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筋痙攣を含む筋痛、関節痛
その他
0.1~1%未満
口渇、尿潜血
その他
0.1%未満
血尿、尿糖、浮腫、けん怠感、白血球数増加、尿蛋白、トリグリセリド上昇、出血傾向(鼻出血、紫斑等)、動悸、頻尿、発熱、脱毛
その他
頻度不明
挫傷、脱力、疲労、遺尿
※副作用の頻度は、錠剤、チュアブル錠剤、細粒剤での国内臨床試験及び製造販売後調査等(使用成績調査、特定使用成績調査、製造販売後臨床試験)の結果を合わせて算出した。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。海外の市販後において、妊娠中に本剤を服用した患者から出生した新生児に先天性四肢奇形がみられたとの報告がある。これらの妊婦のほとんどは妊娠中、他の喘息治療薬も服用していた。本剤とこれらの事象の因果関係は明らかにされていない。]
2.
授乳中の婦人に投与する場合は慎重に投与すること。
[動物実験(ラット)で乳汁中への移行が報告されている。]
小児等への投与
<気管支喘息>
(1)
6歳以上の小児に対しては、モンテルカストチュアブル錠5mgを1日1回就寝前に投与すること。
(2)
1歳以上6歳未満の小児に対しては、モンテルカスト細粒4mgを1日1回就寝前に投与すること。
(3)
1歳未満の乳児、新生児、低出生体重児に対するモンテルカスト製剤の安全性は確立していない。
[国内でのモンテルカスト製剤の使用経験がない。]
<アレルギー性鼻炎>
小児等に対するモンテルカスト製剤の安全性は確立していない。
[国内でのモンテルカスト製剤の使用経験がない。]
適用上の注意
1. キプレス錠5mg・10mg
薬剤交付時:PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。
[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
2. キプレスOD錠10mg
(1)
薬剤交付時:以下の点について指導すること。
1)
ブリスターシートから取り出して服用すること。[ブリスター包装の誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発するおそれがある。]
2)
ブリスターシートからの取り出しは、裏面のシートを完全に剥がした後、錠剤をていねいに取り出すこと。OD錠は錠剤と比べて性質上柔らかく、割れることがあるので、シートを剥がさずに押し出さないこと。欠けや割れが生じた場合は全量服用すること。
3)
吸湿性を有するため、使用直前にブリスターシートから取り出すこと。
(2)
服用時:舌の上で崩壊するので、水なし又は水ありで服用できる。
3. キプレス錠5mg・10mg・OD錠10mg
本剤は、食事の有無にかかわらず投与できる。
その他の注意
プラセボ対照臨床試験41試験を対象に統合解析を行った結果、本剤投与群9,929例中1例において自殺念慮が認められたのに対して、プラセボ群7,780例において自殺念慮は認められなかった2)。
また、プラセボ対照臨床試験46試験を対象に統合解析を行った結果、行動変化に関連する事象(不眠、易刺激性等)が、本剤投与群11,673例中319例(2.73%)、プラセボ群8,827例中200例(2.27%)において認められたが、統計学的な有意差は認められなかった3)。
薬物動態
1. 血中濃度
(1) 国内試験成績
1)
健康成人8例にモンテルカストフィルムコーティング錠10mgを空腹時に単回経口投与したとき、モンテルカストの血漿中濃度は投与3.9時間後に最高値(Cmax)526ng/mLに達し、消失半減期(t1/2)4.6時間で消失した(図1)。Cmax及び血漿中濃度‐時間曲線下面積(AUC0-∞)は2~50mgの範囲で投与量に比例して増大した(表1)4)。
図1 健康成人におけるモンテルカストフィルムコーティング錠10mg経口投与後の血漿中濃度推移
2)
健康成人8例にモンテルカストフィルムコーティング錠10mgを食後投与したとき、空腹時に比べてAUC0-∞は3420±598ng・hr/mLから4240±1120ng・hr/mLに24%増加した。最高血漿中濃度到達時間(Tmax)(空腹時:4.0±1.1時間、食後:4.4±1.8時間)及び t1/2(空腹時:4.31±0.58時間、食後:4.30±0.35時間)には差がなかった4)。
3)
健康成人8例にモンテルカストフィルムコーティング錠10mgを1日1回7日間反復経口投与したときのCmaxは1日目が580±136ng/mL、7日目が660±124ng/mLであったが、投与7日目のAUC0-24hrは投与1日目のAUC0-∞と一致しており、連続投与による蓄積性は認められなかった4)。
4)
クロスオーバー法により健康成人男性(120例)に空腹時、モンテルカストOD錠10mg(1錠、水なし若しくは水あり)又はモンテルカストフィルムコーティング錠10mg(1錠、水あり)でそれぞれ単回経口投与したとき、モンテルカストの薬物動態パラメータ及び血漿中濃度推移は以下のとおりであった。得られた薬物動態パラメータ(Cmax及びAUC0-t)の幾何平均比について、90%信頼区間法にて統計解析を行った結果、Log(0.80)~Log(1.25)の範囲内であり、モンテルカストOD錠10mgは水なし又は水とともに服用した場合のいずれにおいても、モンテルカストフィルムコーティング錠10mg(水あり)と生物学的に同等であることが示された5) 。
図2 健康成人におけるOD錠10mg及びフィルムコーティング 錠10mg経口投与後の血漿中濃度推移(空腹時)
(2) 外国試験成績(参考)
1)
健康高齢者(65歳~73歳)にモンテルカストフィルムコーティング錠10mgを単回経口投与したとき、2.8時間後にCmax 495ng/mLに達し、t1/26.6時間で消失した。高齢者のAUC0-∞(3423.2±1344.7ng・hr/mL)は健康非高齢者(20歳~48歳)のAUC0-∞(3624.0±1257.8ngӥ