Takepron INTRAVENOUS(Lansoprazole)达克普隆静脉注射(兰索拉唑)タケプロン静注用30mg
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作成又は改訂年月
2015年3月改訂(第8版)
*2012年9月改訂
日本標準商品分類番号
872329
薬効分類名
プロトンポンプインヒビター
承認等
販売名
タケプロン静注用30mg
販売名コード
2329404F1020
承認・許可番号
承認番号
21800AMZ10392
商標名
Takepron INTRAVENOUS 30mg.
薬価基準収載年月
2006年12月
販売開始年月
2006年12月
貯法・使用期限等
貯法
室温保存
使用期限
外箱に表示の使用期限内に使用すること。
(使用期限内であっても開封後はなるべく速やかに使用すること。)
規制区分
処方箋医薬品注1)
注1)処方箋医薬品:注意-医師等の処方箋により使用すること
組成
1バイアル中の有効成分
ランソプラゾール 30mg
添加物
D-マンニトール 60mg、メグルミン 10mg、pH調整剤
性状
性状
白色~帯黄白色の塊又は粉末
pH
10.6~11.3(日局生理食塩液5mLにて溶解時)
浸透圧比(生理食塩液に対する比)
約1(日局生理食塩液5mLにて溶解時)
一般的名称
注射用ランソプラゾール
禁忌
(次の患者には投与しないこと)
1.
本剤の成分に対する過敏症の既往歴のある患者
2.
*アタザナビル硫酸塩、リルピビリン塩酸塩を投与中の患者(「相互作用」の項参照)
効能又は効果
経口投与不可能な下記の疾患
出血を伴う胃潰瘍、十二指腸潰瘍、急性ストレス潰瘍及び急性胃粘膜病変
用法及び用量
通常、成人には、ランソプラゾールとして1回30mgを、日局生理食塩液又は日局5%ブドウ糖注射液に混合して1日2回点滴静注する、或いは日局生理食塩液又は日局5%ブドウ糖注射液20mLに溶解して1日2回緩徐に静脈注射する。
用法及び用量に関連する使用上の注意
1.
本剤は投与開始から3日間までの成績で高い止血効果が認められているので、内服可能となった後は経口投与に切りかえ、漫然と投与しないこと。(【臨床成績】の項参照)
2.
国内臨床試験において、本剤の7日間を超える使用経験はない。
使用上の注意
慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)
1.
薬物過敏症の既往歴のある患者
2.
肝障害のある患者[本剤の代謝、排泄が遅延することがある。]
3.
高齢者(「高齢者への投与」の項参照)
重要な基本的注意
1.
治療にあたっては経過を十分に観察し、病状に応じ治療上必要最小限の使用にとどめ、本剤で効果がみられない場合には、他の療法に切りかえること。
2.
噴出性又は湧出性出血や露出血管を認めるなど急激な出血の危険性のある場合は、ヒータープローブやクリッピング等の内視鏡的止血術を行うこと。
相互作用
相互作用の概略
本剤は主として肝薬物代謝酵素CYP2C19又はCYP3A4で代謝される。
また、本剤の胃酸分泌抑制作用により、併用薬剤の吸収を促進又は抑制することがある。
併用禁忌
(併用しないこと)
1.
薬剤名等
アタザナビル硫酸塩(レイアタッツ)
臨床症状・措置方法
アタザナビル硫酸塩の作用を減弱するおそれがある。
機序・危険因子
本剤の胃酸分泌抑制作用によりアタザナビル硫酸塩の溶解性が低下し、アタザナビルの血中濃度が低下することがある。
2.
薬剤名等
*リルピビリン塩酸塩(エジュラント)
臨床症状・措置方法
*リルピビリン塩酸塩の作用を減弱するおそれがある。
機序・危険因子
*本剤の胃酸分泌抑制作用によりリルピビリン塩酸塩の吸収が低下し、リルピビリンの血中濃度が低下することがある。
併用注意
(併用に注意すること)
1. 薬剤名等
テオフィリン
臨床症状・措置方法
テオフィリンの血中濃度が低下することがある。
機序・危険因子
本剤が肝薬物代謝酵素を誘導し、テオフィリンの代謝を促進することが考えられている。
2. 薬剤名等
タクロリムス水和物
臨床症状・措置方法
タクロリムスの血中濃度が上昇することがある。
機序・危険因子
本剤が肝薬物代謝酵素におけるタクロリムスの代謝を競合的に阻害するためと考えられている。
3. 薬剤名等
ジゴキシン、メチルジゴキシン
臨床症状・措置方法
上記薬剤の作用を増強する可能性がある。
機序・危険因子
本剤の胃酸分泌抑制作用によりジゴキシンの加水分解が抑制され、ジゴキシンの血中濃度が上昇する可能性がある。
4. 薬剤名等
イトラコナゾール、ゲフィチニブ
臨床症状・措置方法
上記薬剤の作用を減弱する可能性がある。
機序・危険因子
本剤の胃酸分泌抑制作用により上記薬剤の血中濃度が低下する可能性がある。
5. 薬剤名等
*メトトレキサート
臨床症状・措置方法
*メトトレキサートの血中濃度が上昇することがある。高用量のメトトレキサートを投与する場合は、一時的に本剤の投与を中止することを考慮すること。
機序・危険因子
*機序は不明である。
6. 薬剤名等
フェニトイン、ジアゼパム
臨床症状・措置方法・機序・危険因子
上記薬剤の代謝、排泄が遅延することが類薬(オメプラゾール)で報告されている。
副作用
副作用等発現状況の概要
承認時までの試験では、ランソプラゾールとして1回30mgを1日2回投与された221例中31例(14.0%)に臨床検査値の異常を含む