で患者の状態を十分に観察すること。
前立腺癌の場合
(1)
うつ状態(0.1%未満)があらわれることがあるので患者の状態を十分に観察すること。
(2)
下垂体-性腺系刺激作用による血清テストステロン濃度の上昇に伴って骨疼痛の一過性増悪、尿路閉塞あるいは脊髄圧迫(5%以上)がみられることがあるので、このような場合には対症療法等適切な処置を行うこと。
(3)
心不全(0.1~5%未満)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
その他の副作用
子宮内膜症・子宮筋腫・閉経前乳癌・中枢性思春期早発症の場合
低エストロゲン症状
5%以上
ほてり、熱感、のぼせ、肩こり、頭痛、不眠、めまい、発汗
低エストロゲン症状
0.1~5%未満
性欲減退、冷感、視覚障害、情緒不安定
女性生殖器
0.1~5%未満
不正出血、腟乾燥、性交痛、腟炎、帯下増加、卵巣過剰刺激症状、乳房の疼痛・緊満感・萎縮
筋・骨格系
5%以上
関節痛、骨疼痛等の疼痛
筋・骨格系
0.1~5%未満
手指等のこわばり、腰痛、筋肉痛、筋痙攣、骨塩量の低下、血清リン上昇、高カルシウム血症
皮膚
0.1~5%未満
ざ瘡、皮膚乾燥、脱毛、多毛、爪の異常
精神神経系
0.1~5%未満
眠気、いらいら感、記憶力低下、注意力低下、知覚異常
過敏症
0.1~5%未満
発疹、そう痒
肝臓注3)
0.1~5%未満
AST(GOT)、ALT(GPT)、AL-P、LDH、γ-GTP、ビリルビンの上昇
肝臓注3)
0.1%未満
黄疸
消化器
0.1~5%未満
悪心、嘔吐、食欲不振、腹痛、腹部膨満感、下痢、便秘、口内炎、口渇
循環器
0.1~5%未満
心悸亢進、血圧上昇
血液
0.1~5%未満
赤血球増多、貧血、白血球減少、血小板減少、部分トロンボプラスチン時間延長
泌尿器系
0.1~5%未満
頻尿、排尿困難、BUNの上昇
投与部位注4)
0.1~5%未満
疼痛、硬結、発赤等の注射部位反応
投与部位注4)
0.1%未満
膿瘍
その他
0.1~5%未満
疲労、倦怠感、脱力感、口唇・四肢のしびれ、手根管症候群、耳鳴、難聴、胸部不快感、浮腫、体重増加、下肢痛、息苦しさ、発熱、総コレステロール上昇、LDLコレステロール上昇、トリグリセライド上昇、高カリウム血症
その他
0.1%未満
体重減少、味覚異常、甲状腺機能異常
前立腺癌の場合
肝臓注3)
5%以上
LDH上昇
肝臓注3)
0.1~5%未満
黄疸、AST(GOT)、ALT(GPT)、γ-GTP、AL-Pの上昇
内分泌系
5%以上
ほてり、熱感
内分泌系
0.1~5%未満
頭痛、不眠、顔面潮紅、めまい、発汗、性欲減退、勃起障害、女性化乳房、睾丸萎縮、会陰部不快感
筋・骨格系
0.1~5%未満
関節痛、骨疼痛、肩・腰・四肢等の疼痛、歩行困難、手指等のこわばり
筋・骨格系
0.1%未満
筋肉痛、骨塩量の低下
皮膚
0.1~5%未満
皮膚炎、頭部発毛
泌尿器系
0.1~5%未満
頻尿、血尿、BUNの上昇
循環器
0.1~5%未満
心電図異常、心胸比増大
血液
0.1~5%未満
貧血、血小板減少
消化器
0.1~5%未満
悪心、嘔吐、食欲不振、便秘
消化器
0.1%未満
下痢
過敏症
0.1~5%未満
発疹、そう痒
投与部位
0.1~5%未満
疼痛、硬結、発赤等の注射部位反応
投与部位
0.1%未満
膿瘍
その他
0.1~5%未満
浮腫、胸部圧迫感、悪寒、倦怠感、口唇・四肢のしびれ、体重増加、知覚異常、難聴、耳鳴、発熱、総コレステロール上昇、トリグリセライド上昇、尿酸上昇、高カリウム血症、血糖値上昇
その他
0.1%未満
脱力感
その他の副作用の注意
注3) 観察を十分に行うこと。
*注4) 中枢性思春期早発症患者において90μg/kgを超えて投与した場合、74例中8例(10.8%)で注射部位反応がみられたとの報告がある。1)
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
子宮内膜症、子宮筋腫、閉経前乳癌、中枢性思春期早発症の場合
妊婦又は妊娠している可能性のある患者、授乳中の患者には投与しないこと。[LH-RH誘導体による流産の報告があり、本剤の動物試験で胎児死亡の増加及び胎児体重の低値(ラット、ウサギ)2)並びに骨格異常の増加傾向(ウサギ)2)がみられている。また、ラットで乳汁への移行がみられている。]
小児等への投与
中枢性思春期早発症の場合
低出生体重児、新生児、乳児に対する安全性は確立していない。
適用上の注意
全効能疾患共通
(1) 投与経路
皮下注射のみに使用すること。
[静脈注射により血栓症を誘発するおそれがある。]
(2) 投与法
1)
注射針は25ゲージ又はそれよりも太いものを用いること(キット品には25ゲージの注射針が装着されている)。
2)
皮下注射にあたっては下記の点に注意すること。
1.
注射部位は上腕部、腹部、臀部の皮下とすること。
2.
注射部位は毎回変更し、同一部位への反復注射は行わないこと。
3.
注射針が血管内に入っていないことを確認すること。
4.
注射部位をもまないように患者に指示すること。
(3) 調製法
1)
用時調製し、懸濁後は直ちに使用すること。
2)
バイアル品の懸濁液の粒子が沈降している場合は、泡立てない程度に揺り動かして粒子をよく再懸濁させて使用すること。
その他の注意
全効能疾患共