プチン -0.7
[-0.9, -0.6] -0.8*
[-1.1, -0.5] -20
[-27, -14] -12**
[-22, -2]
*p<0.001 **p<0.05
最小二乗平均[95%信頼区間]
表6 経口糖尿病用薬への追加投与試験(52週時)の結果
HbA1c値(%)
投与前からの変化量
スルホニルウレア剤併用 -0.4[-0.6, -0.3]
速効型インスリン分泌促進剤併用 -0.6[-0.8, -0.3]
ビグアナイド系薬剤併用 -0.6[-0.8, -0.4]
チアゾリジン系薬剤併用 -0.6[-0.8, -0.4]
α-グルコシダーゼ阻害剤併用 -0.6[-0.8, -0.4]
最小二乗平均[95%信頼区間]
薬効薬理
1. 作用機序
インクレチンであるグルカゴン様ペプチド1(GLP-1)及びグルコース依存性インスリン分泌刺激ポリペプチド(GIP)は、グルコース恒常性の維持にかかわるホルモンである。ジペプチジルペプチダーゼ4(DPP-4)阻害剤は、インクレチンホルモンの不活化を遅延させ、活性型インクレチン濃度を上昇させることにより、血糖依存的にインスリン分泌促進作用及びグルカゴン濃度低下作用を増強し血糖コントロールを改善する。1)
2. 薬理作用
(1) DPP-4阻害作用及び活性型GLP-1濃度上昇作用
1)
オマリグリプチンはヒトDPP-4(組換え体、血清由来)の活性を選択的に阻害し、組換え体DPP-4でのIC50値は1.6nM、血清由来DPP-4でのIC50値は2.1nM(2%血清)及び6.7nM(50%血清)であった(in vitro )。2)
2)
正常マウスを用いた糖負荷試験で、オマリグリプチンの単回経口投与により血漿中DPP-4の阻害及び血漿中活性型GLP-1濃度の上昇が認められた。2)
3)
2型糖尿病患者にオマリグリプチン25mgを週1回12週間経口投与した際、最終投与7日後のDPP-4活性阻害率は82.6%であった。3)
(2) 耐糖能及び糖代謝改善作用
1)
**2型糖尿病患者にオマリグリプチン25mgを週1回12週間経口投与した際、空腹時血糖値の低下、食後過血糖の抑制及びHbA1cの低下が認められた。4)
2)
正常マウスを用いた糖負荷試験で、オマリグリプチンは単回経口投与により血糖値の上昇を抑制した。2)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
オマリグリプチン(Omarigliptin)
化学名
(2R ,3S ,5R )-2-(2,5-Difluorophenyl)-5-[2-(methylsulfonyl)-2,6-dihydropyrrolo[3,4-c ]pyrazol-5(4H )-yl]tetrahydro-2H -pyran-3-amine
分子式
C17H20F2N4O3S
分子量
398.43
性状
本品は白色の粉末で、吸湿性はない。本品はアセトニトリルにやや溶けやすく、メタノールにやや溶けにくく、酢酸イソプロピル又は水に溶けにくい。
構造式
承認条件
医薬品リスク管理計画を策定の上、適切に実施すること。
包装
マリゼブ錠12.5mg:患者さん用パッケージ付きPTP 10錠
(2錠シート×5)
マリゼブ錠25mg:患者さん用パッケージ付きPTP 20錠
(2錠シート×10)
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
Deacon, C.F. et al.:Expert Opin Pharmacother, 14:2047, 2013
2)
オマリグリプチンのin vitro 及びin vivo 薬理試験(社内資料)
3)
オマリグリプチンの第II相臨床試験(社内資料)
4)
**Sheu, W.H. et al.:Diabetes Care, 38:2106, 2015
文献請求先・製品情報お問い合わせ先
主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求下さい。
MSD株式会社 MSDカスタマーサポートセンター
東京都千代田区九段北1-13-12
医療関係者の方:フリーダイヤル0120-024-961
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
製造販売元
MSD株式会社
東京都千代田区九段北1-13-12