それがあるので、患者の状態をよく観察して、副作用の発現に十分注意すること。(【薬物動態】の項参照)
機序・危険因子
本剤のBCRP阻害作用により、左記薬剤の血中濃度が増加する可能性がある。
3. 薬剤名等
QT間隔延長を起こすことが知られている薬剤
キニジン、プロカインアミド、オンダンセトロン、クラリスロマイシン等
臨床症状・措置方法
QT間隔延長を増強するおそれがある。
機序・危険因子
本剤及びこれらの薬剤はいずれもQT間隔を延長させるおそれがあるため、併用により作用が増強するおそれがある。
副作用
副作用等発現状況の概要
EGFR T790M変異陽性の非小細胞肺癌患者を対象とした国際共同第I/II相試験(AURA試験)の第II相部分及び国際共同第II相試験(AURA2試験)の併合成績において、安全性評価対象症例411例(日本人80例を含む)中355例(86.4%)に副作用が認められ、主な副作用は、発疹・ざ瘡等155例(37.7%)、下痢150例(36.5%)、皮膚乾燥・湿疹等117例(28.5%)、爪の障害(爪囲炎を含む)96例(23.4%)等であった。また、日本人集団では80例中75例(93.8%)に副作用が認められ、主な副作用は、発疹・ざ瘡等45例(56.3%)、爪の障害(爪囲炎を含む)31例(38.8%)、下痢29例(36.3%)、皮膚乾燥・湿疹等24例(30.0%)、間質性肺疾患5例(6.3%)等であった。(承認時)
副作用の頻度については、EGFR T790M変異陽性の非小細胞肺癌患者を対象とした国際共同第I/II相試験(AURA試験)の第II相部分及び国際共同第II相試験(AURA2試験)の併合成績に基づき記載した。
重大な副作用
1.
間質性肺疾患(2.7%):間質性肺疾患(間質性肺炎、肺臓炎等)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、ステロイド治療等の適切な処置を行うこと。
2.
QT間隔延長(2.9%):QT間隔延長があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、本剤の休薬、減量又は中止等の適切な処置を行うこと。
3.
血小板減少(12.7%)、好中球減少(8.0%)、白血球減少(9.2%)、貧血(5.1%):血小板減少、好中球減少、白血球減少、貧血があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、本剤の休薬、減量又は中止等の適切な処置を行うこと。
4.
肝機能障害(7.8%):ALT(GPT)、AST(GOT)、ビリルビン等の上昇を伴う肝機能障害があらわれることがあるので、患者の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には、本剤の休薬、減量又は中止等の適切な処置を行うこと。
その他の副作用
1. 皮膚
10%以上
発疹・ざ瘡等、皮膚乾燥・湿疹等、爪の障害(爪囲炎を含む)、そう痒症
2. 皮膚
10%未満1%以上
脱毛、手掌・足底発赤知覚不全症候群、皮膚剥脱
3. 皮膚
1%未満
皮膚潰瘍、毛髪障害、毛質異常、多毛症、爪毒性、爪痛、皮膚疼痛、皮膚変色、皮膚感染、皮膚反応、皮膚嚢腫、蕁麻疹、黄色板腫、皮脂欠乏性湿疹、過角化、斑、類天疱瘡、光線過敏性反応、毛細血管拡張症、蜂巣炎、裂傷、皮膚擦過傷、メラノサイト性母斑
4. 消化器
10%以上
下痢、口内炎
5. 消化器
10%未満1%以上
嘔吐、食欲減退、便秘、口内乾燥、腹痛、胃食道逆流性疾患
6. 消化器
1%未満
口唇炎、口唇びらん、舌痛、口腔知覚不全、腹部膨満、上部消化管炎症、消化不良、腹部不快感、心窩部不快感、食道痛、胃腸炎、呼気臭、便意切迫、肛門周囲痛、痔出血、放屁
7. 血液
10%未満1%以上
リンパ球減少症
8. 血液
1%未満
活性化部分トロンボプラスチン時間延長、内出血発生の増加傾向、播種性血管内凝固、汎血球減少症、脾臓梗塞
9. 神経
10%未満1%以上
味覚異常、頭痛、めまい、末梢性ニューロパチー
10. 神経
1%未満
末梢性感覚ニューロパチー、感覚鈍麻、振戦、脳梗塞、回転性めまい、体位性めまい、記憶障害、異常感覚、構語障害、知覚過敏
11. 眼
10%未満1%以上
眼乾燥、結膜炎、霧視
12. 眼
1%未満
眼瞼炎、角膜炎、黄斑浮腫、網膜出血、眼感染、白内障、流涙増加、眼刺激、羞明、視力低下、視力障害、夜盲、眼そう痒症、眼精疲労、眼の異物感
13. 呼吸
10%未満1%以上
呼吸困難、鼻乾燥
14. 呼吸
1%未満
気管支炎、肺感染、細菌性肺炎、肺塞栓症、インフルエンザ、鼻出血、鼻漏、鼻の炎症、鼻咽頭炎、咽頭炎、鼻炎、鼻粘膜障害、咽頭出血、咽頭潰瘍、咽喉乾燥、喉頭痛、気胸、気縦隔症、胸膜炎、咳嗽、湿性咳嗽、労作性呼吸困難、しゃっくり、発声障害
15. 循環器
1%未満
駆出率減少、動悸、非心臓性胸痛、房室ブロック
16. 腎臓
1%未満
クレアチニン増加、頻尿、尿路感染、膀胱炎、排尿困難、血尿、腎結石症、腎機能障害
17. 全身
10%未満1%以上
疲労、無力症、発熱、ほてり
18. 全身
1%未満
末梢性浮腫、悪寒、四肢膿瘍、倦怠感、顔面浮腫
19. 筋骨格系
10%未満1%以上
筋痙縮、関節痛
20. 筋骨格系
1%未満
筋肉痛、四肢痛、背部痛、筋骨格痛、頚部痛、筋骨格硬直、後天性鉤爪趾、骨盤痛
21. 感染症
1%未満
耳感染、外耳炎、乳頭炎
22. 代謝及び栄養障害
1%未満
脱水、高血糖、高カリウム血症、低カリウム血症、低リン酸血症、高コレステロール血症
23. 精神障害
1%未満
うつ病、錯乱状態、幻覚、易刺激性
24. 血管障害
1%未満
深部静脈血栓症、静脈炎、高血圧
25. 泌尿器・生殖器
1%未満
外陰腟痛
26. その他
10%未満1%以上
体重減少、ALP増加
27. その他
1%未満
低アルブミン血症、低カルシウム血症、低ナトリウム血症、血中クレアチンホスホキナーゼ増加、高リパー