60分:1
投与開始60分以降:2
第1サイクル:2~4回目投与
投与開始0~30分:1
投与開始30~60分:2
投与開始60分以降:2
第2サイクル以降
投与開始0~30分:2
投与開始30~60分:2
投与開始60分以降:2
6.
本剤投与によりinfusion reactionが発現した場合には,以下のように,本剤の投与中止,中断,投与速度の変更等を行うこと。(「重要な基本的注意」及び「重大な副作用」の項参照)
NCI-CTCAE※によるGrade判定:Grade 4
処置:直ちに本剤の投与を中止すること。
NCI-CTCAE※によるGrade判定:Grade 3
処置:直ちに本剤の投与を中断すること。
原則,再投与しないこと。
NCI-CTCAE※によるGrade判定:Grade 2
処置:直ちに本剤の投与を中断すること。
Grade 1以下に回復した場合には,本剤の投与速度を0.5mL/分とし,再投与できる。本剤の投与速度を0.5mL/分とし,患者の忍容性が十分に確認された場合には,30分ごとに0.5mL/分ずつ本剤の投与速度を上げることができる。ただし,infusion reactionが発現した投与回ではinfusion reactionが発現した投与速度を超えないこと。本剤の再投与後に,infusion reactionが再発現した場合には,直ちに本剤の投与を再中断し,中断日に再投与しないこと。
NCI-CTCAE※によるGrade判定:Grade 1
処置:回復するまで本剤の投与速度を0.5mL/分とすること。本剤の投与速度を0.5mL/分とし,患者の忍容性が十分に確認された場合には,30分ごとに0.5mL/分ずつ本剤の投与速度を上げることができる。
※:NCI-CTCAE v4.0によりGradeを判定
7.
デキサメタゾンの投与を延期又は中止した場合には,infusion reactionのリスクを考慮した上で,本剤の投与の可否を判断すること。
8.
注射液の調製法
本剤は,300mg製剤の場合は13mL,400mg製剤の場合は17mLの注射用水で溶解し,25mg/mLの濃度とした後,患者の体重から計算した必要量を,通常230mLの生理食塩液又は5%ブドウ糖注射液で希釈して使用すること。(「適用上の注意」の項参照)
使用上の注意
重要な基本的注意
1.
発熱,悪寒,高血圧等のinfusion reactionがあらわれることがあるので,本剤の投与は,重度のinfusion reactionに備えて緊急時に十分な対応のできる準備を行った上で開始すること。Infusion reactionは,本剤の初回投与時に多く報告されているが,2回目以降の本剤投与時にもあらわれることがあるので,本剤投与中は患者の状態を十分に観察し,異常が認められた場合には投与中止等の適切な処置を行うとともに,症状が回復するまで患者の状態を十分に観察すること。(「用法及び用量に関連する使用上の注意」及び「重大な副作用」の項参照)
2.
リンパ球減少等があらわれることがあるので,本剤の投与開始前及び投与中は定期的に血液検査を行い,患者の状態を十分に観察すること。(「重大な副作用」の項参照)
副作用
副作用等発現状況の概要
再発又は難治性の多発性骨髄腫患者を対象とした国際共同第3相試験において,本剤とレナリドミド及びデキサメタゾンを併用した318例(日本人患者31例を含む)に認められた主な副作用(10%以上)は,疲労(28.9%),好中球減少(27.0%),下痢(18.6%),血小板減少(17.6%),筋痙縮(16.4%),不眠症(16.0%),貧血(15.1%),便秘(14.5%),末梢性浮腫(14.5%),高血糖(13.8%),発熱(12.6%),悪心(12.3%),無力症(11.6%)であった。(承認時)
重大な副作用
1. Infusion reaction(46.9%):
発熱,悪寒,高血圧等のinfusion reactionがあらわれることがあるので,患者の状態を十分に観察し,重度のinfusion reactionが認められた場合には,直ちに本剤の投与を中止し,適切な処置を行うこと。(「用法及び用量に関連する使用上の注意」及び「重要な基本的注意」の項参照)
2. 感染症:
肺炎(8.5%)等の重篤な感染症があらわれることがあるので,患者の状態を十分に観察し,異常が認められた場合には,投与中止等の適切な処置を行うこと。
3. リンパ球減少(9.7%):
リンパ球減少があらわれることがあるので,患者の状態を十分に観察し,異常が認められた場合には,投与中止等の適切な処置を行うこと。(「重要な基本的注意」の項参照)
4. 間質性肺疾患(0.9%):
間質性肺疾患があらわれることがあるので,患者の状態を十分に観察し,異常が認められた場合には,投与中止等の適切な処置を行うこと。
その他の副作用
本剤とレナリドミド及びデキサメタゾンを併用した際の副作用は以下のとおりである。次のような副作用があらわれた場合には,症状に応じて適切な処置を行うこと。
1. 全身
5%以上
疲労,末梢性浮腫,発熱,無力症
2. 全身
5%未満
胸痛
3. 消化器
5%以上
下痢,便秘,悪心
4. 免疫系
5%未満
過敏症
5. 血液
5%以上
好中球減少,血小板減少,貧血
6. 眼
5%以上
白内障
7. 精神・神経系
5%以上
不眠症
8. 精神・神経系
5%未満
気分変化,感覚鈍麻
9. 感染症
5%未満
帯状疱疹,鼻咽頭炎,上気道感染
10. 代謝
5%以上
高血糖
11. 皮膚
5%未満
寝汗
12. 筋骨格
5%以上
筋痙縮
13. 呼吸器
5%未満
咳嗽
14. 呼吸器
頻度不明
湿性咳嗽
15. その他
5%未満
体重減少,皮膚有棘細胞癌,基底細胞癌
副作用の発現頻度は,国際共同第3相試験の結果から集計し,それ以外の臨床試験での報告は頻度不明とした。
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので,患者の状態を十分に観察しながら慎重に投与すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある女性には投与しないこと。妊娠する可能性のある女性及びパートナーが妊娠する可能性のある男性に