20mg/kg/dayを6日間投与し抗浮腫作用が認められたと報告している。
5.
荒木ら7)はラットを用いて創傷治癒実験を行い、ブロメライン100mg/kgの経口投与では対照群とほとんど差が認められなかったが、トコフェロール酢酸エステル単独投与20mg/kgとブロメライン100mg/kg+トコフェロール酢酸エステル20mg/kgの配合投与では対照群に対して創傷治癒作用が認められたと報告している。
有効成分に関する理化学的知見
1. ブロメライン
パインアップルの果汁又は葉茎の搾汁より製したもので、たん白分解力がある酵素剤である 。
一般名
ブロメライン(Bromelain)
分子量
約33,000
等電点
pH9.55
至適pH
基質により異なるが、通常5~7
活性化
SH型酵素といわれ、システイン、H2S、NaCNにより活性化され、Hg++、Ag+により不活性化される。
性状
淡黄色~淡灰褐色の粉末で、わずかに特異なにおいがある。
水に大部分溶け、メタノール、エタノール(95)、アセトン、ジエチルエーテル又はクロロホルムにほとんど溶けない。
2. トコフェロール酢酸エステル
一般名
トコフェロール酢酸エステル(Tocopherol Acetate)
化学名
2,5,7,8-Tetramethyl-2-(4,8,12-trimethyltridecyl)chroman-6-yl acetate
分子式
C31H52O3
分子量
472.74
化学構造式
性状
無色~黄色澄明の粘性の液で、においはない。エタノール(99.5)、アセトン、クロロホルム、ジエチルエーテル、ヘキサン又は植物油と混和する。エタノール(95)に溶けやすく、水にほとんど溶けない。旋光性を示さない。空気及び光によって変化する。
包装
PTP:100錠、1,000錠
バラ:1,000錠
*主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
Izaka,K.,et al.:Japan.J.Pharmacol.,22,519(1972)
2)
衣笠 昭ら:基礎と臨床,11,949(1977)
3)
ヘモナーゼ文献集:ジェイドルフ製薬(株)社内資料
4)
村松正久ら:基礎と臨床,11,955(1977)
5)
平松保造:日薬理誌,64,608(1968)
6)
Didisheim,P.,et al.:Proc.Soc.Exp.Biol.Med.,93,10(1956)
7)
荒木伸春ら:基礎と臨床,11,797(1977)
文献請求先
主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求下さい。
ジェイドルフ製薬株式会社 安全性情報部
〒571-0030 大阪府門真市末広町31番8号サンコオア第3ビル
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製造販売業者の氏名又は名称及び住所
製造販売
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