な症状があらわれた場合には、投与を中止し補液、電解質投与等の適切な処置を行うこと。
2. 手足症候群(Hand-foot syndrome)
(頻度不明注4))
手掌及び足底に湿性落屑、皮膚潰瘍、水疱、疼痛、知覚不全、有痛性紅斑、腫脹等の手足症候群があらわれることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。
3. 心障害
(頻度不明注4))
心筋梗塞、狭心症、律動異常、心停止、心不全、突然死、心電図異常(心房性不整脈、心房細動、心室性期外収縮等)等の心障害があらわれることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。
4. 肝障害、黄疸
(頻度不明注4))
肝機能検査値異常、黄疸を伴う肝障害があらわれ、肝不全に至った症例も報告されているので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。なお、肝機能検査値異常を伴わない黄疸があらわれることが報告されている。
5. 腎障害
(頻度不明注4))
腎機能検査値異常を伴う腎障害があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
6. 骨髄抑制
(頻度不明注4))
汎血球減少、顆粒球減少等の骨髄抑制が、また、骨髄抑制の持続により易感染症、敗血症等があらわれることがあるので定期的に血液検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。
7. 口内炎
(頻度不明注4))
口内炎(粘膜炎、粘膜潰瘍、口腔内潰瘍等)があらわれることがあるので観察を十分に行い、有痛性の紅斑、口内潰瘍、舌潰瘍等が認められた場合には、投与を中止し適切な処置を行うこと。
8. 間質性肺炎
(頻度不明注4))
間質性肺炎(初期症状:咳嗽、息切れ、呼吸困難、発熱等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、胸部X線等の検査を行い、副腎皮質ホルモン剤を投与するなど適切な処置を行うこと。
9. 重篤な腸炎
(頻度不明注4))
出血性腸炎、虚血性腸炎、壊死性腸炎等があらわれることがあるので観察を十分に行い、激しい腹痛・下痢・血便等の症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
10. 重篤な精神神経系障害(白質脳症等)
(頻度不明注4))
歩行障害、麻痺、錐体外路症状、失調、協調運動障害、平衡障害、構音障害、意識障害、嗜眠、錯乱、健忘、指南力低下、知覚障害、尿失禁等があらわれることがある。また、このような症状が白質脳症等の初期症状としてあらわれることがあるので観察を十分に行い、このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
11. 血栓塞栓症
(頻度不明注4))
深部静脈血栓症、脳梗塞、肺塞栓症等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
12. 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)
(頻度不明注4))
皮膚粘膜眼症候群があらわれることがあるので観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
注4)国外の臨床試験又は自発報告にて報告された頻度を算出できない副作用については頻度不明とした。
重大な副作用(類薬)
類似化合物(ドキシフルリジン等)で次のような副作用が報告されている。
1. 溶血性貧血
(頻度不明)
溶血性貧血があらわれることがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなどの適切な処置を行うこと。
その他の副作用
次のような副作用があらわれた場合には、症状に応じて休薬等の適切な処置を行うこと。
1. 単剤療法における報告
1. 精神神経系
頻度不明注4)
不眠症、うつ病、錯感覚
2. 精神神経系
10%未満注5)
味覚異常、頭痛、浮動性めまい
3. 消化器
頻度不明注4)
消化不良、鼓腸、食道炎、十二指腸炎、胃腸出血、胃炎、口内乾燥、軟便、口渇、胃不快感
4. 消化器
10%以上注5)
悪心(33.2%)、食欲不振(30.5%)、嘔吐
5. 消化器
10%未満注5)
便秘、腹痛、上腹部痛、口唇炎
6. 循環器
頻度不明注4)
胸痛、下肢浮腫、心筋症、心筋虚血、頻脈
7. 呼吸器
頻度不明注4)
呼吸困難
8. 呼吸器
10%未満注5)
咳嗽
9. 血液
頻度不明注4)
貧血
10. 血液
10%以上注5)
赤血球数減少(26.2%)、白血球数減少(24.8%)、リンパ球数減少(21.5%)、ヘモグロビン減少
11. 血液
10%未満注5)
ヘマトクリット減少、血小板数減少、単球数増加、プロトロンビン時間延長、好中球数減少
12. 皮膚
頻度不明注4)
爪の異常(爪甲離床症、脆弱爪、爪変色、爪ジストロフィー等)、紅斑性皮疹、皮膚亀裂、光線過敏、放射線照射リコール症候群、皮膚乾燥、剥脱性皮膚炎、皮膚落屑、そう痒症、皮膚炎
13. 皮膚
10%以上注5)
色素沈着障害
14. 皮膚
10%未満注5)
発疹、脱毛症
15. 眼
頻度不明注4)
眼障害(結膜炎、角膜炎、眼刺激等)、流涙増加
16. 肝臓・腎臓
頻度不明注4)
肝機能異常、血中クレアチニン増加
17. 肝臓・腎臓
10%以上注5)
血中ビリルビン増加(24.2%)、AST(GOT)増加、LDH増加、ALT(GPT)増加、Al-P増加
18. 肝臓・腎臓
10%未満注5)
尿沈渣陽性、蛋白尿、BUN増加、尿中ブドウ糖陽性
19. その他
頻度不明注4)
無力症、脱力、四肢痛、電解質異常、胸痛、筋痛、高トリグリセリド血症
20. その他
10%以上注5)
倦怠感、体重減少、発熱、血中ブドウ糖増加
21. その他
10%未満注5)
鼻咽頭炎、体重増加、疲労、背部痛、血中アルブミン減