障害の程度に伴い低下し、CLとCLcrとの間に正の相関関係が認められた。
軽度、中等度及び重度腎機能障害患者における、投与量で補正していないAUC0-24hrの健康被験者に対する最小二乗平均の比はそれぞれ106.6%、132.3%及び138.8%であった。
薬物動態の表
プレリキサホルを単回皮下投与したときの薬物動態パラメータ
投与量
(mg/kg) Cmax
(ng/mL) Tmaxa
(hr) AUC0-24hr
(ng・hr/mL) t1/2z
(hr)
0.16 401±46.9 0.50
(0.50-0.50) 1740±276 5.56±1.30
0.24 685±132 0.50
(0.50-0.50) 2690±319 5.94±0.777
0.4 1020±92.1 0.50
(0.25-1.00) 4600±413 5.49±0.522
N=6, Mean±S.D., a:中央値(最小値-最大値)
腎機能障害患者にプレリキサホル0.24mg/kgを単回皮下投与したときの薬物動態パラメータ
Cmax
(ng/mL) Tmaxa
(hr) AUC0-24hr
(ng・hr/mL) t1/2
(hr) CL/F
(mL/hr)
対照(健康被験者) 980±196 0.559
(0.50-1.02) 5070±979 4.87±0.562 4380±821
軽度 739±76.1 0.500
(0.50-1.00) 5410±1070 7.80±2.15 3500±1690
中等度 936±280 0.500
(0.25-1.00) 6780±1660 12.1±2.06 2420±1110
重度 861±193 0.750
(0.50-1.00) 6990±1010 15.8±5.79 1820±380
N=6(軽度のみN=5),Mean±S.D., a:中央値(最小値-最大値)
臨床成績
〈多発性骨髄腫に対する自家末梢血幹細胞移植〉
(1) 国内第II相臨床試験6)
自家末梢血幹細胞移植に適格な多発性骨髄腫患者を対象に、G-CSF製剤(フィルグラスチム400μg/m2)+本剤(0.24mg/kg)の有効性及び安全性をG-CSF製剤単独と比較した第II相試験を実施した。なお、本剤の投与は末梢血幹細胞採取実施の9~12時間前に行うこととされた。有効性解析対象集団14例(G-CSF製剤+本剤群7例、G-CSF製剤単独群7例)において、主要評価項目であるCD34陽性細胞数(末梢血幹細胞採取2日以内で6×106cells/kg以上)に到達した患者の割合、並びに副次評価項目であるCD34陽性細胞数(末梢血幹細胞採取4日以内で2×106cells/kg以上)に到達した患者の割合及び6×106cells/kg到達までの日数は、下表のとおりであった。
(2) 海外第III相臨床試験7)
自家末梢血幹細胞移植に適格な多発性骨髄腫患者を対象に、G-CSF製剤(フィルグラスチム10μg/kg)+本剤(0.24mg/kg)の有効性及び安全性をG-CSF製剤+プラセボと比較した第III相試験を実施した。なお、本剤の投与は末梢血幹細胞採取実施の10~11時間前に行うこととされた。ITT集団302例(G-CSF製剤+本剤群148例、G-CSF製剤+プラセボ群154例)において、主要評価項目であるCD34陽性細胞数(末梢血幹細胞採取2日以内で6×106cells/kg以上)に到達した患者の割合、並びに副次評価項目であるCD34陽性細胞数(末梢血幹細胞採取4日以内で2×106cells/kg以上)に到達した患者の割合及び6×106cells/kg到達までの日数は、下表のとおりであった。
〈非ホジキンリンパ腫に対する自家末梢血幹細胞移植〉
(1) 国内第II相臨床試験8)
自家末梢血幹細胞移植に適格な非ホジキンリンパ腫患者を対象に、G-CSF製剤(フィルグラスチム400μg/m2)+本剤(0.24mg/kg)の有効性及び安全性をG-CSF製剤単独と比較した第II相試験を実施した。なお、本剤の投与は末梢血幹細胞採取実施の9~12時間前に行うこととされた。有効性解析対象集団32例(G-CSF製剤+本剤群16例、G-CSF製剤単独群16例)において、主要評価項目であるCD34陽性細胞数(末梢血幹細胞採取4日以内で5×106cells/kg以上)に到達した患者の割合、並びに副次評価項目であるCD34陽性細胞数(末梢血幹細胞採取4日以内で2×106cells/kg以上)に到達した患者の割合及び5×106cells/kg到達までの日数は、下表のとおりであった。
(2) 海外第III相臨床試験9)
自家末梢血幹細胞移植に適格な非ホジキンリンパ腫患者を対象に、G-CSF製剤(フィルグラスチム10μg/kg)+本剤(0.24mg/kg)の有効性及び安全性をG-CSF製剤+プラセボと比較した第III相試験を実施した。なお、本剤の投与は末梢血幹細胞採取実施の10~11時間前に行うこととされた。ITT集団298例(G-CSF製剤+本剤群150例、G-CSF製剤+プラセボ群148例)において、主要評価項目であるCD34陽性細胞数(末梢血幹細胞採取4日以内で5×106cells/kg以上)に到達した患者の割合、並びに副次評価項目であるCD34陽性細胞数(末梢血幹細胞採取4日以内で2×106cells/kg以上)に到達した患者の割合及び5×106cells/kg到達までの日数は、下表のとおりであった。
臨床成績の表