.0時間でCmaxに達し、8.7時間のt1/2で低下した。なお、Cmax(34.4±7.8ng/mL)及びAUC∞(296±50.5ng・h/mL)は、健康成人と比較して高値であった。
(3) 食事による影響8)
健康成人に4mg錠を空腹時又は食後に単回経口投与したとき、空腹時投与と比較して食後投与ではtmaxにわずかな遅れがみられたが、Cmax及びAUCに差は認められなかった。
(4) 肝機能障害による影響(外国人)9)
中等度の肝機能障害被験者に4mg錠を単回経口投与したとき、正常肝機能被験者及び軽度肝機能障害被験者と比較してCL/Fの低下(約23%)及びt1/2の延長(約30%)が認められた。
なお、母集団薬物動態解析の結果、肝障害のある患者での用量調節の必要性が示唆された。[「慎重投与」の項参照]
(表5参照)
(5) 腎機能障害による影響(外国人)10)
中等度及び重度の腎機能障害被験者に8mg錠を単回経口投与したとき、腎機能の低下に伴い、正常腎機能被験者と比較してAUC∞の増加、t1/2の延長、CLRの低下及び尿中排泄率の減少が認められた。なお、tmax及びCmaxに差は認められなかった。
(表6参照)
2. 血漿蛋白結合率11)
ヒト血漿蛋白結合率:ガランタミン17.8%(in vitro、平衡透析法100ng/mL)
3. 代謝12)、13)
代謝酵素(チトクロームP450)の分子種:CYP2D6及びCYP3A4
4. 排泄3)、14)
健康成人に4mg及び8mg錠を単回経口投与したとき、投与後24時間までに尿中に排泄された未変化体は投与量の約13~15%であった。なお、健康成人(外国人)に3H-ガランタミン4mgを内用液として単回経口投与したとき、投与後7日までに投与放射能の93.4%が尿中に、3.8%が糞便中に排泄された。
5. 相互作用(外国人):ガランタミンの薬物動態に対する他剤の影響
健康成人を対象とした薬物相互作用の検討結果を示す。
<パロキセチン併用時の血中濃度>1)
パロキセチン併用(20mg/日反復経口投与)により、本剤16mg/日及び24mg/日投与時の血漿中ガランタミンのCmax,ssはそれぞれ31%及び37%増加、AUCτ,ssはそれぞれ45%及び48%増加した。
表1 健康成人に4mg及び8mg錠を単回経口投与したときの血漿中未変化体の薬物動態パラメータ[平均値±S.D., N=12]
用量 |
Cmax
(ng/mL) |
tmax注)
(h) |
AUC∞
(ng・h/mL) |
t1/2
(h) |
CLR
(L/h) |
4mg |
23.0±5.1 |
1.5(0.5-3.0) |
205±27.6 |
8.0±3.3 |
2.99±1.55 |
8mg |
47.3±8.3 |
1.0(0.5-2.0) |
431±74.4 |
9.4±7.0 |
3.23±2.24 |
注)中央値(範囲)
表2 健康成人に4mg、8mg及び12mgを1日2回、7日間ごとの漸増法にて反復経口投与したときの各用量の定常状態(投与7日目)における血漿中未変化体の薬物動態パラメータ[平均値±S.D., N=8]
薬物動態パラメータ |
1週目 |
2週目 |
3週目 |
薬物動態パラメータ |
1回4mg
1日2回投与 |
1回8mg
1日2回投与 |
1回12mg
1日2回投与 |
tmax注)(h) |
1.3(0.5-4.0) |
2.0(1.5-4.0) |
2.0(1.0-3.0) |
Cmin,ss(ng/mL) |
8.20±1.57 |
16.4±4.3 |
25.0±4.7 |
Cmax,ss(ng/mL) |
33.8±9.0 |
54.0±11.1 |
81.9±13.0 |
AUCτ,ss(ng・h/mL) |
197±38.9 |
380±63.6 |
589±88.9 |
t1/2(h) |
- |
- |
10.7±7.2 |
注)中央値(範囲)
-:算出不能
表3 健康成人に8mg OD錠(水なしで服用)、8mg OD錠(水で服用)又は8mg錠(水で服用)を単回経口投与(空腹時)したときの血漿中未変化体の薬物動態パラメータ[平均値±S.D., N=21]
用量・剤形 |
Cmax
(ng/mL) |
tmax注)
(h)&nbs |