○空腹時投与
○食後投与
血漿中濃度並びにAUC、Cmax等のパラメータは、被験者の選択、体液の採取回数・時間等の試験条件によって異なる可能性がある。
2. 溶出挙動2)
本剤は、日本薬局方外医薬品規格第3部に定められたイブジラスト10mg徐放カプセルの溶出規格に適合していることが確認されている。
臨床成績
脳梗塞後遺症(30mg/日投与)
脳梗塞後遺症患者を対象に、4週間の観察期(プラセボ投与)の後、コンプライアンス不良の患者、脳梗塞後遺症に伴う症状が不安定な患者等は試験終了とし、その他の患者についてイブジラスト又はプラセボを8週間投与する二重盲検比較試験を実施した。その結果、本剤のめまい改善度は次のとおりであり、有用性が認められている。
薬効薬理
イブジラストは、アレルギー反応におけるケミカルメディエーター遊離抑制作用に加えて、ロイコトリエン及びPAF拮抗作用を有し、これらが総合して喘息やアレルギー性疾患に対する治療効果を発揮すると考えられている。更に、脳局所血流量増加作用、脳代謝異常改善作用、虚血性脳機能障害改善作用などを有し、慢性脳循環障害によるめまい・しびれ感に対する改善作用を現すが、これらの作用の機序としては、プロスタサイクリン(PGI2)増強作用、抗血栓作用、赤血球変形能亢進作用などが示唆されている3)。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
イブジラスト、Ibudilast(JAN)
化学名
1-[2-(1-Methylethyl)pyrazolo[1,5-α]pyridin-3-yl]-2-methylpropan-1-one
分子式
C14H18N2O
分子量
230.31
構造式
融点
54~58℃
性状
白色の結晶性の粉末である。
メタノールに極めて溶けやすく、エタノール(99.5)又は無水酢酸に溶けやすく、水に極めて溶けにくい。
取扱い上の注意
安定性試験4)
最終包装製品を用いた長期保存試験(室温保存、3年3ヵ月)の結果、外観及び含量等は規格の範囲内であり、本剤は通常の市場流通下において3年間安定であることが確認された。
包装
ピナトスカプセル10mg:100カプセル(PTP10カプセル×10)
ピナトスカプセル10mg:1000カプセル(PTP10カプセル×100)
ピナトスカプセル10mg:500カプセル(バラ)
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
*武田テバ薬品(株) :社内資料(生物学的同等性試験)
2)
*武田テバ薬品(株) :社内資料(溶出試験)
3)
第十六改正日本薬局方解説書,廣川書店 2011;C-569
4)
*武田テバ薬品(株) :社内資料(安定性試験)
文献請求先・製品情報お問い合わせ先
**主要文献欄に記載の文献・社内資料は下記にご請求下さい。
武田テバ薬品株式会社 武田テバDIセンター
〒453-0801 名古屋市中村区太閤一丁目24番11号
TEL 0120-923-093
受付時間 9:00~17:30(土日祝日・弊社休業日を除く)
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
**販売
武田薬品工業株式会社
大阪市中央区道修町四丁目1番1号
**発売元
武田テバファーマ株式会社
名古屋市中村区太閤一丁目24番11号
**,*製造販売元
武田テバ薬品株式会社
大阪市中央区道修町四丁目1番1