ント数(2) 1.85
(n=961) 4.84
(n=483) 1.33
(n=118) 8.25
(n=59)
複合評価項目における各項目
腎機能悪化
ハザード比(p値)(6) 0.386(p<0.0001) 0.386(p<0.0001) 0.167(p=0.0011) 0.167(p=0.0011)
複合評価項目における各項目
腎臓痛
イベント数(2) 4.73
(n=961) 7.30
(n=483) 2.33
(n=118) 2.95
(n=59)
複合評価項目における各項目
腎臓痛
ハザード比(p値)(6) 0.642(p=0.0071) 0.642(p=0.0071) 0.767(p=0.6564) 0.767(p=0.6564)
複合評価項目における各項目
高血圧悪化
イベント数(2) 30.74
(n=961) 32.05
(n=483) 28.32
(n=118) 31.83
(n=59)
複合評価項目における各項目
高血圧悪化
ハザード比(p値)(6) 0.942(p=0.4223) 0.942(p=0.4223) 0.863(p=0.5248) 0.863(p=0.5248)
複合評価項目における各項目
アルブミン尿悪化
イベント数(2) 8.17
(n=961) 7.75
(n=483) 9.00
(n=118) 8.84
(n=59)
複合評価項目における各項目
アルブミン尿悪化
ハザード比(p値)(6) 1.037(p=0.7420) 1.037(p=0.7420) 0.994(p=0.9827) 0.994(p=0.9827)
腎機能(3)の変化
変化量(4) -2.609
(n=842) -3.812
(n=464) -4.837
(n=108) -6.279
(n=58)
腎機能(3)の変化
群間差(p値)(5) 1.203(p<0.0001) 1.203(p<0.0001) 1.442(p=0.0119) 1.442(p=0.0119)
(1)%/年、(2)イベント/100観察人年、(3)血清クレアチニンの逆数
(4)(mg/mL)-1/年
(5)線形混合モデルによる投与群と時間の交互作用項の検定により算出
(6)イベント発生までの時間(再発を含む)について、投与群を因子としたproportional rates/means modelを用いて算出
薬効薬理
1. 薬理作用
(1) バソプレシンV2-受容体拮抗作用27,28)
トルバプタンは、ヒトバソプレシンV2-受容体発現細胞及びラット、イヌ腎臓膜標本において、標識バソプレシンのV2-受容体への結合を濃度依存的に阻害した。また、ヒトバソプレシンV2-受容体発現細胞において、それ自身ではcAMPの産生増加を示さず、バソプレシンによるcAMPの産生を抑制したことから、バソプレシンV2-受容体拮抗作用を有していることが示された。ヒトバソプレシンV2-受容体に対する阻害定数は、0.43±0.06 nmol/Lであった。
(2) 利尿作用28,29)
トルバプタンは、覚醒ラット及びイヌにおいて、用量依存的に尿量を増加させ、尿浸透圧を低下させた。このとき、ループ利尿薬とは異なり、自由水クリアランスが正の値となり、自由水の排泄を増加させた(水利尿作用)。
(3) 抗浮腫作用30,31)
トルバプタンは、ラット浮腫モデルにおいて、カラゲニン誘発足浮腫及びヒスタミン誘発毛細血管透過性の亢進を用量依存的に抑制した。また、覚醒心不全犬において水利尿作用を示し、前負荷を軽減させた。
(4) 腹水減少作用32)
トルバプタンは、ラット肝硬変腹水モデルにおいて、腹水の指標である体重及び腹囲を減少させた。
(5) のう胞腎進行抑制作用33~35)
トルバプタンは、多発性のう胞腎の動物モデルであるpcyマウス、Pkd2WS25/-マウス及びPCKラットにおいて腎容積の増大を抑制した。
2. 作用機序
トルバプタンは、バソプレシンV2-受容体拮抗作用を薬理学的特徴とする薬剤であり、腎集合管でのバソプレシンによる水再吸収を阻害することにより、選択的に水を排泄し、電解質排泄の増加を伴わない利尿作用(水利尿作用)を示す。また、多発性のう胞腎においてはバソプレシンによる細胞内cAMPの上昇を抑制することにより、腎容積及び腎のう胞の増大を抑制する。
有効成分に関する理化学的知見
一般名:トルバプタン〔Tolvaptan (JAN)〕
化学名:N-{4-[(5RS)-7-Chloro-5-hydroxy-2,3,4,5-tetrahydro-1H-benzo[b]azepine-1-carbonyl]-3-methylphenyl}-2-methylbenzamide
構造式:
分子式:C26H25ClN2O3
分子量:448.94
性 状:白色の結晶又は結晶性の粉末である。メタノール又はエタノール(99.5)にやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。本品のメタノール溶液(1→50)は旋光性を示さない。
融 点:224~228℃
承認条件
腎容積が既に増大しており、かつ、腎容積の増大速度が速い常染色体優性多発性のう胞腎の進行抑制
1.
常染色体優性多発性のう胞腎の治療及び本剤のリスクについて十分に理解し、投与対象の選択や肝機能や血清ナトリウム濃度の定期的な検査をはじめとする本剤の適正使用が可能な医師によってのみ処方され、さらに、医療機関・薬局においては調剤前に当該医師によって処方されたことを確認した上で調剤がなされるよう、製造販売にあたって必要な措置を講じること。
2.
製造販売後、一定数の症例に係るデータが蓄積されるまでの間は、本剤が投与された全症例を対象に製造販売後調査を実施することにより、本剤の安全性及び有効性に関するデータを早期に収集し、本剤の適正使用に必要な措置を講じること。また、集積された結果については定期的に報告すること。
包装
サムスカ錠7.5mg:[PTP]20錠(10錠×2)、100錠(10錠×10)
サ