血小板数の最低値が100,000/mm3以上
3.
脱毛、悪心、嘔吐を除く非血液学的な副作用の程度がGrade 2(中等度)以下
3)
各クールの期間中、血液検査を適切な時期に実施し、好中球数及び血小板数の最低値に基づいて次クールでの用量調整の必要性について判断すること。なお、好中球数及び血小板数が最低値に達するのは本剤投与後22日以降と比較的遅いことが知られている。また、各クールの開始にあたっては、適切な時期に血液検査を実施し、好中球数が1,500/mm3以上、血小板数が100,000/mm3以上になるまで投与を開始しないこと。
4)
各クール開始にあたっては、直前のクールにおいて次の場合には本剤を50mg/m2減量とすること。
1.
好中球数の最低値が1,000/mm3未満
2.
血小板数の最低値が50,000/mm3未満
3.
脱毛、悪心、嘔吐を除くGrade 3の非血液学的な副作用が出現した場合
5)
次の場合は本剤の投与を中止すること。
1.
脱毛、悪心、嘔吐を除くGrade 4の非血液学的な副作用が出現した場合
2.
100mg/m2/日未満に減量が必要となった場合
3.
脱毛、悪心、嘔吐を除く、減量後に直前のクールと同じGrade 3の非血液学的な副作用が再度出現した場合
3. 再発の場合
(1)
本剤の投与開始にあたっては次の条件をすべて満たすこと。
1)
好中球数が1,500/mm3以上
2)
血小板数が100,000/mm3以上
(2)
第1クール以後、次の条件をすべて満たした場合に限り、次クールの投与量を200mg/m2/日に増量することができる。
1)
好中球数の最低値が1,500/mm3以上
2)
血小板数の最低値が100,000/mm3以上
(3)
各クールの期間中、血液検査を適切な時期に実施し、好中球数及び血小板数の最低値に基づいて次クールでの用量調整の必要性について判断すること。なお、好中球数及び血小板数が最低値に達するのは本剤投与後22日以降と比較的遅いことが知られている。また、各クールの開始にあたっては、適切な時期に血液検査を実施し、好中球数が1,500/mm3以上、血小板数が100,000/mm3以上になるまで投与を開始しないこと。
(4)
各クール開始にあたっては、直前のクールにおいて次の場合には本剤を50mg/m2減量とすること。
1)
好中球数の最低値が1,000/mm3未満
2)
血小板数の最低値が50,000/mm3未満
3)
脱毛、悪心、嘔吐を除くGrade 3の非血液学的な副作用が出現した場合
(5)
100mg/m2/日未満に減量が必要となった場合は本剤の投与を中止すること。
使用上の注意
慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)
1.
骨髄機能抑制のある患者
[骨髄機能抑制が増強するおそれがある。]
2.
重度の肝機能障害又は重度の腎機能障害のある患者
[副作用が強くあらわれるおそれがある。]
3.
感染症を合併している患者
[骨髄機能抑制により、感染症が悪化するおそれがある。]
4.
肝炎ウイルスの感染又は既往を有する患者
[再活性化するおそれがある。](「重要な基本的注意」の項参照)
5.
小児
[「重要な基本的注意」、「小児等への投与」の項参照]
6.
水痘患者
[致命的な全身障害があらわれるおそれがある。]
7.
高齢者
[「高齢者への投与」の項参照]
重要な基本的注意
1.
本剤の投与にあたっては、骨髄機能抑制等の重篤な副作用が起こることがあるので、頻回に臨床検査(血液検査、肝機能・腎機能検査等)を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には、適切な処置を行うこと。
2.
感染症・出血傾向の発現又は増悪に十分に注意すること。
3.
テモゾロミド製剤による治療後に、骨髄異形成症候群(MDS)や骨髄性白血病を含む二次性悪性腫瘍が報告されている。
4.
小児及び生殖可能な年齢の患者に投与する必要がある場合には、性腺に対する影響を考慮すること。
5.
本剤の投与では放射線照射との併用期間中は、リンパ球数にかかわらず、ニューモシスチス肺炎に十分注意し、あらかじめ適切な措置を講ずること。また、リンパ球減少が認められた場合には、リンパ球数が回復(Grade 1以下)するまでニューモシスチス肺炎に対する措置を継続すること。
6.
B型肝炎ウイルスキャリアの患者又はHBs抗原陰性の患者において、本剤の投与によりB型肝炎ウイルスの再活性化による肝炎があらわれることがあるので、本剤投与に先立って肝炎ウイルス感染の有無を確認し、本剤投与前に適切な処置を行うこと。本剤の投与開始後は継続して肝機能検査や肝炎ウイルスマーカーのモニタリングを行うなど、B型肝炎ウイルスの再活性化の兆候や症状の発現に注意すること。
7.
本剤の投与では、悪心、嘔吐、食欲不振等の消化器症状が高頻度に認められるため、患者の状態を十分に観察し、適切な処置を行うこと。
副作用
副作用等発現状況の概要
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
重大な副作用
1. 骨髄機能抑制
(頻度不明)
汎血球減少、好中球減少、血小板減少、貧血、リンパ球減少、白血球減少等があらわれることがあるので、頻回に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
2. ニューモシスチス肺炎、感染症
(頻度不明)
ニューモシスチス肺炎、サイトメガロウイルス感染症等の日和見感染や敗血症等、重篤な感染症があらわれることがある。また、B型肝炎ウイルスの再活性化による劇症肝炎又は肝炎があらわれることがある。観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。特に長期間の使用はステロイド剤との併用の有無にかかわらず感染症の発現リスクを高めることがあるので十分注意すること。なお、敗血症の合併症として、播種性血管内凝固症候群(DIC)、急性腎不全、呼吸不全等が報告されている。
3. 間質性肺炎
(頻度不明)
間質性肺炎があらわれることがあるので、発熱、咳嗽、呼吸困難等の臨床症状を十分に観察し、異常が認められた場合には速やかに胸部X線検査等を実施し、本剤の投与を中止するとともにニューモシスチス肺炎との鑑別診断(β-Dグルカンの測定等)を考慮に入れ適切な処置を行うこと。
4.