剤によるプリック試験又は皮内反応試験を行うことが望ましい。
11.
本剤投与中に視力又は視野の変化、あるいは他の眼症状を訴えた場合には、速やかに眼科医の診察を受けるよう患者を指導すること。
12.
めまい、錯乱、傾眠、疲労を発現することがあるので、本剤投与中の患者には、自動車の運転、機械の操作になるべく従事させないよう注意すること。
13.
B型慢性活動性肝炎においては、投与終了後に著しいトランスアミナーゼ上昇[ALT(GPT)≧500IU/L]があらわれるおそれがあるので、投与終了後も定期的に肝機能検査を行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
相互作用
併用禁忌
(併用しないこと)
薬剤名等
小柴胡湯
(ツムラ小柴胡湯エキス、クラシエ小柴胡湯エキス、テイコク小柴胡湯エキス 等)
臨床症状・措置方法
間質性肺炎があらわれることがある。
機序・危険因子
機序は不明であるが、間質性肺炎の発現例には小柴胡湯との併用例が多い。
併用注意
(併用に注意すること)
1. 薬剤名等
テオフィリン
アンチピリン
臨床症状・措置方法
上記の薬剤の血中濃度が高まることが報告されている。
テオフィリンのAUCが約25%増加したとの報告がある。テオフィリンの血漿中濃度を測定し、テオフィリンの用量を調節すること(【薬物動態】の項参照)。
機序・危険因子
肝チトクロムP450(CYP1A2)の活性を抑制し、肝臓での各種医薬品の代謝を抑制すると考えられている。
2. 薬剤名等
免疫抑制療法
臨床症状・措置方法
移植患者(腎・骨髄移植等)における免疫抑制療法の効果が弱まることがある。
機序・危険因子
移植片に対する拒絶反応が誘発されると考えられている。
副作用
副作用等発現状況の概要
<本剤単独の場合>
C型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善
本剤の国内臨床試験において、安全性評価の対象となった279例中、臨床検査値の異常を含む副作用が278例(99.6%)に認められた。主な副作用は、発熱179件(64.2%)、頭痛173件(62.0%)、けん怠感171件(61.3%)等であった。副作用としての臨床検査値の異常は、好中球減少220件(78.9%)、血小板減少209件(74.9%)、白血球減少203件(72.8%)等であった。(効能追加承認時)
製造販売後調査等(使用成績調査、特定使用成績調査、市販後臨床試験、製造販売後臨床試験)において、安全性評価の対象となった2382例中、臨床検査値の異常を含む副作用が1560例に認められた。主な副作用は、発熱296件(12.4%)、けん怠感291件(12.2%)、そう痒症160件(6.7%)等であった。副作用としての臨床検査値の異常は、血小板減少624件(26.2%)、好中球減少495件(20.8%)、白血球減少328件(13.8%)等であった。(再審査終了時)
B型慢性活動性肝炎におけるウイルス血症の改善
本剤の国内臨床試験において、安全性評価の対象となった225例全例に臨床検査値の異常を含む副作用が認められた。主な副作用は、発熱161件(71.6%)、頭痛147件(65.3%)、けん怠感142件(63.1%)等であった。副作用としての臨床検査値の異常は、好中球減少191件(84.9%)、白血球減少149件(66.2%)、ALT(GPT)増加115件(51.1%)等であった。(効能追加承認時)
<リバビリンとの併用の場合>
C型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善
本剤とリバビリンを併用した国内臨床試験において、安全性評価の対象となった199例全例に臨床検査値の異常を含む副作用が認められた。主な副作用は、発熱146件(73.4%)、注射部位反応142件(71.4%)、けん怠感138件(69.3%)等であった。副作用としての臨床検査値の異常は、白血球減少184件(92.5%)、好中球減少178件(89.4%)、ヘモグロビン減少169件(84.9%)等であった。(効能追加承認時)
製造販売後調査等(特定使用成績調査、製造販売後臨床試験)において、安全性評価の対象となった1210例中、臨床検査値の異常を含む副作用が953例に認められた。主な副作用は、そう痒症188件(15.5%)、けん怠感172件(14.2%)、発熱155件(12.8%)等であった。副作用としての臨床検査値の異常は、ヘモグロビン減少383件(31.7%)、好中球減少357件(29.5%)、血小板減少242件(20.0%)等であった。(再審査終了時)
C型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善
本剤とリバビリンを併用した国内臨床試験において、安全性評価の対象となった61例全例に臨床検査値の異常を含む副作用が認められた。主な副作用は、けん怠感45件(73.8%)、発熱41件(67.2%)、そう痒症38件(62.3%)等であった。副作用としての臨床検査値の異常は、好中球減少58件(95.1%)、白血球減少54件(88.5%)、赤血球減少48件(78.7%)、血小板減少48件(78.7%)等であった。(効能追加承認時)
重大な副作用
<本剤単独の場合>
1. 間質性肺炎、肺浸潤、呼吸困難
(頻度不明注2))
発熱、咳嗽、呼吸困難等の臨床症状を十分に観察し、異常が認められた場合は、速やかに胸部X線等の検査を実施し、本剤の投与を中止し、副腎皮質ホルモン剤の投与等の適切な処置を行うこと。また、咳嗽、呼吸困難等があらわれた場合には直ちに連絡するように患者に対し注意を与えること。なお、間質性肺炎は小柴胡湯との併用例で多く報告されているため併用しないこと。
2. うつ病、自殺念慮、自殺企図、躁状態、攻撃的行動
(頻度不明注2))
観察を十分に行い、不眠、不安、焦燥、興奮、攻撃性、易刺激性等があらわれた場合には投与を中止するなど、適切な処置を行うこと。(「重要な基本的注意」の項参照)
3. 汎血球減少、無顆粒球症、白血球減少(2,000/μL未満)、血小板減少(50,000/μL未満)、貧血、赤芽球癆
(頻度不明注2))
定期的に血液検査を行うなど、患者の状態を十分に観察すること。本剤の減量、中止については、<用法・用量に関連する使用上の注意>の項を参照すること。
4. 血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、溶血性尿毒症症候群(HUS)
(頻度不明注2))
血小板減少、貧血、腎不全を主徴とする血栓性血小板減少性紫斑病(TTP)、溶血性尿毒症症候群(HUS)があらわれることがあるので、定期的に血液検査(血小板、赤血球等)及び