PEGASYS S.C. Injection(ペガシス皮下注45μg/ペガシス皮下注90μg/ペガシス皮下注180μg)(十三)
2a, 2b |
<100KIU/mL |
1/1(100%) |
2/3(66.7%) |
2a, 2b |
合計 |
6/12(50.0%) |
4/10(40.0%) |
不明 |
≧500KIU/mL |
1/1(100%) |
- |
合計 |
合計 |
17/61(27.9%) |
17/63(27.0%) |
注16)C型代償性肝硬変において、180μgの用量は承認を取得していない。本効能において承認された用法・用量は1回90μgを週1回皮下投与である。
薬効薬理
1. 抗ウイルス作用13-16)
HCV-RNAサブゲノムレプリコンアッセイにおいて、HCV-RNAレプリコンの複製を阻害した。また、水疱性口内炎ウイルス及び脳心筋炎ウイルスに対し、抗ウイルス作用を示した。
in vitroにおいては、PEG-IFNの抗ウイルス作用は、インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)に比べて低下していた。
HBV感染ヒト肝細胞キメラマウスに本剤を皮下投与したところ、HBV-DNA量の減少が観察された。
2. 腫瘍細胞増殖抑制作用17)
バーキットリンパ腫由来細胞(Daudi)、ヒト腎癌由来細胞(A-498等)、慢性骨髄性白血病由来細胞(K562)、黒色腫由来細胞(Hs294T等)及び神経膠芽細胞腫由来細胞(T98G)に対して細胞増殖抑制作用を示した。また、ヌードマウスに移植したヒト腎癌由来細胞(A-498、ACHN及びCaki-1)の増殖を抑制した。
in vitroにおいては、PEG-IFNの腫瘍細胞増殖抑制作用は、インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)に比べて低下していたが、in vivoにおいては高い抗腫瘍効果が認められた。
3. 作用機序18-21)
in vitroでインターフェロンα受容体と結合し、DNA結合性の転写因子複合体(statダイマー、ISGF3複合体)の形成及びインターフェロン アルファ誘導性の遺伝子発現を誘導した。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
ペグインターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)
[Peginterferon Alfa-2a(Genetical Recombination)]
本 質
インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え)のリジン残基の1箇所に、1分子の分枝ポリエチレングリコールが、アミド結合を介して共有結合している修飾蛋白質
分子式
インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え):
C860H1349N227O255S9
分枝ポリエチレングリコール:
リジン分子のα及びεアミノ基にカルボニル基を介して分子量約20,000ダルトンのモノメトキシポリエチレングリコール鎖が1本ずつ結合したものからなる。
分子量
約60,000
インターフェロン アルファ-2a(遺伝子組換え):
分子量19,236.87
分枝ポリエチレングリコール:分子量約40,000
取扱い上の注意
1.
*外箱開封後は速やかに使用すること。
2.
*残液は廃棄すること。
包装
*ペガシス皮下注45μg:1バイアル
ペガシス皮下注90μg:1バイアル
ペガシス皮下注180μg:1バイアル
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
東純一,他:薬理と治療 31:945,2003
2)
社内資料:第II相臨床試験(国内:JV15724)
3)
社内資料:第III相臨床試験(リバビリン併用)(国内:JV15725)
4)
社内資料:第II/III相臨床試験(リバビリン併用)(国内:JV19595)
5)
社内資料:第II/III相臨床試験(国内:JV20015)
6)
社内資料:薬物間相互作用試験(国外:NP15581)
7)
社内資料:腎機能障害による薬物動態への影響試験(国外:NP15579)
8)
社内資料:血液透析下にある腎不全患者の薬物動態への影響試験(国外:NR16081)
9)
社内資料:動物実験:組織分布、尿糞中排泄
10)
社内資料:動物実験:組織分布、乳汁中移行
11)
堺隆弘,他:医薬と薬学 50:655,2003
12)
社内資料:製造販売後臨床試験(リバビリン併用)(国内:JV21134)
13)
社内資料:脳心筋炎ウイルス(EMCV)に対する効果(in vitro試験)
14)
社内資料:HCV-RNAサブゲノムの複製に対する効果(in vitro試験)
15)
社内資料:水疱性口内炎ウイルス(VSV)に対する効果(in vitro試験)
16)
社内資料:HBV-DNAの複製に対する効果(in vivo試験)
17)
社内資料:細胞増殖抑制作用(in vitro試験)
18)
社内資料:IFNα受容体(IFNAR)結合性(in vitro試験)
19)
社内資料:細胞内シグナル伝達性(in vitro試験)
20)
社内資料:6-16遺伝子の発現(in vitro試験)
21)
社内資料:DNAマイクロアレイによる遺伝子発現パターンの検討(in vitro試験)
文献請求先
主要文献に記載の社内資料につきましても下記にご請求ください。
中外製薬株式会社 医薬情報センター
〒103-8324 東京都中央区日本橋室町2-1-1
電話:0120-189706
Fax:0120-189705
http://www.chugai-pharm.co.jp
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
製造販売元
中外製薬株式会社
東京都中央区日本橋室町2-1-1
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