ンを減量あるいは低用量から開始するなど注意すること.腎機能又は肝機能障害のある患者においてはコルヒチンと本剤を併用しないこと.
機序・危険因子
リトナビルのCYP3A4阻害作用による.
薬剤名等
シクロスポリン
臨床症状・措置方法
シクロスポリンの血中濃度が上昇するおそれがある.
パリタプレビルの血中濃度が上昇するおそれがある.(「薬物動態」の項参照)
機序・危険因子
シクロスポリンの血中濃度上昇はリトナビルのCYP3A4阻害作用及びパリタプレビルのOATP阻害作用による.パリタプレビルの血中濃度上昇はシクロスポリンのOATP,BCRP,P-gp阻害作用によるものと考えられる.
薬剤名等
タクロリムス水和物
臨床症状・措置方法
タクロリムスの血中濃度が上昇するおそれがある.(「薬物動態」の項参照)
機序・危険因子
リトナビルのCYP3A4阻害作用による.
薬剤名等
ダルナビルエタノール付加物(1日1回投与)
臨床症状・措置方法
パリタプレビルの血中濃度が上昇するおそれがある.(「薬物動態」の項参照)
本剤含有のリトナビルが薬物動態学的増強効果をもたらすので,本剤と併用する場合はリトナビル製剤を投与しないこと.
機序・危険因子
機序不明
薬剤名等
ダルナビルエタノール付加物/リトナビル(1日2回投与)
臨床症状・措置方法
ダルナビルの血中濃度(Cmin)が低下するおそれがある.(「薬物動態」の項参照)
本剤含有のリトナビルが薬物動態学的増強効果をもたらすので,本剤と同時投与する場合はリトナビル製剤と併用しないこと.
本剤と同時投与しない場合はリトナビル製剤と併用すること.
機序・危険因子
機序不明
薬剤名等
アタザナビル硫酸塩
アタザナビル硫酸塩/リトナビル
臨床症状・措置方法
パリタプレビルの血中濃度が上昇するおそれがある.(「薬物動態」の項参照)
本剤含有のリトナビルが薬物動態学的増強効果をもたらすので,本剤と同時投与する場合はリトナビル製剤と併用しないこと.
機序・危険因子
アタザナビルによるCYP3A及びOATP阻害作用及び/又はリトナビルによるCYP3A4阻害作用による.
薬剤名等
リトナビル含有製剤
臨床症状・措置方法
パリタプレビルの血中濃度が上昇するおそれがある.
リトナビル含有製剤は本剤と同時に投与しないこと.(「薬物動態」の項参照)
機序・危険因子
リトナビルのCYP3A4阻害作用による.
薬剤名等
リルピビリン塩酸塩
臨床症状・措置方法
リルピビリンの血中濃度が上昇するおそれがある.(「薬物動態」の項参照)
機序・危険因子
リトナビルのCYP3A4阻害作用による.
薬剤名等
リファブチン
臨床症状・措置方法
リファブチンの血中濃度が上昇するおそれがある.
機序・危険因子
リトナビルのCYP3A4阻害作用による.
副作用
副作用等発現状況の概要
**セログループ1(ジェノタイプ1)
ジェノタイプ1bのC型慢性肝炎患者又はC型代償性肝硬変患者を対象に本剤を投与した国内第III相試験において副作用(臨床検査値異常を含む)は363例中105例(28.9%)に認められた.主な副作用として末梢性浮腫15例(4.1%),頭痛12例(3.3%),悪心10例(2.8%)が認められた.(承認時)
**セログループ2(ジェノタイプ2)(リバビリンとの併用)
国内第III相試験においてジェノタイプ2のC型慢性肝炎患者で副作用(臨床検査値異常を含む)は160例中98例(61.3%)に認められた.主な副作用として貧血36例(22.5%),血中ビリルビン増加29例(18.1%),そう痒14例(8.8%)が認められた.(承認時)
重大な副作用
**,*セログループ1(ジェノタイプ1)
(1) 体液貯留
末梢性浮腫(4.1%),浮腫(1.4%),顔面浮腫(0.6%),肺水腫(0.3%)があらわれることがある.低血圧(1.1%),無尿(0.3%)に至った例も報告されているので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと.なお,体液貯留はCa拮抗剤を併用している患者であらわれやすい.(「相互作用」の項参照)
(2) 肝機能障害,肝不全
ALT(GPT)※(0.3%),ビリルビン※※(0.3%)等の上昇を伴う肝機能障害があらわれることがある.また,肝酵素上昇の有無にかかわらず,血中ビリルビン値が著しく上昇し,腹水,肝性脳症等を伴う肝不全があらわれることがある.肝機能異常が認められた場合はより頻回に検査を行い,観察を十分に行うこと.悪化が認められた場合は投与を中止するなど適切な処置を行うこと.ALT(GPT)が基準値上限の10倍を持続的に超える場合,あるいは肝不全の徴候が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
※基準値上限5倍超,※※基準値上限3倍超
(3) 急性腎不全(頻度不明)
急性腎不全があらわれることがあるので,定期的に腎機能検査を行うなど観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと.(「重要な基本的注意」の項参照)
**セログループ2(ジェノタイプ2)(リバビリンとの併用)
(1) 体液貯留
末梢性浮腫(1.9%),浮腫(0.6%),顔面浮腫,肺水腫があらわれることがある.低血圧(0.6%),無尿に至った例も報告されているので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には,投与を中止するなど適切な処置を行うこと.なお,体液貯留はCa拮抗剤を併用している患者であらわれやすい.(「相互作用」の項参照)
(2) 肝機能障害,肝不全
ALT(GPT)※(1.3%),ビリルビン※※(3.8%)等の上昇を伴う肝機能障害があらわれることがある.また,肝酵素上昇の有無にかかわらず,血中ビリルビン値が著しく上昇し,腹水,肝性脳症等を伴う肝不全があらわれることがある.肝機能異常が認められた場合はより頻回に検査を行い,観察を十分に行うこと.悪化が認められた場合は投与を中止するなど適切な処置を行うこと.ALT(GPT)が基準値上限の10倍を持続的に超える場合,あるいは肝不全の徴候が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
※基準値上限5倍超,※※基準値上限3倍超
(3) 急性腎不全(頻度不明)
急性腎不全があらわれることがあるの