外国人データ)
オマリグリプチン10mg注)を単回経口投与した際、健康高齢者(65~75歳、男女各6例)のAUC0-∞及びCmaxの幾何平均値の比(高齢者/若年成人、21~45歳)及び90%信頼区間は、男性で1.05(0.85, 1.30)及び1.03(0.87, 1.23)、女性で1.26(1.02, 1.56)及び1.03(0.87, 1.22)であった。
9. 薬物相互作用(外国人データ)
(1) メトホルミンとの相互作用
健康成人(14例)にオマリグリプチン25mgとメトホルミン1,000mgを単回併用投与した際、メトホルミンのAUC0-∞及びCmaxの幾何平均値の比(併用/単独)及び90%信頼区間は、それぞれ1.12(1.03, 1.21)及び0.96(0.89, 1.03)であった。また、健康成人(12例)にオマリグリプチン25mg単回投与とメトホルミン1,000mg 1日2回を反復併用投与した際、オマリグリプチンのAUC0-168hr及びCmaxの幾何平均値の比(併用/単独)及び90%信頼区間は、それぞれ0.99(0.93, 1.06)及び0.93(0.89, 0.97)、メトホルミンのAUC0-12hr及びCmaxでは、それぞれ1.32(1.05, 1.66)及び1.10(0.88, 1.37)であった。
(2) グリメピリドとの相互作用
健康成人(13例)にオマリグリプチン25mgとグリメピリド1mgを単回併用投与した際、グリメピリドのAUC0-∞及びCmaxの幾何平均値の比(併用/単独)及び90%信頼区間は、それぞれ1.02(0.96, 1.09)及び0.92(0.69, 1.24)であった。
(3) アトルバスタチンとの相互作用
健康成人(12例)にオマリグリプチン25mgとアトルバスタチン20mgを単回併用投与した際、アトルバスタチンのAUC0-∞及びCmaxの幾何平均値の比(併用/単独)及び90%信頼区間は、それぞれ1.04(0.96, 1.11)及び0.97(0.76, 1.24)であった。
(4) 経口避妊薬との相互作用
健康成人(32例)にオマリグリプチン25mg週1回3週間と経口避妊薬(エチニルエストラジオール0.03mg及びレボノルゲストレル0.15mg)を単回併用投与した際、エチニルエストラジオール及びレボノルゲストレルのAUC0-∞の幾何平均値の比(併用/単独)及び90%信頼区間はそれぞれ1.07(1.04, 1.11)及び1.14(1.08, 1.21)、Cmaxではそれぞれ1.02(0.98, 1.06)及び1.10(1.03, 1.18)であった。
注)本剤の承認された用法・用量は、通常、成人にはオマリグリプチン25mgを1週間に1回経口投与である。
薬物動態の表
表1 健康成人に単回経口投与した際の薬物動態パラメータ
幾何平均 95%信頼区間
AUC0-∞(μM・hr) 25.1 (22.9, 27.6)
Cmax(nM) 750 (637, 883)
C168hr(nM) 20.0 (15.3, 26.1)
Tmax‡(hr) 1.00 [0.50, 4.00]
t1/2∥(hr) 38.9 (25.8)§
‡ 最高血漿中濃度到達時間、中央値[最小値, 最大値]
∥ 最終濃度測定可能時点:240時間
§ 変動係数(%)
表2 健康成人に反復経口投与した際の薬物動態パラメータ
投与第1週
幾何平均 投与第1週
95%信頼区間 投与第3週
幾何平均 投与第3週
95%信頼区間
AUC0-168hr(μM・hr) 21.2 (18.7, 24.1) 22.3 (19.6, 25.3)
Cmax(nM) 803 (654, 985) 701 (571, 860)
C168hr(nM) 14.8 (11.2, 19.4) 16.4 (12.5, 21.5)
Tmax‡(hr) 0.50 [0.50, 2.00] 1.50 [0.33, 2.17]
t1/2∥(hr) - - 82.5 (53.3)§
‡ 最高血漿中濃度到達時間、中央値[最小値, 最大値]
∥ 最終濃度測定可能時点:336時間
なお、最終濃度測定可能時点が単回投与時(240時間)より長かったため、終末相の影響により単回投与時と比較してt1/2が長かった。
§ 変動係数(%)
表3 腎機能障害者に単回投与した際の薬物動態パラメータ
腎機能障害の程度 AUC0-∞†(μM・hr) Cmax†(nM)
軽度腎機能障害者
(n=6)
健康成人との比‡ 4.70
(4.08, 5.42)
0.94(0.80, 1.11) 60.4
(51.8, 70.3)
0.94(0.79, 1.12)
中等度腎機能障害者
(n=6)
健康成人との比‡ 5.79
(4.95, 6.76)
1.34(1.12, 1.61) 61.4
(50.6, 74.5)
1.13(0.91, 1.41)
重度腎機能障害者
(n=6)
健康成人との比‡ 6.47
(5.58, 7.50)
1.56(1.32, 1.85) 48.7
(37.3, 63.5)
0.90(0.66, 1.23)
末期腎不全患者
(n=6)
健康成人との比‡ 7.59
(5.85, 9.83)
1.97(1.46, 2.66) 41.0
(32.3, 52.0)
0.73(0.56, 0.95)
† 幾何平均(95%信頼区間)
‡ 年齢、性別、人種及びBMIでマッチングした健康成人との比較、幾何平均値の比(90%信頼区間)
臨床成績
1. 単剤療法
プラセボ及び実薬対照