.
3. 〈参考〉動物における吸収・分布2)
マウスに14C-リボフラビン酪酸エステルを経口投与すると,小腸の上半部から吸収され門脈系を経て肝に取り込まれ,肝静脈から各臓器に運ばれた.リンパ系を介するのはわずかであった.肝臓,腎臓,心臓に著明に取り込まれるが,その他の臓器にもよく取り込まれた.
臨床成績
高脂質血症患者を対象とした二重盲検比較試験において,高コレステロール血症に対する有用性が確認されている3).
薬効薬理
コレステロール上昇抑制作用4)
家兎にリボフラビン酪酸エステルを投与すると,ラノリン-綿実油投与による血清コレステロール値の上昇を抑制した.
有効成分に関する理化学的知見
一般名
リボフラビン酪酸エステル,Riboflavin Butyrate(JAN)
化学名
(2R,3S,4S)-5-(3,4-Dihydro-7,8-dimethyl-2,4-dioxobenzo[g]pteridin-10(2H)-yl)-2,3,4-tris(butyryloxy)pentyl butyrate
分子式
C33H44N4O10
分子量
656.72
構造式
性状
だいだい黄色の結晶又は結晶性の粉末で,わずかに特異なにおいがあり,味はわずかに苦い.メタノール,エタノール(95)又はクロロホルムに溶けやすく,ジエチルエーテルに溶けにくく,水にほとんど溶けない.光によって分解する.
融点
146~150℃
包装
ハイボン錠20mg:1,200錠(10錠×120)
ハイボン錠20mg:100錠(バラ)
ハイボン錠20mg:1,000錠(バラ)
ハイボン細粒10%:500g
ハイボン細粒20%:500g
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
吉利 和 他:診断と治療 1971;59:937-940
2)
陳 震東:ビタミン 1968;38(4):283-292
3)
五島雄一郎 他:診断と新薬 1994;31(10):1662-1690
4)
大川 博 他:基礎と臨床 1974;8(9):2641-2649
文献請求先
*田辺三菱製薬株式会社 くすり相談センター
**〒541-8505 大阪市中央区北浜2-6-8
**電話 0120-507-319
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
**販売
**田辺製薬販売株式会社
**大阪市中央区北浜2-6-8
製造販売元
*田辺三菱製薬株式会社
**大阪市中央区北浜2-6-8