Micamlo Combination Tablets(Telmisartan/Amlodipine Besilate)ミカムロ配合錠AP/*ミカムロ配合錠BP(四)
状があらわれた場合には、投与を中止すること。
注2)テルミサルタン、アムロジピンベシル酸塩単剤で認められている副作用又は海外で認められている本剤の副作用のため、頻度不明。
注3)このような症状があらわれた場合には、休薬するなど適切な処置を行うこと。
*注4)発現率0.46%(4/869例)。なお、本文中は小数点以下第二位を四捨五入して0.5%と表記した。
高齢者への投与
1.
高齢者に投与する場合には、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。[一般に過度の降圧は好ましくないとされている(脳梗塞等が起こるおそれがある)。]
2.
国内臨床試験では65歳未満の非高齢者と65歳以上の高齢者において本剤の降圧効果及び副作用に差はみられなかった。
3.
本剤の成分であるテルミサルタンでは、高齢者と非高齢者との間でAUC及びCmaxに差はみられなかった。アムロジピンでは、高齢者での体内動態試験で血中濃度が高く、血中濃度半減期が長くなる傾向が報告されている。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。また、投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。[妊娠中期及び末期に本剤を含むアンジオテンシンII受容体拮抗剤を投与された高血圧症の患者で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、頭蓋顔面の奇形、肺の発育不全等があらわれたとの報告がある。アムロジピンでは、動物実験で妊娠末期に投与すると妊娠期間及び分娩時間が延長することが報告されている。]
2.
授乳中の婦人には投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。[テルミサルタン及びアムロジピンの動物実験(ラット)で、乳汁中へ移行することが報告されている。また、テルミサルタンでは動物実験(ラット出生前、出生後の発生及び母動物の機能に関する試験)の15mg/kg/日以上の投与群で出生児の4日生存率の低下、50mg/kg/日投与群で出生児の低体重及び身体発達の遅延が報告されている。]
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
過量投与
1.症状
本剤の過量投与に関する情報は得られていない。本剤の成分であるテルミサルタンの過量服用(640mg)により、低血圧及び頻脈があらわれたとの報告がある。また、めまいがあらわれるおそれがある。また、アムロジピンでは、過度の末梢血管拡張により、ショックを含む著しい血圧低下と反射性頻脈を起こすことがある。
2.処置
過量服用の場合は、次のような処置を行うこと。なお、テルミサルタンは血液透析によって除去されない。アムロジピンは、蛋白結合率が高いため、透析による除去は有効ではない。また、アムロジピンベシル酸塩服用直後に活性炭を投与した場合、本剤のAUCは99%減少し、服用2時間後では49%減少したことから、本剤過量投与時の吸収抑制処置として活性炭投与が有効であると報告されている。
(1)
心・呼吸機能のモニターを行い、頻回に血圧を測定する。著しい血圧低下が認められた場合は、四肢の挙上、輸液の投与等、心血管系に対する処置を行う。症状が改善しない場合は、循環血液量及び排尿量に注意しながら昇圧剤の投与を考慮する。
(2)
胃洗浄、及び活性炭投与
適用上の注意
1.薬剤交付時
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。[PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。]
2.服用時
本剤を食後に服用している患者には、毎日食後に服用するよう注意を与えること。
[本剤の薬物動態は食事の影響を受け、空腹時投与した場合は、食後投与よりもテルミサルタンの血中濃度が高くなることが報告されており、副作用が発現するおそれがある。(「薬物動態」の項参照)]
その他の注意
因果関係は明らかでないが、アムロジピンによる治療中に心筋梗塞や不整脈(心室性頻拍を含む)がみられたとの報告がある。
薬物動態
1.血中濃度
(1)*単回投与
日本人健康成人男子にテルミサルタン/アムロジピン40mg/5mg配合剤及びテルミサルタン/アムロジピン80mg/5mg配合剤を空腹時単回経口投与したときのテルミサルタン及びアムロジピンの薬物動態パラメータは以下のとおりであった。単剤のときと同様に、テルミサルタンのCmaxは用量比以上に上昇した。3-5)
単回投与:テルミサルタン 40mg/5mg配合剤(n=30)
Cmax(ng/mL)a):87.0(77.3)
AUC0-∞(ng・hr/mL)a):808(62.8)
t1/2(hr)a):20.1(35.9)
tmax(hr)b):1.50(0.500-4.00)
単回投与:テルミサルタン 80mg/5mg配合剤(n=126)
Cmax(ng/mL)a):471(88.1)
AUC0-∞(ng・hr/mL)a):2410(60.4)c)
t1/2(hr)a):23.3(52.5)c)
tmax(hr)b):0.750(0.500-4.00)
単回投与:アムロジピン 40mg/5mg配合剤(n=30)
Cmax(ng/mL)a):3.39(19.7)
AUC0-∞(ng・hr/mL)a):156(27.8)
t1/2(hr)a):38.4(18.9)
tmax(hr)b):6.00(4.00-12.0)
単回投与:アムロジピン 80mg/5mg配合剤(n=29)
Cmax(ng/mL)a):3.00(21.3)
AUC0-∞(ng・hr/mL)a):137(29.8)
t1/2(hr)a):40.0(13.8)
tmax(hr)b):6.00(6.00-10.0)
a)幾何平均値(幾何変動係数[%])
b)中央値(最小値-最大値)
c)n=110
日本人健康成人男子を対象としたテルミサルタン/アムロジピン40mg/5mg配合剤と単剤併用の相対バイオアベイラビリティ試験、並びにテルミサルタン/アムロジピン80mg/5mg配合剤と単剤併用の相対バイオアベイラビリティ試験及び生物学的同等性試験において、本剤及び単剤併用を空腹時単回経口投与したときのテルミサルタン及びアムロジピンの血漿中濃度推移(算術平均±標準偏差)及び薬物動態パラメータは以下のとおりであった。本剤の血漿中濃度推移及び薬物動態パラメータは、単剤併用時と類似しており、生物学的同等性の基準を満たす製剤であることが確認されている。3-5)
*
|