3. 心不全
心不全の急激な増悪があらわれるおそれがある(頻度不明※)ので、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
1. 循環器注)
1~10%未満
血圧低下
2. 循環器注)
1%未満
徐脈、ST低下、肺動脈圧上昇
3. 呼吸器注)
1%未満
喘息、低酸素血症
4. 肝臓
1%未満
AST(GOT)上昇、ALT(GPT)上昇、総ビリルビン上昇、γ-GTP上昇
5. その他
1%未満
白血球増多、血小板減少、アルカリホスファターゼ上昇、LDH上昇、BUN上昇、クレアチニン上昇、尿酸上昇
※:頻度不明は自発報告による。
注):発現した場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
高齢者への投与
高齢者では十分に患者の状態を観察しながら投与すること。〔高齢者では生理機能が低下していることが多く、本剤の作用が強く発現するおそれがある。〕
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。〔妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。〕
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
過量投与
過度の血圧低下又は過度の徐脈をきたした場合は、直ちに本剤の投与を中止すること。更に、必要に応じて下記等の適切な処置を行うこと。
血圧低下
輸液の投与や吸入麻酔剤の濃度を下げる等の処置を行う。更に、必要に応じて、昇圧剤を投与するが、交感神経刺激剤を用いる場合はα刺激作用が優位に発現することによる過度の昇圧に注意して投与すること。
徐脈
アトロピンを投与し、更に必要に応じてβ1刺激薬(ドブタミン等)や輸液等を投与する。
適用上の注意
1. 投与時
(1)
本剤は輸液以外の薬剤とは別経路で投与すること。(患者の心拍数・血圧の変化に応じて本剤の投与速度を適宜調節する必要がある。)
(2)
精密持続点滴装置(シリンジポンプ又は輸液ポンプ)の誤操作により、過量投与の可能性があるので、投与前に精密持続点滴装置の操作を十分習得し、流量の設定には十分注意すること。
2. *調製方法
本剤は、ランジオロール塩酸塩50mgを5mL以上、ランジオロール塩酸塩150mgを15mL以上の生理食塩液等で溶解する。
10mg/mLを超える濃度で点滴すると、局所反応や皮膚壊死が発現するおそれがあるので、十分に注意すること。精密持続点滴装置使用に際しては、バッグあるいはシリンジ内に気泡が混入しないように注意すること。
その他の注意
β遮断剤(プロプラノロール塩酸塩、アテノロール等)服用中の患者では、他の薬剤によるアナフィラキシー反応がより重篤になることがあり、また、通常用量のアドレナリンによる治療に抵抗するとの報告、並びにグルカゴン静注が有効であったとの報告がある。
薬物動態
1. 血中濃度
(1) 60分間静脈内持続投与(健康成人)
健康成人5名に0.04mg/kg/minで60分間静脈内持続投与すると、全血中濃度は投与開始約15分後で定常に達し、投与60分後の全血中濃度(C60min)は1,008ng/mLを示し、AUCは59.34μg・min/mLである。投与終了後の血中半減期(T1/2)は3.96分であり、全身クリアランス(CLtot)は41.8mL/min/kg、分布容積(Vd)は242mL/kgである。1)
C60min(ng/mL)
1008±303
AUC0-∞(μg・min/mL)
59.34±12.49
T1/2(min)
3.96±0.46
CLtot(mL/min/kg)
41.8±8.3
Vd(mL/kg)
242±67
(平均値±標準偏差)
(2) 1分間+60分間静脈内持続投与(健康成人)
健康成人5名に0.25mg/kg/minで1分間投与後、0.04mg/kg/minで60分間静脈内持続投与すると、全血中濃度は投与2分後で最高に達し、その全血中濃度(Cmax)は2,008ng/mLを示すが、その後全血中濃度は低下し、投与開始5分後にほぼ定常濃度となり、投与61分後の全血中濃度(C61min)は1,237ng/mLである。AUCは82.43μg・min/mL、投与終了後の血中半減期(T1/2)は3.47分である。1)
Tmax(min)
2
Cmax(ng/mL)
2008±798
C61min(ng/mL)
1237±329
AUC0-∞(μg・min/mL)
82.43±23.52
T1/2(min)
3.47±0.44
(平均値±標準偏差)
(3) 2用量(1分間+10分間静脈内持続投与)漸増投与(健康成人)
健康成人6名に0.06mg/kg/minで1分間投与後、0.02mg/kg/minで10分間静脈内持続投与し、更に用量を切り替えて0.125mg/kg/minで1分間投与後、0.04mg/kg/minで10分間静脈内持続投与すると、全血中濃度は投与開始後2分で速やかに定常に達し、用量切り替えの2分後(投与開始後13分)にCmaxに達した後、速やかに定常に達した。2)
Cmax(0-11min)(ng/mL)
704±119
Tmax(0-11min)(min)
3.5±3.7
Cmax(12-22min)(ng/mL)
1990±280
Tmax(12-22min)(min)
13±0
AUC0-∞(μg・min/mL)
27.8±3.4
C11min(ng/mL)
655±136
T1/2(min)
3.5±0.3
C22min(ng/mL)
1270±160
(平均値±標準偏差)
(4) 肝障害患者における薬物動態
肝障害患者6名(Child-Pugh分類A:5名、B:1名)及び健康成人6名に0.06mg/kg/mi