PEGASYS S.C. Injection(ペガシス皮下注45μg/ペガシス皮下注90μg/ペガシス皮下注180μg)(十)
週間投与における複合評価有効率は、それぞれ4.9%(2/41)、9.8%(4/41)及び17.1%(7/41)、19.5%(8/41)であった。
(表5)
HBe抗原陰性のB型慢性活動性肝炎患者におけるHBV-DNA 4.3Log copies/mL未満の達成率及びALT 40IU/L以下の達成率は、PEG-IFN 90μg週1回48週間投与を行った場合では、それぞれ37.5%(12/32)及び68.8%(22/32)であり、PEG-IFN 180μg週1回48週間投与を行った場合では、それぞれ37.9%(11/29)及び65.5%(19/29)であった。
(表6)
<リバビリンとの併用での成績>
C型慢性肝炎におけるウイルス血症の改善
ジェノタイプ1bでインターフェロン未治療のC型慢性肝炎患者を対象に、PEG-IFNとリバビリンの48週間併用投与群とPEG-IFN 48週間単独投与群の比較試験3)を実施した。その結果、高ウイルス量(血中HCV-RNA100KIU/mL以上)症例に対する投与終了後24週時のHCV-RNA陰性化率(ウイルス学的効果)は、PEG-IFN単独投与群で24.0%(23/96)であったのに対し、PEG-IFNとリバビリンの併用投与群で59.4%(57/96)と有意に高いウイルス学的効果が認められた。
(表7)
また、インターフェロン既治療のC型慢性肝炎患者を対象とした第III相臨床試験3)において、PEG-IFNとリバビリンの48週間併用投与を行った場合のウイルス学的効果は、全体で54.0%(54/100)、無効例で47.5%(19/40)及び再燃例で58.3%(35/60)であった。一方、インターフェロン既治療で「セログループ1かつ高ウイルス量」以外のC型慢性肝炎患者を対象とした製造販売後臨床試験12)において、PEG-IFNとリバビリンの24週間併用投与を行った場合のウイルス学的効果は、全体で69.4%(25/36)であった。
(表8)
C型代償性肝硬変におけるウイルス血症の改善4)
C型代償性肝硬変患者に対する観察群を対照とした国内第II/III相臨床試験において、PEG-IFN 90μg又は180μg注16)とリバビリンの48週間併用投与におけるウイルス学的効果は、それぞれ17/61(27.9%)、17/63(27.0%)であった。
(表9)
表3 C型慢性肝炎患者におけるウイルス学的効果
ジェノタイプ |
ウイルス量 |
PEG-IFN
180μg注6) |
PEG-IFN
90μg注7,8) |
1b |
≧100KIU/mL |
15.5%(11/71) |
12.5%(4/32) |
1b |
<100KIU/mL |
57.1%(4/7) |
50.0%(3/6) |
2a,2b |
≧100KIU/mL |
76.2%(16/21) |
27.3%(3/11) |
2a,2b |
<100KIU/mL |
61.5%(8/13) |
85.7%(6/7) |
その他注9) |
その他注9) |
50.0%(5/10) |
0%(0/3) |
合計 |
合計 |
36.1%(44/122) |
27.1%(16/59) |
注6)PEG-IFN 180μg週1回×48週間
注7)PEG-IFN 90μg週1回×48週間
注8)C型慢性肝炎において承認された用法・用量は1回180μgを週1回皮下投与である。
注9)投与前ウイルス量が未測定の症例、ジェノタイプ不明、混合感染例を含む
表4 C型慢性肝炎患者における主な副作用・臨床検査値異常の発現率注10)
副作用・臨床検査値異常 |
PEG-IFN
180μg注6)
(121例) |
PEG-IFN
90μg注7,8)
(57例) |
副作用:発熱 |
65% |
49% |
副作用:けん怠感 |
56% |
54% |
副作用:頭痛 |
61% |
53% |
副作用:脱毛 |
37% |
30% |
副作用:関節痛 |
37% |
25% |
副作用:不眠症 |
24% |
26% |
副作用:上腹部痛 |
24% |
18% |
副作用:背部痛 |
26% |
21% |
副作用:咳嗽 |
26% |
21% |
副作用:筋痛 |
27% |
11% |
副作用:咽喉痛 |
23%& |
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