ある。
機序・危険因子
CYP3A4に対する阻害によりこれらの薬剤の代謝が阻害される2)3)。
薬剤名等
ブロモクリプチンメシル酸塩
臨床症状・措置方法
この薬剤の作用を増強させ、嗜眠、眩暈、運動失調等を起こすことがある。
機序・危険因子
CYP3A4に対する阻害によりこれらの薬剤の代謝が阻害される2)3)。
副作用
副作用等発現状況の概要
承認時及び承認後の全調査症例10,779例中、本剤との関連が疑われる副作用発現症例数は605例(5.6%)であった。その主なものは、食欲不振、胃部不快感、悪心、嘔気等であった。(1973年11月までの集計)
重大な副作用
1. ショック、アナフィラキシー(いずれも頻度不明)
ショック、アナフィラキシーがあらわれることがあるので、観察を十分に行い、蕁麻疹、呼吸困難、血圧低下等の異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
2. 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明)
皮膚粘膜眼症候群があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3. 偽膜性大腸炎(頻度不明)
外国で偽膜性大腸炎等の血便を伴う重篤な大腸炎があらわれたとの報告がある。腹痛、頻回の下痢があらわれた場合には、直ちに投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
その他の副作用
過敏症注)
0.1~5%未満
発疹
肝臓
0.1%未満
肝機能異常
肝臓
頻度不明
黄疸
消化器
0.1~5%未満
食欲不振、悪心、嘔吐、腹部膨満感、腹痛、下痢
その他
0.1%未満
口内炎、舌苔
その他
頻度不明
顔面浮腫
その他の副作用の注意
注)このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。
高齢者への投与
高齢者では、用量並びに投与間隔に留意するなど慎重に投与すること。[一般に高齢者では生理機能が低下している。]
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1. 妊婦等:
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
2. 授乳婦:
本剤投与中は授乳を避けさせること。[ヒト母乳中へ移行する。]
適用上の注意
薬剤交付時:
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
薬物動態
1. 血中濃度
(1)
健康成人男性5名にジョサマイシン1gを1回経口投与したとき、吸収は極めて良好で、平均血清中濃度は1時間値が最高で2.86μg/mLを示し、以後漸減したが、6時間後でも0.77μg/mLが検出された4)。
(2)
臨床的にも種々の疾患患者について、20施設で血中濃度の測定結果が報告されている。それらの成績は成人についての測定値を投与量別に集計し平均値で示すと下図のようであった。
2. 組織内分布
ジョサマイシン1g(力価)を経口的に投与された患者の気管痰内濃度の測定の結果、投与後2時間で18μg/mL、6時間後9μg/mLと血中濃度の8~9倍の濃度に達していた5)。
ジョサマイシンは内服により乳汁中にはかなり良く移行し、血中濃度とほぼ平行した動態を示す。また、妊婦の臍帯血中にも母体血の数分の1の濃度で検出されているが、新生児、胎児の末梢血への移行は検出されていない6)7)。
3. 排泄
ジョサマイシン経口投与後の尿中排泄率については、健康成人の成績4)8)、各種臨床施設での成績5)~7)9)では、微生物学的測定法で24時間以内にいずれも10%以下であった。
臨床成績
各種感染症に対するジョサマイシン錠の臨床試験成績は、比較臨床試験を含めて総数1,643例で、その有効率(有効以上)は77.4%(1,272/1,643)であった。
疾患名 |
有効率 |
症例数 |
咽頭・喉頭炎、扁桃炎、肺炎等 |
83.5% |
380/455 |
深在性皮膚感染症、慢性膿皮症等 |
80.2% |
150/187 |
感染性腸炎 |
66.7% |
56/84 |
膀胱炎等 |
74.6% |
103/138 |
歯周組織炎、歯冠周囲炎等 |
81.3% |
338/416 |
マイコプラズマ肺炎を対象とした比較対照試験の結果、ジョサマイシン錠の有用性が認められている10)。
薬効薬理
1. 抗菌作用
(1)
ジョサマイシンは、ブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌等のグラム陽性菌、淋菌、髄膜炎菌、赤痢菌等の一部のグラム陰性菌、嫌気性菌並びにマイコプラズマ属に対して抗菌力を有する4)8)9)11)~13)。
(2)
ジョサマイシンは、ブドウ球菌属のマクロライド耐性を誘導しない耐性非誘導型の抗生物質である12)。
(3)
ジョサマイシンは、ブドウ球菌属、レンサ球菌属、肺炎球菌、マイコプラズマ属等による動物の実験感染症に対して防御効果を示す4)8)11)。
2. 作用機序
他のマクロライド剤同様、細菌のリボゾームに作用し、蛋白合成を阻害することにある。
有効成分に関する理化学的知見
一般名
ジョサマイシン(Josamycin)
化学名
(3R, 4S, 5S, 6R, 8R, 9R, 10E, 12E, 15R)-3-Acetoxy-5-[2,6-dideoxy-4-O -(3-methylbutanoyl)-3-C-methyl-α-L-ribo-hexopyranosyl-(1&rar