腎機能検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5. 肝炎の増悪、肝機能障害
(頻度不明注2))
黄疸や著しいトランスアミナーゼの上昇を伴う肝機能障害が報告されているので、定期的に肝機能検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。黄疸や著しいトランスアミナーゼ上昇[ALT(GPT)≧500IU/L]を伴う肝機能障害があらわれた場合には速やかに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
6. 自己免疫現象
(頻度不明注2))
自己免疫現象によると思われる症状・徴候[肝炎、溶血性貧血、特発性血小板減少性紫斑病、潰瘍性大腸炎、関節リウマチ、SLE、血管炎、フォークト・小柳・原田病、各種自己抗体の陽性化等]があらわれることがあるので、自己免疫疾患の患者又はその素因のある患者には定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、慎重に投与すること。異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。ただし、自己免疫性肝炎の患者には投与しないこと。
7. 心筋症、心不全、狭心症、不整脈(心室性頻脈等)、心筋梗塞、心内膜炎
(頻度不明注2))
心疾患のある患者又はその既往歴のある患者には慎重に投与すること。異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
8. 敗血症
(頻度不明注2))
易感染性となり、敗血症、肺炎があらわれることがあるので、患者の全身状態を十分に観察し、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
9. 脳出血
(頻度不明注2))
観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
10. 脳梗塞、肺塞栓症
(頻度不明注2))
観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
11. 意識障害、痙攣、てんかん発作、見当識障害、昏睡、せん妄、錯乱、幻覚、認知症様症状(特に高齢者)
(頻度不明注2))
異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
12. 糖尿病
(頻度不明注2))
糖尿病[1型及び2型]が増悪又は発症することがあり、昏睡に至ることがあるので、定期的に検査(血糖値、尿糖等)を行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
13. 甲状腺機能異常
(頻度不明注2))
甲状腺機能亢進又は低下が増悪又は発症することがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行うこと。甲状腺機能の管理が難しい場合には、投与の中止を考慮すること。なお、甲状腺機能異常等で本剤中止後もなお処置の継続を必要とした症例が報告されている。
14. 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)、中毒性表皮壊死融解症(Toxic Epidermal Necrolysis:TEN)、多形紅斑
(頻度不明注2))
皮膚粘膜眼症候群、中毒性表皮壊死融解症、多形紅斑等の皮膚障害があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
15. 乾癬
(頻度不明注2))
乾癬が増悪又は発症することがあるので、定期的に検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与の中止を考慮すること。
16. 急性腎不全、ネフローゼ症候群
(頻度不明注2))
定期的に検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。異常が認められた場合には、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
17. 消化管出血(下血、血便等)、消化性潰瘍、虚血性大腸炎
(頻度不明注2))
観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。
18. ショック
(頻度不明注2))
観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
19. 網膜症
(頻度不明注2))
網膜症があらわれることがあるので、網膜出血や糖尿病網膜症の増悪に注意し、定期的に眼底検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。また、視力低下、視野中の暗点が出現した場合は速やかに医師の診察を受けるよう患者を指導すること。
<リバビリンとの併用の場合>
1. 貧血[ヘモグロビン減少(8g/dL未満)(6%未満X))、ヘモグロビン減少(8以上9.5g/dL未満)(10%以上X))、ヘモグロビン減少(9.5以上11g/dL未満)(10%以上X))、赤血球減少(250万/μL未満)(4%未満Y))]
定期的に血液検査を行うなど観察を十分に行い、重度の貧血を認めた場合は、投与を中止し、適切な処置を行うこと。
X)国内臨床試験及び製造販売後調査等(特定使用成績調査、製造販売後臨床試験)における頻度を算出した。
Y)国内臨床試験における頻度を算出した。
2. 汎血球減少、無顆粒球症、白血球減少(2,000/μL未満)、血小板減少(50,000/μL未満)
(頻度不明注2))
定期的に血液検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。本剤の減量、中止については、<用法・用量に関連する使用上の注意>の項を参照すること。
3. 血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、溶血性尿毒症症候群(HUS)
(頻度不明注2))
血小板減少、貧血、腎不全を主徴とする血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、溶血性尿毒症症候群(HUS)があらわれることがあるので、定期的に血液検査(血小板、赤血球等)及び腎機能検査を行うなど観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
4. 再生不良性貧血、赤芽球癆
(頻度不明注2))
定期的に血液検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。本剤の減量、中止については、<用法・用量に関連する使用上の注意>の項を参照すること。
5. 間質性肺炎、肺浸潤、呼吸困難
(頻度不明注2))
発熱、咳嗽、呼吸困難等の臨床症状を十分に観察し、異常が認められた場合は、速やかに胸部X線等の検査を実施し、本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。また、咳嗽、呼吸困難等があらわれた場合には直ちに連絡するように患者に対し注意を与えること。
6. うつ病、自殺念慮、自殺企図、躁状態、攻撃的行動
(頻度不明注2))
観察を十分に行い、不眠、不安、焦燥、興奮、攻撃性、易刺激性等があらわれた場合には投与を中止するなど、適