,発熱等
過敏症注1
頻度不明
リンパ腺腫脹,関節痛
血液注1
0.1%未満
顆粒球減少,貧血(赤血球減少,ヘモグロビン減少,ヘマトクリット減少),血小板減少,好酸球増多等
肝臓注2
0.1~5%未満
AST(GOT)上昇,ALT(GPT)上昇
肝臓注2
0.1%未満
Al-P上昇
肝臓注2
頻度不明
黄疸
腎臓
0.1%未満
BUN上昇,血清クレアチニン上昇
消化器
0.1~5%未満
悪心,下痢,腹痛
消化器
0.1%未満
嘔吐,胃不快感,胸やけ,食欲不振等
菌交代症
頻度不明
口内炎,カンジダ症
ビタミン欠乏症
頻度不明
ビタミンK欠乏症状(低プロトロンビン血症,出血傾向等),ビタミンB群欠乏症状(舌炎,口内炎,食欲不振,神経炎等)
その他
0.1%未満
頭痛,めまい等
注1:症状(異常)が認められた場合には投与を中止し,適切な処置を行うこと。
注2:症状(異常)が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
高齢者への投与
高齢者には,次の点に注意し,用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
1. 高齢者では生理機能が低下していることが多く副作用が発現しやすい。
2. 高齢者ではビタミンK欠乏による出血傾向があらわれることがある。
妊婦,産婦,授乳婦等への投与
1. 妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には,治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
2. 授乳中の婦人には投与を避けることが望ましい。やむを得ず投与する場合は授乳を中止させること。[ヒト母乳中へ移行することが報告されている。(「薬物動態」の項参照)]
臨床検査結果に及ぼす影響
1. テステープ反応を除くベネディクト試薬,フェーリング試薬,クリニテストによる尿糖検査では偽陽性を呈することがあるので注意すること。
2. 直接クームス試験陽性を呈することがあるので注意すること。
適用上の注意
1. 調剤時:原則としてSP包装のまま調剤すること。SP包装を開封して調剤すると2種類の顆粒が偏析を起こし,混合比率が変化することがあるので注意すること。
2. 服用時
(1) かまずに服用するように注意すること。
(2) 制酸剤を配合したり,同時に服用すると,本剤の腸溶性が損なわれるおそれがあるので避けることが望ましい。やむを得ず併用するときは十分に服用間隔をあけること。
薬物動態
L-ケフラールは,溶出pHの異なる2種のセファクロル顆粒を配合することで,血中セファクロル濃度を速く高めるとともに長く維持することができる持続性製剤である。
1. 血中濃度
(1) 健康成人
健康成人に,セファクロル複合顆粒375mg(力価)を食後単回経口投与したときの血漿中濃度及び薬物動態パラメータを図1・表1に示す2)。
表1 薬物動態パラメータ参照
(2) 腎機能障害患者
腎機能障害患者にセファクロル複合顆粒375mg(力価)を食後単回経口投与したとき,障害の程度に応じてCmax が高値を示した。また,血中からの消失が遅延していた3)。
表2 薬物動態パラメータ参照
2. 分布
経口投与後,喀痰中に移行が認められた4)。
(参考)
乳汁中に移行が認められた5)。(セファクロル通常製剤でのデータ)
3. 代謝
(参考)
ラット,マウス,ウサギ,イヌにセファクロルを経口投与後,大部分が未変化体のまま尿中に排泄され,主要代謝物は尿中に認められなかった6)。
4. 排泄
主として腎より排泄され,健康成人12例に375mg(力価)食後単回経口投与後12時間の尿中回収率は約56%であった2)。
5. その他
(参考)
血漿蛋白結合率:限外ろ過法にて測定されたセファクロルの血漿蛋白結合率は23.1%であった6)。
薬物動態の表
表1 薬物動態パラメータ
投与量〔mg(力価)〕 n Cmax(μg/mL) Tmax(hr) AUC0-10(μg・hr/mL)
375 12 2.3 3.8 10.7
(測定法:bioassay)(mean)
表2 薬物動態パラメータ
記号 腎機能 n 年齢
(歳) Ccr
(mL/min) Cmax
(μg/mL) Tmax
(hr) AUC0-12
(μg・hr/mL) T1/2
(hr)
○ 高度障害 6 52 6.8 10.7 5.2 61.0注1 3.0注2
● 中等度障害 4 79 29.2 7.9 2.8 36.2 2.1
△ 正常 3 64 74.8 4.1 1.7 11.4 0.5
注1:0~8時間
注2:0~6時間
(測定法:bioassay)(mean)
臨床成績
承認時における一般臨床試験での有効性評価対象例は456例(カプセル※投与例を含む)であり,有効率は76.5%(349例)であった7)。(※ L-ケフラールカプセルは販売中止)
表3 臨床成績参照
臨床成績の表
表3 臨床成績
疾患名 有効例数/有効性評価対象例数 有効率(%)
深在性皮膚感染症 26/36 72.2
リンパ管・リンパ節炎 0/1 -
慢性膿皮症 36/42 85.7
咽頭・喉頭炎 13/17 76.5
扁桃炎 84/88 95.5
急性気管支炎 66/82 80.5
慢性呼吸器病変の二次感染 92/121 76.0
中耳炎 32/69 46.4
薬効薬理
1. 薬理作用
抗菌作用
セファクロルは,試験管内で好気性グラム陽性菌のブドウ球菌属