術創等の二次感染
○ 咽頭・喉頭炎,扁桃炎,急性気管支炎,慢性呼吸器病変の二次感染
○ 膀胱炎,腎盂腎炎,前立腺炎(急性症,慢性症)
○ 尿道炎
○ 腹膜炎,腹腔内膿瘍
○ 胆嚢炎,胆管炎
○ バルトリン腺炎,子宮内感染,子宮付属器炎,子宮旁結合織炎
○ 中耳炎,副鼻腔炎
**効能・効果に関連する使用上の注意
咽頭・喉頭炎,扁桃炎,急性気管支炎,副鼻腔炎への使用にあたっては,「抗微生物薬適正使用の手引き」1)を参照し,抗菌薬投与の必要性を判断した上で,本剤の投与が適切と判断される場合に投与すること。
用法・用量
1. フルマリン静注用0.5g及びフルマリン静注用1g 通常,成人にはフロモキセフナトリウムとして1日1~2g(力価)を2回に分割して静脈内注射又は点滴静注する。
通常,小児には1日60~80mg(力価)/kgを3~4回に分割して静脈内注射又は点滴静注する。
通常,未熟児,新生児には1回20mg(力価)/kgを生後3日までは1日2~3回,4日以降は,1日3~4回静脈内注射又は点滴静注する。
なお,年齢,症状に応じて適宜増減するが,難治性又は重症感染症には成人では1日4g(力価)まで増量し,2~4回に分割投与する。また未熟児,新生児,小児では1日150mg(力価)/kgまで増量し,3~4回に分割投与する。
2. フルマリンキット静注用1g 通常,成人にはフロモキセフナトリウムとして1日1~2g(力価)を2回に分割して点滴静注する。
通常,小児には1日60~80mg(力価)/kgを3~4回に分割して点滴静注する。
通常,未熟児,新生児には1回20mg(力価)/kgを生後3日までは1日2~3回,4日以降は,1日3~4回点滴静注する。
なお,年齢,症状に応じて適宜増減するが,難治性又は重症感染症には成人では1日4g(力価)まで増量し,2~4回に分割投与する。また未熟児,新生児,小児では1日150mg(力価)/kgまで増量し,3~4回に分割投与する。
参考:注射液の調製法
1. フルマリン静注用0.5g(力価)及び1g(力価)各10mL容量瓶4mL以上の注射用水,5%ブドウ糖注射液又は生理食塩液を加え,よく振盪して溶解する。ただし,点滴静注を行う場合,注射用水を用いると溶液が等張とならないため用いないこと。
2. フルマリンキット静注用1g(力価)溶解液(日局生理食塩液)部分を手で押して隔壁を開通させ,更に溶解液部分を繰り返し押して薬剤を完全に溶解する。
(詳しい溶解方法については,キット製品の外袋及びカバーシートに記載の「溶解操作方法」を参照のこと。)
用法・用量
に関連する使用上の注意
1. 本剤の使用にあたっては,耐性菌の発現等を防ぐため,原則として感受性を確認し,疾病の治療上必要な最小限の期間の投与にとどめること。2. 低出生体重児(未熟児)・新生児では在胎週数,投与時の体重を考慮すること。[「小児等への投与」及び「薬物動態」の項参照]
**,*使用上の注意
慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)
1. 瓶及びキット共通
(1) ペニシリン系抗生物質に対し過敏症の既往歴のある患者(2) 本人又は両親,兄弟に気管支喘息,発疹,蕁麻疹等のアレルギー症状を起こしやすい体質を有する患者(3) 高度の腎障害のある患者[血中濃度が持続するので,投与量を減らすか,投与間隔をあけて使用すること。(「薬物動態」の項参照)](4) 経口摂取の不良な患者又は非経口栄養の患者,全身状態の悪い患者[ビタミンK欠乏症状があらわれることがあるので観察を十分に行うこと。](5) 高齢者[「高齢者への投与」の項参照]
2. キットのみ
(1) 心臓,循環器系機能障害のある患者[ナトリウムの負荷及び循環血液量を増すことから心臓に負担をかけ,症状が悪化するおそれがある。](2) 腎障害のある患者[水分,塩化ナトリウムの過剰投与に陥りやすく,症状が悪化するおそれがある。]
重要な基本的注意
本剤によるショック,アナフィラキシーの発生を確実に予知できる方法がないので,次の措置をとること。
1. 事前に既往歴等について十分な問診を行うこと。なお,抗生物質等によるアレルギー歴は必ず確認すること。2. 投与に際しては,必ずショック等に対する救急処置のとれる準備をしておくこと。3. 投与開始から投与終了後まで,患者を安静の状態に保たせ,十分な観察を行うこと。特に,投与開始直後は注意深く観察すること。
相互作用