5.
乳酸アシドーシスがあらわれることがあるので注意すること.
副作用
重大な副作用
アシドーシス
乳酸アシドーシスがあらわれることがあるので,症状があらわれた場合には炭酸水素ナトリウム注射液等を投与するなど適切な処置を行うこと.
その他の副作用
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため,発現頻度については文献等を参考にした.
泌尿器
(0.1~5%未満)
尿潜血反応陽性,血色素尿,血尿,尿意
消化器
(0.1~5%未満)
悪心
消化器
(0.1%未満)
嘔吐
代謝異常
(0.1~5%未満)
低カリウム血症
代謝異常
(0.1%未満)
高ナトリウム血症,非ケトン性高浸透圧性高血糖
その他
(0.1~5%未満)
頭痛,口渇
その他
(0.1%未満)
腕痛,血圧上昇,倦怠感
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下していることが多いので,本剤の投与に際しては水・電解質異常に留意し,慎重に投与すること.
適用上の注意
1. 調製時
寒冷期には体温程度に温めて使用すること.
2. 投与前
眼科手術中に尿意を催すことがあるので,術前に排尿しておくことが望ましい.
3. 使用時
開封後は直ちに使用し,残液は決して使用しないこと.
取扱い上の注意
〈使用前の注意〉
●内容液が漏れている場合や,内容液に混濁・浮遊物等の異常が認められるときは使用しないこと.
●排出口をシールしているフィルムがはがれているときは使用しないこと.
〈調製時の注意〉
●使用時には排出口をシールしているフィルムをはがすこと.
●注射針は,無菌的操作により,ゴム栓の刻印部にまっすぐ刺通すること.斜めに刺すと,ゴム栓や排出口内壁の削り片が薬液中に混入したり,容器を刺通し液漏れの原因となったりすることがある.
●薬剤を配合するときには,よく転倒混和し,配合変化に注意すること.
*〈投与時の注意〉
●本品に通気針(エア針)は不要である.
*●輸液セット等のびん針を接続する際は,ゴム栓の刻印部にまっすぐ刺通すること.
●連結管を用いた2バッグ以上の連続投与は原則として行わないこと.
〈ソフトバッグの取扱い上の注意〉
●本品は軟らかいプラスチックのバッグなので,鋭利なもの等で傷つけないこと.液漏れの原因となる.
●包装袋より取り出したまま保管すると,内容液が蒸散する可能性があるので,速やかに使用するか包装袋に戻し封をすること.
*●容器の目盛りは目安として使用すること.
〈安定性試験〉
加速試験(40℃,相対湿度75%,6カ月)の結果,通常の市場流通下において3年間安定であることが推測された4), 5).
包装
200mL×30袋
**300mL×28袋
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
吉田一郎: 別冊 日本臨牀,領域別症候群シリーズNo.18 先天代謝異常症候群. 1998: 376-383.
2)
中村了正,鴨田知博: 別冊 日本臨牀,領域別症候群シリーズNo.18 先天代謝異常症候群. 1998: 85-94.
3)
Hasegawa Y. et al. : Pediatrics International. 2003; 45 (1): 5-9.
4)
テルモ株式会社:200mLの安定性試験(社内資料).
5)
テルモ株式会社:300mLの安定性試験(社内資料).
文献請求先
主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求下さい.
テルモ株式会社 コールセンター
〒151-0072 東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目44番1号
TEL 0120-12-8195
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
製造販売元
テルモ株式会社
東京都渋谷区幡ヶ谷2丁目44番1号