企図(0.6%),躁状態(頻度不明),攻撃的行動(頻度不明)
観察を十分に行い,不眠,不安,焦燥,興奮,攻撃性,易刺激性等があらわれた場合には投与を中止するなど,適切な処置を行うこと.(「重要な基本的注意」の項参照)
2. *間質性肺炎(0.2%)
間質性肺炎があらわれることがあるので,観察を十分に行い,必要に応じてX線検査を実施し,異常が認められた場合には投与を中止するとともに,副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと.また,咳,呼吸困難等があらわれた場合には直ちに連絡するよう患者に対し注意を与えること.なお,類薬(インターフェロン-α製剤)と小柴胡湯との併用で間質性肺炎があらわれたとの報告があるため,小柴胡湯と併用しないこと.
3. *注射部位壊死(2.3%)
注射部位壊死が報告されており,瘢痕が形成されることがある.重度の場合,壊死組織の切除及び皮膚移植が必要になる場合がある.患者に複数の病変があれば,本剤投与は治癒がみられるまで中止すること.
4. *けいれん(0.4%),錯乱(頻度不明),離人症(頻度不明),情緒不安定(0.2%),筋緊張亢進(0.1%)
観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど継続投与の可否について慎重に検討すること.
5. *重度な過敏反応
気管支けいれん(0.1%),アナフィラキシー(頻度不明),蕁麻疹(頻度不明)等のようなまれではあるが重度の急性反応を起こすことがあるので観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
6. *高度な白血球減少(2,000/mm3未満)(0.1%)・血小板減少(50,000/mm3未満)(頻度不明),汎血球減少(0.1%)
白血球減少(リンパ球減少,好中球減少),貧血,血小板減少があらわれることがあるので,定期的に血液検査を行うなど観察を十分に行い,異常の程度が著しい場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
7. *重篤な肝障害(1.1%)
黄疸や著しいトランスアミナーゼの上昇を伴う肝障害があらわれることがあるので,定期的に肝機能検査〔AST(GOT),ALT(GPT),γ-GTP等〕を行うこと.異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
8. 心筋症(頻度不明)
心筋症があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど,適切な処置を行うこと.
9. *甲状腺腫(0.1%),甲状腺機能異常(0.5%)
甲状腺腫,甲状腺機能異常があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止するなど,適切な処置を行うこと.
10. *敗血症(0.1%)
易感染性となり,敗血症があらわれることがあるので,患者の全身状態を十分に観察し,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
11. *自己免疫現象
自己免疫現象によると思われる症状・徴候〔自己免疫性肝炎(0.1%),全身性エリテマトーデス(0.1%),1型糖尿病の増悪又は発症(頻度不明)〕があらわれることがあるので,観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
12. ネフローゼ症候群(頻度不明)
血清総蛋白減少,血清アルブミン低下を伴う重篤な蛋白尿が認められることがあるので,定期的に尿検査(尿蛋白)を行うこと.異常が認められた場合には減量又は休薬するなど適切な処置を行うこと.
13. **血栓性血小板減少性紫斑病(TTP),溶血性尿毒症症候群(HUS)(頻度不明)
TTP(主徴:血小板減少,破砕赤血球の出現を認める溶血性貧血,精神神経症状,発熱,腎機能障害),HUS(主徴:血小板減少,破砕赤血球の出現を認める溶血性貧血,急性腎不全)があらわれることがあるので,定期的に血液検査(血小板数,赤血球数等)及び腎機能検査を行うなど観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
重大な副作用(類薬)
1. 糖尿病(1型及び2型)
糖尿病が増悪又は発症することがあり,昏睡に至ることがあるので,定期的に検査(血糖値,尿糖等)を行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
2. 自己免疫現象によると思われる症状・徴候(溶血性貧血等)
観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
3. ショック
観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
4. 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
5. 急性腎不全
患者の状態を十分に観察し,定期的に腎機能検査を行うこと.異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
6. 脳出血,消化管出血,球後出血
観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
7. 認知症様症状(特に高齢者),麻痺,心不全,狭心症
観察を十分に行い,異常が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと.
その他の副作用
下記の副作用があらわれることがあるので,このような場合には適切な処置を行うこと.
全身症状
5%以上
インフルエンザ様症状(発熱注2),倦怠感,関節痛,悪寒,筋肉痛,発汗等)
血液
0.1~5%未満
白血球増加(リンパ球増加,好中球増加等)
肝臓
5%以上
AST(GOT)上昇,ALT(GPT)上昇,γ-GTP上昇
*肝臓
0.1~5%未満
Al-P上昇
肝臓
頻度不明※
肝炎
泌尿器系
0.1~5%未満
蛋白尿
泌尿器系
0.1%未満
膀胱炎
泌尿器系
頻度不明※
尿意切迫
*精神神経系
0.1~5%未満
めまい,不眠,抑うつ,傾眠,片頭痛
精神神経系
0.1%未満
神経過敏
精神神経系
頻度不明※
運動過多,健忘,緊張亢進,言語障害
循環器系
0.1~5%未満
高血圧,心悸亢進,末梢血管障害
循環器系
0.1%未満
不整脈
循環器系
頻度不明※
頻脈,出血
代謝異常
0.1~5%未満
血中コレステロール上昇,トリグリセリド上昇,低カルシウム血症
代謝異常
0.1%未満
体重増加