な処置を行うこと。
8. 無呼吸発作
動脈管依存性先天性心疾患に投与した場合、無呼吸発作(23.0%)があらわれることがあるので、観察を十分に行うこと。なお、発現した場合は、人工呼吸器の装着、皮膚への刺激等、適切な処置を行うこと。
注)動脈管依存性先天性心疾患への投与において、上記等の副作用が発現した場合には、患者の状態を観察し、本剤の投与継続の必要性について考慮した上で、適切な処置を行うこと。
9. 持続勃起症
勃起障害の診断で投与した場合、持続勃起症(頻度不明※)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、発現した場合にはα刺激剤の投与、脱血と生理食塩水による洗浄等、適切な処置を行うこと。
その他の副作用
〈動脈内投与〉
(1) 注射部(10~35%未満)
疼痛、腫脹、発赤、発熱
(2) 注射部(3%未満)
脱力感、そう痒
(3) その他(3%未満)
頭痛、発熱、動悸
(4) その他(頻度不明※)
血漿蛋白分画の変動
〈静脈内投与〉
・振動病、血行再建術後の血流維持、慢性動脈閉塞症
1) 過敏症注)(0.5%未満)
そう痒
2) 過敏症注)(頻度不明※)
発疹、蕁麻疹
3) 循環器注)(0.5%未満)
胸部絞扼感、血圧降下、顔面潮紅、動悸、発赤
4) 出血傾向注)(頻度不明※)
眼底出血、皮下出血
5) 注射部(0.5~5%未満)
血管痛、静脈炎、疼痛、発赤
6) 注射部(0.5%未満)
腫脹、そう痒
7) 呼吸器(頻度不明※)
咳嗽、喘息注)
8) 消化器(0.5~5%未満)
悪心・嘔吐
9) 消化器(0.5%未満)
胃部不快感、食欲不振、下痢、腹痛
10) 精神神経系(0.5%未満)
発熱、めまい
11) 精神神経系(頻度不明※)
悪寒
12) 肝臓(0.5%未満)
AST(GOT)・ALT(GPT)の上昇等
13) 腎臓注)(頻度不明※)
腎不全の増悪
14) 血液注)(頻度不明※)
血小板減少、貧血
15) その他(0.5~5%未満)
頭痛・頭重
16) その他(0.5%未満)
熱感、浮腫、乳房硬結、四肢疼痛(増強を含む)
17) その他(頻度不明※)
関節痛、しびれ、CRP上昇、低ナトリウム血症
注):発現した場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
・動脈管依存性先天性心疾患
本剤の投与により副作用が発現した場合には、患者の状態を観察しながら、適切な処置を行うこと。
1) 循環器(1~10%未満)
頻脈、浮腫、発赤
2) 循環器(1%未満)
低血圧、徐脈
3) 循環器(頻度不明※)
肺動脈中膜の菲薄化
4) 中枢神経系(1~10%未満)
発熱、多呼吸
5) 中枢神経系(頻度不明※)
痙攣、振戦
6) 注射部(頻度不明※)
血管痛、静脈炎、疼痛、発赤、腫張、そう痒
7) その他(1~10%未満)
低ナトリウム血症、低クロール血症、CRP上昇
8) その他(1%未満)
胃粘膜肥厚、下痢、骨膜肥厚、低カリウム血症、口腔内・気道分泌液の増加、出血傾向、アシドーシス
9) その他(頻度不明※)
脱毛、多毛、腹水
〈陰茎海綿体内投与〉
本剤の投与により副作用が発現した場合には、患者の状態を観察しながら、適切な処置を行うこと。
(1) 過敏症(頻度不明※)
発疹、そう痒
(2) 泌尿・生殖器(頻度不明※)
勃起の延長、陰茎痛、陰茎腫脹
(3) 注射部(頻度不明※)
疼痛、血腫、出血、腫脹、灼熱感、発赤、そう痒
(4) 循環器(頻度不明※)
低血圧、胸部絞扼感、発赤
(5) 消化器(頻度不明※)
悪心、嘔吐、腹痛
(6) その他(頻度不明※)
めまい、発熱、頭痛、悪寒
※:頻度不明は自発報告又は文献等の報告による。
高齢者への投与
一般に高齢者では、心機能等生理機能が低下しているので減量するなど注意すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。〔アルプロスタジルには子宮収縮作用が認められている。2)〕
小児等への投与
動脈管依存性先天性心疾患以外の低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験が少ない)。
適用上の注意
1. 投与速度
本剤投与により、副作用があらわれた場合には、すみやかに投与速度を遅くするか又は投与を中止すること。
2. 調製方法
シリンジポンプ使用に際しては、シリンジ内に気泡が混入しないように注意すること。
その他の注意
1.
本剤の投与により脳梗塞がみられたとの報告がある。
2.
適応外であるが、勃起障害の治療目的でPGE1製剤を複数回投与した症例において、陰茎海綿体の線維化が生じたとの報告がある。
3.
適応外であるが、勃起障害の治療目的でPGE1製剤をパパベリン等の勃起不全治療剤と併用投与した症例において、勃起の延長又は持続勃起症があらわれたとの報告がある。
薬物動態
〈静脈内投与〉
心カテーテル中の3例に3H-PGE1 0.03ng/kg/分を静脈内投与した実験では全血代謝クリアランス率は2,686±654L/日/m2であり、肺での代謝は投与量の67.8±6.8%であった。すなわち、人では静注されたPGE1は肺で完全に代謝されることなく、およそ、その1/3は全身循環すると考えられる。3)
〈陰茎海綿体内投与〉
(1)
勃起障害患者にPGE1 20μgを陰茎海綿体投与後、PGE1及び代謝物15-keto-13,14 dihydro-PGE1濃度は陰茎海綿体で上昇したが、速やかに減少した。4)
(2)
勃起障害患者にPGE1 20μgを陰茎海綿体投与後、PGE1濃度は末梢血で投与4.8分後をピークに上昇したが速やかに減少し、投与60分以内に投与前まで減少した。5)
(参考)動物における吸収・分布・代謝・排泄〔ラット〕
3H標識PGE1・14C標識CDをラットに動脈又は静脈内に投与を行った実験では、いずれもPGE1血中濃度は2相性を示し、6分で血中から速やかに消失する。
静脈内投与5分後の主要臓器内のPGE1は、肺12%、腎16%、肝25%であり、投与24時間以内に投与量の30~40%が尿中に、25~30%が糞中に排泄される。この時の主代謝物は