PK)上昇、頚動脈内膜中膜肥厚度増加
臨床検査
0.5%未満
低比重リポ蛋白減少、血小板凝集亢進、尿中蛋白陽性、尿中ビリルビン増加
代謝及び栄養障害
0.5%以上
糖尿病
筋骨格系及び結合組織障害
0.5%以上
筋肉痛、筋痙縮
筋骨格系及び結合組織障害
0.5%未満
関節痛、背部痛、四肢不快感、四肢痛
神経系障害
0.5%未満
感覚鈍麻、頭痛
精神障害
0.5%未満
不眠症
生殖系及び乳房障害
0.5%未満
女性化乳房
呼吸器、胸郭及び縦隔障害
0.5%未満
慢性気管支炎
呼吸器、胸郭及び縦隔障害
頻度不明注2)
鼻咽頭炎、上気道感染
皮膚及び皮下組織障害
0.5%未満
発疹、そう痒性皮疹、皮膚炎、皮膚しわ、蕁麻疹
血管障害
0.5%未満
潮紅
感染症及び寄生虫症
頻度不明注2)
インフルエンザ
その他の副作用の注意
注2)国内臨床試験では認められなかったものの、海外臨床試験で認められた副作用は頻度不明とした。
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているため、副作用の発現に注意すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
本剤はHMG-CoA還元酵素阻害剤と併用するため、妊婦又は妊娠している可能性のある婦人及び授乳婦には投与しないこと。[HMG-CoA還元酵素阻害剤において、動物実験で出生児数の減少、生存・発育に対する影響、胎児の生存率の低下と発育抑制及び胎児の骨格奇形が報告され、ヒトでは胎児の先天性奇形があらわれたとの報告がある。また、HMG-CoA還元酵素阻害剤においてラットで乳汁中への移行が確認されている。]
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない。[家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体、高コレステロール血症:使用経験がない。家族性高コレステロール血症ホモ接合体:国内での使用経験はない。海外において12歳未満の小児等に対する使用経験はない。]
適用上の注意
1. 投与経路
皮下にのみ投与すること。
2. 投与前
(1)
投与前45分程度、遮光した状態で室温に戻してから投与すること。
(2)
激しく振とうしないこと。
(3)
内容物を目視により確認し、変色、にごり、浮遊物が認められる場合は使用しないこと。
3. 投与時
注射部位は上腕部、腹部又は大腿部とし、同一部位への反復投与は行わないこと。皮膚が敏感なところ、挫傷、発赤又は硬結している部位への注射は避けること。
その他の注意
高コレステロール血症、家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体患者に対する国内で実施した臨床試験において、抗エボロクマブ抗体の検査を実施し、555例中2例(0.4%)にエボロクマブに対する抗エボロクマブ抗体が認められた。家族性高コレステロール血症ホモ接合体患者に対する臨床試験99例(日本人7例を含む)において、抗エボロクマブ抗体は認められなかった。中和抗体の産生はいずれの試験においても認められなかった1)。
薬物動態
1. 血清中濃度
(1) 単回投与
健康成人にエボロクマブ70mgから420mgを単回皮下投与注3)したときの血清中エボロクマブの濃度推移を図1に、薬物動態パラメータを表1にそれぞれ示す2)。健康成人に単回皮下投与したときのエボロクマブのCmax及びAUCは、210mgから420mgの間で用量にほぼ比例して増加した。
(表1参照)
図1 健康成人にエボロクマブを単回皮下投与したときの血清中エボロクマブの濃度時間推移
外国人健康成人にエボロクマブ420mgを単回静脈内投与注3)したとき、定常状態の分布容積[平均値(標準偏差)]は3.3(0.5)L、全身クリアランス[平均値(標準偏差)]は11.6(2.26)mL/hrであった3)。
(2) 反復投与4)
高コレステロール血症患者にエボロクマブを2週間に1回140mg、あるいは4週間に1回420mgを反復皮下投与注3)したとき、エボロクマブの薬物動態パラメータは表2のとおりであった。また、定常状態におけるエボロクマブの血清中トラフ濃度(Cmin)は初回投与時の約2~3倍であった。
(表2参照)
2. 吸収
エボロクマブの母集団薬物動態解析で得られた絶対バイオアベイラビリティは、約72%であった5)。
3. 肝機能障害患者(外国人)6)
軽度肝機能障害患者、中等度肝機能障害患者、健康成人各8例にエボロクマブを140mg単回皮下投与注3)したとき、軽度あるいは中等度肝機能障害患者におけるエボロクマブのCmaxは、健康成人と比べてそれぞれ21%あるいは34%低下し、AUCはそれぞれ39%あるいは47%低下したが、LDL-コレステロールの低下効果に大きな違いはなかった。
4. 腎機能障害患者(外国人)
エボロクマブの臨床試験で得られた血清中濃度を用いた母集団薬物動態解析により、軽度あるいは中等度腎機能障害患者におけるエボロクマブの薬物動態は、健康成人と比較して大きな違いはなかった5)。重度腎機能障害患者、透析患者、健康成人各6例にエボロクマブを140mg単回皮下投与注3)したとき、重度腎機能障害患者あるいは透析患者におけるエボロクマブのCmaxは、健康成人と比べてそれぞれ35%あるいは63%低下し、AUCはそれぞれ37%あるいは67%低下したが、LDL-コレステロールの低下効果に大きな違いはなかった7)。
5. 生物学的同等性試験(外国人)
健康被験者を対象にエボロクマブを420mgオートミニドーザー製剤1個又は140mgペン製剤3本で皮下投与したときのCmax及びAUClastのいずれに関しても、ペン製剤に対するオートミニドーザー製剤の比の90%信頼区間が事前に規定した範囲内であったことから、オートミニドーザー製剤及びペン製剤は薬物動態学的に同等であることが示された8)。
注3)レパーサ皮下注420mgオートミニドーザーの承認用法・用量は以下のとおりである。
家族性高コレステロール血症ヘテロ接合体及び高コレステロール血症:
通常、成人にはエボロクマブ(遺伝子組換え)として420mgを4週間に1回皮下投与する。
家族性高コレステロール血症ホモ接合体:
通常、成人にはエボロクマブ(遺伝子組換え)として420mgを4週間に1回皮下投与する。効果不十分な場合には420mgを2週間に1回皮下投与できる。なお、LDLアフェレーシスの補助として本剤を使用する場合は、開始用量として420mgを2