与1)
投与量 Cmax
(ng/mL) Tmax
(h) AUC0-∞
(ng・h/mL) t1/2α
(h) t1/2β
(h)
100mg 624±176 0.92±0.20 2650±586 2.02±0.208 6.20±3.11
200mg 1040±291 1.8±1.2 5360±457 1.87±0.296 5.75±1.34
平均±標準偏差、n=6
腎機能障害患者(外国人における成績)8)
軽度 中等度 重度 末期
Cmac 1.40
(0.96~2.03) 1.15
(0.79~1.68) 1.25
(0.85~1.82) 1.41
(0.97~2.06)
AUC0-∞ 1.65
(1.22~2.25) 1.76
(1.28~2.43) 2.70
(1.99~3.66) 3.22
(2.37~4.38)
t1/2 0.75
(0.50~1.11) 0.71
(0.47~1.08) 0.76
(0.51~1.13) 0.89
(0.60~1.33)
幾何平均値の比(90%信頼区間)
軽度:60≦Ccr<90mL/min/1.73m2、中等度:30≦Ccr<60mL/min/1.73m2、重度:15≦Ccr<30mL/min/1.73m2
臨床成績
1. 単剤療法
(1) 二重盲検比較試験(用量設定試験)10)
食事療法又は食事療法・運動療法で血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者を対象に、本剤25、50、100、200mg又はプラセボを1日2回(朝夕食直前)、12週間投与した。投与12週間後における結果を以下に示す。本剤の投与により、血糖コントロールが有意に改善した。(本剤の承認された用法・用量は、通常、アナグリプチンとして1回100mgを1日2回、最大投与量は1回200mgを1日2回である。「用法・用量」の項参照)
(2) 二重盲検比較試験17)
食事療法又は食事療法・運動療法で血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者を対象に、本剤100又は200mgを1日2回(朝夕食前)、ボグリボース0.2mgを1日3回(食直前、参考対照)、又はプラセボを12週間投与した。最終評価時における結果を以下に示す。本剤の投与により、血糖コントロールが有意に改善した。
参考対照であるボグリボース群については、最終評価時におけるHbA1c(NGSP)の投与前からの変化量は-0.33±0.38%(平均値±標準偏差、n=65)であった。本剤100mg、1日2回及び200mg、1日2回投与群におけるHbA1c(NGSP)変化量のボグリボース群との差はそれぞれ-0.34%(95%信頼区間:-0.50~-0.17%)及び-0.43%(-0.60~-0.26%)であった。
(3) 長期投与試験18)
食事療法又は食事療法・運動療法で血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者を対象に、本剤100mgを1日2回(朝夕食前又は食後)、52週間投与した。効果不十分な場合、治療期16週以降で本剤200mg、1日2回に増量した。治療期12週までの最終評価時におけるHbA1c(NGSP)変化量は、食前投与群-0.63±0.67%(平均値±標準偏差、n=80)、食後投与群-0.56±0.56%(n=70)、全例-0.60±0.62%(いずれもp<0.001、1標本t検定)であり、食前投与群と食後投与群の変化量は同程度であった。また、治療期52週(最終評価時)におけるHbA1c(NGSP)変化量は、食前投与群-0.67±0.87%(n=80)、食後投与群-0.59±0.83%(n=70)、全例-0.63±0.85%であり、本剤のHbA1c低下作用は治療期52週まで効果が持続した。本剤を増量した被験者のうち、増量後にHbA1c(NGSP)が更に低下した患者の割合は、食前投与群で51.4%、食後投与群で61.4%、全例で55.9%であった。
2. α-グルコシダーゼ阻害剤19)、ビグアナイド系薬剤20)、スルホニルウレア剤20)、チアゾリジン系薬剤19)との併用試験
(1) 二重盲検比較試験
食事療法又は食事療法・運動療法に加えて、経口血糖降下剤(α-グルコシダーゼ阻害剤、ビグアナイド系薬剤、スルホニルウレア剤又はチアゾリジン系薬剤)による治療で血糖コントロールが不十分な2型糖尿病患者を対象に、本剤100mg又はプラセボを1日2回(朝夕食前)、12週間併用投与した。最終評価時における結果を以下に示す。本剤はいずれの経口血糖降下剤との併用においても、血糖コントロールを有意に改善した。
(2) 長期投与試験
2.(1)の二重盲検比較試験に引き続き、各群の経口血糖降下剤と本剤100mg、1日2回を併用して40週間投与した。効果不十分な場合、治療期28週以降で本剤200mg、1日2回に増量した。治療期52週(最終評価時)におけるHbA1c(NGSP)変化量は、α-グルコシダーゼ阻害剤併用-0.87±0.82%(平均値±標準偏差、n=62)、ビグアナイド系薬剤併用-0.50±1.16%(n=69)、スルホニルウレア剤併用-0.26±0.77%(n=90)、チアゾリジン系薬剤併用-0.74±0.79%(n=71)であり、いずれの併用療法においても、本剤のHbA1c低下作用は治療期52週まで効果が持続した。効果不十分として本剤を増量した被験者のうち、増量後にHbA1c(NGSP)が更に低下した患者の割合は、α-グルコシダーゼ阻害剤併用47.4%、ビグアナイド系薬剤併用51.4%、スルホニルウレア剤併用37.6%、チアゾリジン系薬剤併用59.7%であった。
臨床成績の表
単剤療法 二重盲検比較試験(用量設定試験)10)
投与群 HbA1c(NGSP)(%)
投与前からの変化量 HbA1c(NGSP)(%)
プラセボとの差 食後2時間血糖値(mg/dL)
投