て代謝性アシドーシスを補正する。
本剤は代謝性アシドーシスの補正効果を高めるためpH8.0に調整してある。イヌの出血性ショック時の治療に対し、pH8.2~8.5に調整した乳酸リンゲル液は、pH6.5の乳酸リンゲル液より優れるという結果が得られている。このことから、ショックの際には、pHが8.0~8.2のややアルカリ性の乳酸リンゲル液が有利と考えられる。
取扱い上の注意
1. *ハルトマン輸液pH8「NP」(500mL)の注意事項
(1)
プラスチックバッグを包んでいる外袋の破損及び内側に液滴が認められる場合や、内容液に着色又は混濁等の異常が認められる場合は使用しないこと。
(2)
ゴム栓部のシールフィルムが万一はがれているときは使用しないこと。
(3)
輸液セットの針はゴム栓のOUTと表示した○印の位置に、混注の際は注射針をINと表示した○印の位置に真っ直ぐに刺すこと。斜めに刺すと針がプラスチックバッグの首部を貫通し、液漏れを起こすことがある。
(4)
通気針は不要であるが、輸液の液量が少なくなると排出速度が低下してくるので、滴下速度に十分注意すること。また、輸液の液面と静脈針との落差を保つようにして点滴静注すること。
(5)
連結管(U字管)による連続投与は行わないこと。2バッグ以上の連続投与を行う場合は、Y型タイプの輸液セットを使用すること。
(6)
容器の液目盛りは、およその目安として使用すること。
2. *ハルトマン輸液pH8「NP」(1,000mL)の注意事項
(1)
プラスチックバッグを包んでいる外袋の破損及び内側に液滴が認められる場合や、内容液に着色又は混濁等の異常が認められる場合は使用しないこと。
(2)
ゴム栓部のシールフィルムが万一はがれているときは使用しないこと。
(3)
混注の際は注射針をゴム栓の○印の位置に真っ直ぐに刺すこと。また、同一箇所に繰り返し刺さないこと。輸液セットの針は、混注の際に用いた○印とは異なる○印の位置に真っ直ぐに刺すこと。針を斜めに刺すと、ゴム片(コア)が内容液中に混入したり、プラスチックバッグの首部を貫通し液漏れを起こすことがある。
(4)
通気針は不要であるが、輸液の液量が少なくなると排出速度が低下してくるので、滴下速度に十分注意すること。また、輸液の液面と静脈針との落差を保つようにして点滴静注すること。
(5)
連結管(U字管)による連続投与は行わないこと。2バッグ以上の連続投与を行う場合は、Y型タイプの輸液セットを使用すること。
(6)
容器の液目盛りは、およその目安として使用すること。
3. 安定性試験
(1) ハルトマン輸液pH8「NP」(500mL)
最終包装製品を用いた加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)の結果、ハルトマン輸液pH8「NP」(500mL)は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。7)
(2) *ハルトマン輸液pH8「NP」(1,000mL)
最終包装製品を用いた加速試験(40℃、相対湿度75%、6カ月)の結果、ハルトマン輸液pH8「NP」(1,000mL)は通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された。8)
包装
**ハルトマン輸液pH8「NP」:500mL×20袋 1,000mL×10袋
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
藤田達士ほか:臨床と研究,45,142(1968)
2)
山村秀夫:綜合臨床,16,1210(1967)
3)
田中茂稔:呼吸と循環,15,479(1967)
4)
Shires, T. et al.:Arch. Surg., 88,688(1964)
5)
Dillon, J. et al.:Arch. Surg., 93,537(1966)
6)
藤田達士ほか:麻酔,16,1161(1967)
7)
ニプロ(株):社内資料 安定性試験(500mL)
8)
*ニプロ(株):社内資料 安定性試験(1,000mL)
文献請求先
文献請求先・製品情報お問い合わせ先
主要文献欄に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください。
ニプロ株式会社 医薬品情報室
〒531-8510 大阪市北区本庄西3丁目9番3号
0120-226-898
FAX 06-6375-0177
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
製造販売
ニプロ株式会社
大阪市北区本庄西3丁目9番3号
http://www.info.pmda.go.jp/go/pack/3319534A4186_1_06/