合
※※III-(1)夜間頻尿を避けるため、夕方の投与は就寝前4時間以上空けることが望ましい。
※※III-(2)口渇感が持続する場合には、減量を考慮すること。(「重要な基本的注意III-(1)」の項参照)
※※III-(3)CYP3A4阻害剤との併用は避けることが望ましい。やむを得ず併用する場合は、表を参照し、本剤の用量調節を行うこと。[本剤の血漿中濃度が上昇するおそれがある。](「相互作用」の項及び「薬物動態」の項参照)
※※III-(4)重度の腎機能障害のある患者では減量すること。[クレアチニンクリアランスが30mL/min未満の患者で本剤の血漿中濃度が増加する。](「薬物動態」の項参照)
使用上の注意
※※I.心不全及び肝硬変における体液貯留の場合
※、※※I-(1)血清ナトリウム濃度125mEq/L未満の患者[急激な血清ナトリウム濃度の上昇により、橋中心髄鞘崩壊症を来すおそれがある。](「重要な基本的注意I-(5) 、II-(7)」の項参照)
※※I-(2)重篤な冠動脈疾患又は脳血管疾患のある患者及び高齢者[急激な利尿があらわれた場合、急速な循環血漿量減少、血液濃縮を来し、血栓塞栓症を誘発するおそれがある。](「副作用 重大な副作用 2.血栓塞栓症」の項及び「高齢者への投与」の項参照)
※、※※I-(3)高カリウム血症の患者[本剤の水利尿作用により高カリウム血症が増悪するおそれがある。](「重要な基本的注意I-(6)、II-(8)」の項参照)
※※I-(4)重篤な腎障害のある患者[利尿に伴う腎血流量の減少により腎機能が更に悪化するおそれがある。](「副作用 重大な副作用 1.腎不全」の項参照)
※※I-(5)肝性脳症を現有するかその既往のある患者[意識レベルが低下した場合、適切な水分補給に支障を来すおそれがある。]
※※II.常染色体優性多発性のう胞腎の場合
※※II-(1) 重篤な冠動脈疾患又は脳血管疾患のある患者及び高齢者[急激な利尿があらわれた場合、急速な循環血漿量減少、血液濃縮を来し、血栓塞栓症を誘発するおそれがある。](「副作用 重大な副作用 2.血栓塞栓症」の項及び「高齢者への投与」の項参照)
※、※※II-(2)高カリウム血症の患者[本剤の水利尿作用により高カリウム血症が増悪するおそれがある。](「重要な基本的注意III-(7)」の項参照)
※※II-(3)腎機能が低下している患者[利尿に伴う腎血流量の減少により腎機能がさらに悪化するおそれがある。](「副作用 重大な副作用1.腎不全」の項参照)
重要な基本的注意
※I.心不全における体液貯留の場合
I-(1)本剤は水排泄を増加させるが、ナトリウム排泄を増加させないことから、他の利尿薬と併用して使用すること。
※I-(2)本剤の投与初期は、過剰な利尿に伴う脱水、高ナトリウム血症などの副作用があらわれるおそれがあるので、口渇感等の患者の状態を観察し、適切な水分補給を行い、体重、血圧、脈拍数、尿量等を頻回に測定すること。
I-(3)本剤の利尿作用に伴い、口渇、脱水などの症状があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、水分補給を行うよう指導すること。(「副作用 重大な副作用 3.高ナトリウム血症」の項参照)
I-(4)本剤投与開始後24時間以内に水利尿効果が強く発現するため、少なくとも投与開始4~6時間後並びに8~12時間後に血清ナトリウム濃度を測定すること。投与開始翌日から1週間程度は毎日測定し、その後も投与を継続する場合には、適宜測定すること。(「副作用 重大な副作用 3.高ナトリウム血症」の項参照)
※※I-(5)血清ナトリウム濃度125mEq/L未満の患者に投与した場合、急激な血清ナトリウム濃度の上昇により、橋中心髄鞘崩壊症を来すおそれがあるため、24時間以内に12mEq/Lを超える上昇がみられた場合には、投与を中止すること。(「慎重投与I-(1).」の項参照)
※※I-(6)本剤の水利尿作用により循環血漿量の減少を来し、血清カリウム濃度を上昇させ、心室細動、心室頻拍を誘発するおそれがあるので、本剤投与中は血清カリウム濃度を測定すること。(「慎重投与I-(3)」の項参照)
※※I-(7)本剤の投与初期から重篤な肝機能障害があらわれることがあるため、本剤投与開始前に肝機能検査を実施し、少なくとも投与開始2週間は頻回に肝機能検査を行うこと。またやむを得ず、その後も投与を継続する場合には、適宜検査を行うこと。(「副作用 重大な副作用 4.肝機能障害」の項及び「その他の注意(1)」の項参照)
I-(8)めまい等があらわれることがあるので、転倒に注意すること。また、高所作業、自動車の運転等危険を伴う機械を操作する際には注意させること。
※II.肝硬変における体液貯留の場合
※II-(1)本剤の投与により重篤な肝機能障害があらわれることがある。肝硬変患者では、肝機能をより悪化させるおそれがあること、及び原疾患の悪化と本剤による肝機能障害の発現との区別が困難であることに留意して、本剤の投与にあたっては、リスクとベネフィットを考慮し、本剤投与の適否について慎重に判断すること。
※、※※II-(2)本剤の投与初期から重篤な肝機能障害があらわれることがあるため、本剤投与開始前に肝機能検査を実施し、少なくとも投与開始2週間は頻回に肝機能検査を行うこと。またやむを得ず、その後も投与を継続する場合には、適宜検査を行うこと。(「副作用 重大な副作用4.肝機能障害」の項及び「その他の注意(1)」の項参照)
※II-(3)本剤は水排泄を増加させるが、ナトリウム排泄を増加させないことから、他の利尿薬と併用して使用すること。
※II-(4)本剤の投与初期は、過剰な利尿に伴う脱水、高ナトリウム血症などの副作用があらわれるおそれがあるので、口渇感等の患者の状態を観察し、適切な水分補給を行い、体重、血圧、脈拍数、尿量等を頻回に測定すること。
※II-(5)本剤の利尿作用に伴い、口渇、脱水などの症状があらわれることがあるので、このような症状があらわれた場合には、水分補給を行うよう指導すること。(「副作用 重大な副作用 3.高ナトリウム血症」の項参照)
※II-(6)本剤投与開始後24時間以内に水利尿効果が強く発現するため、少なくとも投与開始4~8時間後に血清ナトリウム濃度を測定すること。さらに投与開始2日後並びに3~5日後に1回測定し、その後も投与を継続する場合には、適宜測定すること。(「副作用 重大な副作用 3.高ナトリウム血症」の項参照)
※、※※II-(7)血清ナトリウム濃度125mEq/L未満の患者に投与した場合、急激な血清ナトリウム濃度の上昇により、橋中心髄鞘崩壊症を来すおそれがあるため、24時間以内に12mEq/Lを超える上昇がみられた場合には、投与を中止すること。(「慎重投与I-(1)」