オロト酸排泄量の減少などの生化学的指標の改善が認められている。
2. アンモニア代謝促進
(1)
ラット肝ホモジネートあるいは単離ミトコンドリアを用いたin vitro でのOTC及びCPSI活性に対するアルギニン添加試験において、いずれの酵素活性も有意に上昇させることが認められた7)。
(2)
ラット及びマウスの肝ミトコンドリアを用いたin vitro 試験で、アルギニンがN-アセチルグルタミン酸合成酵素活性を亢進することが認められた8)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
L-アルギニン塩酸塩 (L-Arginine Hydrochloride)
化学名
(2S )-2-Amino-5-guanidinopentanoic acid monohydrochloride
構造式
分子式
C6H14N4O2・HCl
分子量
210.66
性状
白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはなく、わずかに特異な味がある。水又はギ酸に溶けやすく、エタノール(95)に極めて溶けにくい。
取扱い上の注意
1.
通気針は不要。
2.
薬液の漏出、あるいは外袋中に水滴が認められるものは使用しないこと。
3.
ゴム栓を保護しているシールが、はがれているときは使用しないこと。
4.
注射針をゴム栓の○印部(凹部)にまっすぐ刺すこと。斜めに刺すと注射針が容器を貫通し、液漏れの原因となることがある。
5.
使用後の残液は決して使用しないこと。
6.
容器の目盛りは目安として使用すること。
7.
本製品は、連結管(U字管)を用いたタンデム方式による投与はできないので、2バッグを同時又は連続して投与する場合は、Y型タイプの輸液セットを使用すること。
包装
200mL×2袋 (プラスチックバッグ)
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
van Haeften, T. W., et al.: Clin. Chem., 35(6), 1024, 1989
2)
高橋忠男 他: Radioisotopes, 19(8), 353, 1970
3)
松田一郎 他: 薬理と治療, 25(2), 585, 1997
4)
Brusilow, S.W., et al.: Lancet, I-1, 124, 1979
5)
Donn, S. M.: Amino Acids - Chemistry, Biology and Medicine ed. by Lubec, G. and Rosenthal, G. A., ESCOM, 1104, 1990
6)
Brusilow, S. W.: J. Clin. Invest., 74, 2144, 1984
7)
エイワイファーマ(株): 社内資料 (アンモニア代謝促進)
8)
Kawamoto, S., et al.: Biochem. J., 232, 329, 1985
文献請求先
*主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求下さい。
EAファーマ株式会社 くすり相談
〒104-0042 東京都中央区入船二丁目1番1号
フリーダイヤル 0120-917-719
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
製造販売元
エイワイファーマ株式会社
東京都中央区日本橋浜町二丁目31番1号
*販売元
EAファーマ株式会社
東京都中央区入船二丁目1番1号