を中止し、適切な処置を行うこと。
2. 痙攣、意識障害
頻度不明
痙攣又はせん妄、昏睡等の意識障害があらわれることがあるので、抗痙攣剤の投与等適切な処置を行うこと。
3. 急性脳症
頻度不明
痙攣、意識障害等に引き続き急性脳症に至ることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、抗痙攣剤の投与等適切な処置を行うこと。
4. 横紋筋融解症
頻度不明
横紋筋融解症があらわれることがあるので、脱力感、筋肉痛、CK(CPK)上昇等に注意し、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うとともに横紋筋融解症による急性腎不全の発症に注意すること。
5. 消化管出血
頻度不明
潰瘍等による消化管出血(吐血、下血等)があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
6. 赤芽球癆
頻度不明
赤芽球癆があらわれることがあるので、貧血があらわれた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
7. 肝機能障害、黄疸
頻度不明
肝機能障害(AST(GOT)、ALT(GPT)の上昇等)、黄疸があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
8. 頻呼吸、高血糖症
頻度不明
頻呼吸、高血糖症があらわれることがある。
その他の副作用
1. 過敏症
頻度不明
発疹、そう痒感、蕁麻疹、紅斑(多形滲出性紅斑等)、固定薬疹
2. 精神神経系
頻度不明
頭痛、不眠、神経過敏(興奮、不機嫌、いらいら感)、不安、めまい、耳鳴、振戦、しびれ、不随意運動、筋緊張亢進
3. 循環器
頻度不明
顔面潮紅、動悸、頻脈、顔面蒼白、不整脈(心室性期外収縮等)
4. 消化器
頻度不明
悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、下痢、腹部膨満感、消化不良(胸やけ等)、しゃっくり
5. 泌尿器
頻度不明
蛋白尿、頻尿
6. 代謝異常
頻度不明
血清尿酸値、CK(CPK)の上昇等
7. 肝臓
頻度不明
AST(GOT)、ALT(GPT)、Al‐P、LDH、γ‐GTPの上昇等
8. 血液
頻度不明
貧血、好酸球増多
9. その他
頻度不明
むくみ、けん怠感、関節痛、四肢痛、発汗、胸痛、低カリウム血症、鼻出血、しびれ(口、舌周囲)
高齢者への投与
高齢者では副作用の発現に注意し、慎重に投与すること。
〔高齢者では、非高齢者に比べ最高血中濃度の上昇及びAUCの増加が認められたとの報告がある。〕
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。
〔動物実験(マウス、ラット、ウサギ)で催奇形作用等の生殖毒性が報告されている。また、ヒトで胎盤を通過して胎児に移行し、新生児に嘔吐、神経過敏等の症状があらわれることがある。〕
2.
本剤投与中は授乳を避けさせること。
〔ヒト母乳中に移行し、乳児に神経過敏を起こすことがある。〕
小児等への投与
小児には慎重に投与すること。〔「慎重投与」の項参照〕
過量投与
1. 症状
テオフィリン血中濃度が高値になると、血中濃度の上昇に伴い、消化器症状(特に悪心、嘔吐)や精神神経症状(頭痛、不眠、不安、興奮、痙攣、せん妄、意識障害、昏睡等)、心・血管症状(頻脈、心室頻拍、心房細動、血圧低下等)、低カリウム血症その他の電解質異常、呼吸促進、横紋筋融解症等の中毒症状が発現しやすくなる。なお、軽微な症状から順次発現することなしに重篤な症状が発現することがある。
2. 処置
過量投与時の処置には、テオフィリンの除去、出現している中毒症状に対する対症療法がある。消化管内に残存するテオフィリンの除去として催吐、胃洗浄、下剤の投与、活性炭の経口投与等があり、血中テオフィリンの除去として輸液による排泄促進、活性炭の経口投与、活性炭を吸着剤とした血液灌流、血液透析等がある。なお、テオフィリン血中濃度が低下しても、組織に分布したテオフィリンにより血中濃度が再度上昇することがある。
(1) 痙攣、不整脈の発現がない場合
1)
服用後短時間しか経過していないと思われる場合、嘔吐を起こさせることが有効である。服用後1時間以内の患者では特に有効である。
2)
下剤を投与する。ただし、体液、電解質の異常に注意すること。
3)
活性炭を反復投与し、テオフィリン血中濃度をモニターする。
4)
痙攣の発現が予測されるようなら、フェノバルビタール等の投与を考慮する。ただし、フェノバルビタールは呼吸抑制作用を示すことがあるので、使用に際しては注意すること。
(2) 痙攣の発現がある場合
1)
気道を確保する。
2)
酸素を供給する。
3)
痙攣治療のためにジアゼパム静注等を行う。痙攣がおさまらない場合には全身麻酔薬投与を考慮する。
4)
バイタルサインをモニターする。血圧の維持及び十分な水分補給を行う。
(3) 痙攣後に昏睡が残った場合
1)
気道を確保し、酸素吸入を行う。
2)
大口径の胃洗浄チューブを通じて下剤及び活性炭の投与を行う。
3)
テオフィリン血中濃度が低下するまでICU管理を継続し、十分な水分補給を続ける。活性炭を反復経口投与しても血中濃度が下がらない場合には、活性炭による血液灌流、血液透析も考慮する。
(4) 不整脈の発現がある場合
1)
不整脈治療としてペーシング、直流除細動、抗不整脈薬の投与等適切な処置を行う。
2)
バイタルサインをモニターする。血圧の維持及び十分な水分補給を行う。また、電解質異常がある場合はその補正を行う。
薬物動態
1. 血中濃度
(1) 血漿中濃度推移
健康成人男子7名にネオフィリン錠100mgを通常成人用量である1回100mg、1日4回6時間間隔(1日量400mg)で、13回反復経口投与した。血漿中濃度は投与後2日間順次増加し、3日目(48時間)以降はほぼ定常状態に達した。定常状態(13回目)における最高血漿中濃度(Cmax)及び到達時間(tmax)、半減期(t1/2)、血漿中濃度曲線下面積(AUC)を次表に示した。
(2) TDM
有効血中濃度:成人8~20μg/mL
本剤の代謝に関与する主なP450の分子種:CYP1A2
2.