lusmn;標準誤差(例数)
a)投与前に測定した2回のうちの最大値
b)投与群、時期(月)、時期と投与群との交互作用を固定効果、被験者及び時期を変量効果とした混合効果モデル
薬効薬理
1.
In vitro試験において、本剤はリンパ脈管筋腫症(LAM)患者から採取したLAM平滑筋様細胞の増殖を抑制した16)。
2.
本剤はマウスLAMモデルにおいて、肺組織の破壊及び肺胞空胞面積の拡大を抑制した17)。
3.
LAM細胞又はTSC遺伝子欠損細胞では、血管内皮増殖因子(VEGF)や肺組織破壊、嚢胞形成を促すマトリックスメタロプロテアーゼ(MMP)が増加するが、本剤はLAM細胞又はTSC遺伝子欠損細胞におけるVEGF及びMMPの増加を抑制した17、18)。
4.
本剤の作用機序としては、LAMでみられるmTORの恒常的な活性化を阻害することによって、LAM平滑筋様細胞増殖シグナル伝達を阻害し、細胞周期のG0/G1からS期への進行を抑制することで細胞増殖を抑制すると考えられている16、19、20)。
有効成分に関する理化学的知見
日本名:
シロリムス(JAN)
英 名:
Sirolimus
化学名:
(1R,9S,12S,15R,16E,18R,19R,21R,23S,24E,26E,28E,30S,32S,35R)-1,18-ジヒドロキシ-12-{(1R)-2-[(1S,3R,4R)-4-ヒドロキシ-3-メトキシシクロヘキシル]-1-メチルエチル}-19,30-ジメトキシ-15,17,21,23,29,35-ヘキサメチル-11,36-ジオキサ-4-アザトリシクロ[30.3.1.04,9]ヘキサトリアコンタ-16,24,26,28-テトラエン-2,3,10,14,20-ペンタオン
分子式:
C51H79NO13
分子量:
914.17
構造式:
性 状:
白色の結晶性の粉末である。
本品は光により分解する。
融 点:
約179℃(分解)
承認条件
国内での投与経験が極めて限られていることから、一定数の症例に係るデータが蓄積されるまでの間は、全症例を対象に使用成績調査を実施することにより、本剤使用患者の背景情報を把握するとともに、本剤の安全性及び有効性に関するデータを早期に収集し、本剤の適正使用に必要な措置を講じること。
包装
ラパリムス錠1mg:PTP30錠(10錠×3)
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
社内資料:MLSTS総括報告書(12ヵ月中間報告)
2)
社内資料:高脂肪食の影響(31331)
3)
社内資料:血球中の分布(22348)
4)
Zimmerman JJ, et al.:J Clin Pharmacol. 2008 ; 48:285-292
5)
Crowe A and Lemaire M.:Pharm Res. 1998;15(11):1666-1672
6)
社内資料:代謝(29756)
7)
社内資料:排泄(26642)
8)
Zimmerman JJ, et al.:J Clin Pharmacol. 2005;45:1368-1372
9)
社内資料:ジルチアゼムとの薬物相互作用(33150)
10)
社内資料:ベラパミルとの薬物相互作用(45726)
11)
社内資料:エリスロマイシンとの薬物相互作用(45727)
12)
社内資料:ケトコナゾールとの薬物相互作用(31057)
13)
社内資料:リファンピシンとの薬物相互作用(31332)
14)
社内資料:シクロスポリンとの薬物相互作用(31265)
15)
McCormack FX, et al.:N Engl J Med. 2011;364(17):1595-1606
16)
Goncharova EA, et al.:J Biol Chem. 2002;277(34):30958-30967
17)
Goncharova EA, et al.:Sci Transl Med. 2012;4(154):154ra134. doi:10.1126
18)
El-Hashemite N, et al.:Cancer Res. 2003;63:5173-5177
19)
Goncharova EA, et al.:Mol Cell Biol. 2011;31(12):2484-2498
20)
Goncharova EA, et al.:Mol Pharmacol. 2008;73(3):778-788
*文献請求先・製品情報お問い合わせ先
ノーベルファーマ株式会社 カスタマーセンター
〒103-0024 東京都中央区日本橋小舟町12番地10
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