のデータ)。
4. その他の薬物速度論的パラメータ
血漿蛋白結合率
サルメテロール-98%以上、フルチカゾンプロピオン酸エステル-81~95%(外国人のデータ)5)
表-1 気管支喘息患者における薬物動態パラメータ(平均値±標準偏差)
\ 成分名 Cmax
(pg/mL) tmax
(hr) AUC0-t
(hr・pg/mL)
アドエア250ディスカス サルメテロール 103.7±58.6 0.08±0.01 134.6±155.2
アドエア250ディスカス フルチカゾンプロピオン酸エステル 87.0±26.9 0.50±0.18 401.8±133.4
表-2 慢性閉塞性肺疾患患者における薬物動態パラメータ(平均値±標準偏差)
\ 成分名 Cmax
(pg/mL) tmax
(hr) AUC0-t
(hr・pg/mL)
アドエア500ディスカス※) サルメテロール 66.0±25.0 0.49±0.59 158.2±82.0
アドエア500ディスカス※) フルチカゾンプロピオン酸エステル 124.6±38.6 1.29±1.28 903.5±303.7
※)慢性閉塞性肺疾患に対して国内で承認されている製剤は、ディスカス製剤ではアドエア250ディスカスのみ、エアゾール製剤ではアドエア125エアゾールのみである。
臨床成績
1. 気管支喘息
(1) 国内臨床試験成績(成人)
1)
テオフィリン徐放製剤服用中の成人気管支喘息患者382例(うち368例(96.3%)が吸入ステロイド剤を併用)に対する二重盲検比較試験6)において、アドエアディスカス(サルメテロール50μg/フルチカゾンプロピオン酸エステル250μg)、又はフルチカゾンプロピオン酸エステル250μgとテオフィリン徐放製剤200mgの併用をそれぞれ1日2回、8週間投与した時の結果は下表のとおりであった。
(表-3参照)
2)
成人気管支喘息患者151例を対象にした長期投与試験7)において、アドエアディスカス(サルメテロール50μg/フルチカゾンプロピオン酸エステル250μgで開始し、症状に応じて適宜増減可)を52週間投与した時の結果は下図のとおりであった。
(2) 国内臨床試験成績(小児)
1)
フルチカゾンプロピオン酸エステル100μg/日服用中の小児気管支喘息患者48例に対する交叉比較試験8)において、アドエアエアゾール(サルメテロール25μg/フルチカゾンプロピオン酸エステル50μg)1吸入、又はサルメテロール25μgとフルチカゾンプロピオン酸エステル50μgの併用をそれぞれ1日2回、4週間投与した時の結果は下表のとおりであった。さらに、交叉比較試験終了後、アドエアエアゾール(サルメテロール25μg/フルチカゾンプロピオン酸エステル50μg)を1吸入、1日2回、20週間延長投与した結果、交叉比較試験終了時にみられた朝のピークフロー値の改善は投与期間を通して維持された。
(表-4参照)
2)
小児気管支喘息患者40例に対する長期投与試験9)において、アドエアエアゾール(サルメテロール25μg/フルチカゾンプロピオン酸エステル50μg)2吸入、1日2回、24週間投与した時の血漿コルチゾール値、収縮期血圧、拡張期血圧及び脈拍数に変動はみられなかった。また、朝のピークフロー値の投与前値からの変化量は32.9L/minであった。
(3) 海外臨床試験成績(成人)
1)
成人気管支喘息患者に対する二重盲検比較試験10)~12)において、アドエアディスカスはサルメテロールの単独投与あるいはフルチカゾンプロピオン酸エステルの単独投与に比し、有意差が認められた(本剤による投与前値からの変化量:朝のピークフロー値35~53.5L/min増加)。
2)
吸入ステロイド剤未使用患者からベクロメタゾンプロピオン酸エステル1000μg等量/日までを使用している多様な重症度の成人気管支喘息患者3416例を対象にアドエアディスカスを52週間漸増投与した結果、「喘息コントロール」の7項目注)(喘息症状、発作治療薬の使用、肺機能、夜間覚醒、喘息の増悪、救急受診及び副作用)のうち6項目以上達成した患者(well-controlled)は71%、7項目全て達成した患者(total control)は41%であった。13)
注)Global Initiative for Asthma及びNational Institutes of Health(米国)ガイドラインを参考に事前に定義した。
2. 慢性閉塞性肺疾患(慢性気管支炎・肺気腫)
(1) 国内臨床試験成績
慢性閉塞性肺疾患患者227例に対する二重盲検比較試験において、サルメテロール50μgを1日2回、4~12週間投与した後にアドエアディスカス(サルメテロール50μg/フルチカゾンプロピオン酸エステル250μg)を1日2回、4~12週間投与した結果、サルメテロール投与時をベースラインとした本剤投与4週時における朝のFEV1の改善量(平均値±標準偏差[95%信頼区間])は0.022±0.1133L[0.0068,0.0364]であり、有意な改善が認められた。
(2) 海外臨床試験成績
1)
慢性閉塞性肺疾患患者723例に対する24週間の二重盲検比較試験14)において、アドエアディスカス(サルメテロール50μg/フルチカゾンプロピオン酸エステル250μg)はプラセボ、サルメテロールあるいはフルチカゾンプロピオン酸エステルに比し肺機能を有意に改善した(本剤によるベースラインからの改善:朝のFEV1 0.165L増加)。
2)
慢性閉塞性肺疾患患者1050例に対する24週間の二重盲検比較試験において、アドエアディスカス(サルメテロール50μg/フルチカゾンプロピオン酸エステル250μg)はサルメテロールに比し肺機能を有意に改善した(本剤によるベースラインからの改善:朝のFEV1 0.060L増加)。また、アドエアディスカス及びサルメテロールにおいて呼吸困難(Bas