;措置方法
本剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがある。(「薬物動態」の項参照)
機序・危険因子
これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。
併用注意
(併用に注意すること)
1. 薬剤名等
CYP3A阻害作用を有する薬剤
臨床症状・措置方法
本剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがあるので、CYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する際には、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。(「薬物動態」の項参照)
機序・危険因子
これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。
2. 薬剤名等
(インジナビル、ネルフィナビル、リトナビル含有製剤、サキナビル、コビシスタット含有製剤、アタザナビル、ダルナビル、ホスアンプレナビル)
臨床症状・措置方法
本剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがあるので、CYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する際には、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。(「薬物動態」の項参照)
機序・危険因子
これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。
3. 薬剤名等
(テラプレビル)
臨床症状・措置方法
本剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがあるので、CYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する際には、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。(「薬物動態」の項参照)
機序・危険因子
これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。
4. 薬剤名等
(ボリコナゾール、フルコナゾール)
臨床症状・措置方法
本剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがあるので、CYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する際には、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。(「薬物動態」の項参照)
機序・危険因子
これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。
5. 薬剤名等
(エリスロマイシン、シプロフロキサシン)
臨床症状・措置方法
本剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがあるので、CYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する際には、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。(「薬物動態」の項参照)
機序・危険因子
これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。
6. 薬剤名等
(ジルチアゼム、ベラパミル、アミオダロン)
臨床症状・措置方法
本剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがあるので、CYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する際には、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。(「薬物動態」の項参照)
機序・危険因子
これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。
7. 薬剤名等
(アプレピタント)
臨床症状・措置方法
本剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがあるので、CYP3A阻害作用のない薬剤への代替を考慮すること。やむを得ず併用する際には、本剤の減量を考慮するとともに、患者の状態を慎重に観察し、副作用の発現に十分注意すること。(「薬物動態」の項参照)
機序・危険因子
これらの薬剤のCYP3A阻害作用により、本剤の代謝が阻害される。
8. 薬剤名等
グレープフルーツ含有食品
臨床症状・措置方法
本剤の血中濃度が上昇し、副作用が増強されるおそれがあるので、摂取しないよう注意すること。
機序・危険因子
食品中にCYP3A阻害作用を有する成分が含まれている。
9. 薬剤名等
CYP3A誘導作用を有する薬剤(カルバマゼピン、リファンピシン、フェニトイン)
臨床症状・措置方法
本剤の血中濃度が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、CYP3A誘導作用のない薬剤への代替を考慮すること。(「薬物動態」の項参照)
機序・危険因子
これらの薬剤のCYP3A誘導作用により、本剤の代謝が促進される。
10. 薬剤名等
セイヨウオトギリソウ(St. John’s Wort、セント・ジョーンズ・ワート)含有食品
臨床症状・措置方法
本剤の血中濃度が低下し、効果が減弱するおそれがあるので、摂取しないよう注意すること。
機序・危険因子
食品中にCYP3A誘導作用を有する成分が含まれている。
副作用
副作用等発現状況の概要
再発又は難治性の成熟B細胞性腫瘍患者を対象とした国内第I相試験において、本剤が投与された15例全例(100%)に副作用が認められた。主な副作用は、好中球減少症8例(53.3%)、貧血7例(46.7%)、発疹6例(40.0%)、血中ビリルビン増加6例(40.0%)、白血球減少症5例(33.3%)、下痢5例(33.3%)、口内炎5例(33.3%)等であった。(承認時)
再発又は難治性の慢性リンパ性白血病及び小リンパ球性リンパ腫患者を対象とした海外第III相試験において、本剤が投与された195例中177例(90.8%)に副作用が認められた。主な副作用は、下痢70例(35.9%)、悪心35例(17.9%)、好中球減少症31例(15.9%)、関節痛28例(14.4%)、発疹24例(12.3%)等であった。(承認時)
副作用の頻度については、再発又は難治性の慢性リンパ性白血病及び小リンパ球性リンパ腫患者を対象とした海外第III相試験の本剤群の集計に基づき記載した。また、当該試験で認められていない副作用については頻度不明とした。
重大な副作用
1. 出血
脳出血、消化管出血(頻度不明)等の重篤な出血があらわれることがあり、死亡に至った例が報告されている。患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、本剤の休薬、減量、投