bsp; 2.70±0.40 22.31±11.56 628±254
肝機能障害(重度・腹水あり) 4 4.23±2.21 1.50(1.00-2.00) 2.92±0.30 19.42±6.99 683±336
平均値±標準偏差、†中央値、※健康成人に対して有意差有り(p<0.05、分散分析)
表4
投与量(mg/kg) 年齢(歳) 例数 初回投与時の薬物動態パラメータ
Cmax(μg/mL) 初回投与時の薬物動態パラメータ
Tmax†(hr) 初回投与時の薬物動態パラメータ
AUC0-∞(μg・hr/mL) 初回投与時の薬物動態パラメータ
t1/2(hr)
25 1~9 11※ 6.21±2.46 1.03(1.00-4.08) 16.90±6.99 1.34±0.29
平均値±標準偏差、†中央値(最小値-最大値)、※AUC0-∞及びt1/2については、9例。
臨床成績
1. 単純疱疹
国内において実施された単純疱疹患者を対象とした本剤の用量設定試験(計56施設、152例)及びアシクロビル対照二重盲検比較試験(計59施設、300例)の結果は以下のとおりである13),14)。
(1) 臨床効果
用量設定試験における有効率(1回500mg 1日2回投与群)は90.0%(36/40)、アシクロビル対照二重盲検比較試験(アシクロビル投与群:1回200mg 1日5回投与)における有効率は95.9%(141/147)であった。
(2) 安全性
1)
用量設定試験において、本剤との関連性が疑われた副作用(臨床検査値異常を含む)の発現状況は以下のとおりである。
(表5参照)
2)
アシクロビル対照二重盲検比較試験において、本剤又はアシクロビルとの関連性が疑われた副作用(臨床検査値異常を含む)の発現状況は以下のとおりである。
(表6参照)
2. *帯状疱疹
国内において実施された皮疹出現後72時間以内の帯状疱疹患者を対象とした本剤の用量設定試験(計56施設、183例)15)・アシクロビル対照二重盲検比較試験(計58施設、202例)16)の結果、及び帯状疱疹に伴う疼痛消失に関する試験成績は以下のとおりである(錠剤の成績)。
(1) *臨床効果
1) 有効率
用量設定試験における有効率(1回1000mg、1日3回投与群)は89.1%(49/55)、アシクロビル対照二重盲検比較試験(アシクロビル投与群:1回800mg1日5回投与)における有効率は87.3%(89/102)であった。
2) 帯状疱疹に伴う疼痛消失
国内において実施された特定使用成績調査において、帯状疱疹患者を対象に本剤を投与(平均2944mg/日×7.2日)した316例の帯状疱疹に伴う疼痛の消失推移を検討した。その結果、疼痛消失までの日数(中央値)は35日であり、PHN移行率(皮疹発現90日後の疼痛残存率)は24.7%(78/316例)であった。
(参考)海外における臨床試験成績17)
無作為化二重盲検比較試験において、50歳以上の免疫機能が正常な帯状疱疹患者を対象に、本剤1000mg1日3回7日間投与(384例)又は14日間投与(381例)、アシクロビル800mg1日5回7日間投与(376例)した3群間で帯状疱疹に伴う疼痛の消失推移を比較した。その結果、本剤7日間投与群及び14日間投与群はアシクロビル投与群に比べPHN(帯状疱疹後神経痛、Post Herpetic Neuralgia)を含む帯状疱疹に伴う疼痛消失までの期間を有意に短縮した(p=0.001及びp=0.03、Cox比例ハザードモデル)。また、疼痛消失までの日数(中央値)は本剤7日間投与群で38日、本剤14日間投与群で44日、アシクロビル7日間投与群で51日であった。なお、本剤7日間投与群と14日間投与群の間には、有意な差が認められなかった。
(2) 安全性
1)
用量設定試験において、本剤との関連性が疑われた副作用(臨床検査値異常を含む)の発現状況は以下のとおりである。
(表7参照)
2)
アシクロビル対照二重盲検比較試験において、本剤又はアシクロビルとの関連性が疑われた副作用(臨床検査値異常を含む)の発現状況は以下のとおりである。
(表8参照)
なお、単純疱疹を対象とした国内臨床試験総症例397例中4例及び帯状疱疹を対象とした国内臨床試験総症例345例中11例に腎機能に関する副作用が認められた。このうち、帯状疱疹を対象とした8例は非ステロイド性消炎鎮痛剤、降圧剤、抗てんかん剤が併用されていた。よってこれらの薬剤と本剤を併用する場合には、腎機能異常に注意すること。
3. 性器ヘルペスの再発抑制
海外において実施された、免疫正常患者を対象とした試験及びHIVに重複感染し免疫不全状態にある患者を対象とした試験の結果は以下のとおりである18)~21)。
(1) 臨床効果
海外において実施された臨床試験における、性器ヘルペスの未再発率、プラセボ群又はアシクロビル投与群と比較した再発リスク低下率は以下のとおりであった。
(表9、表10参照)
なお、年間6回以上性器ヘルペスの再発を繰り返す免疫正常患者に対して、本剤1000mg1日1回投与(269例)又は本剤250mg1日2回投与(274例)した場合の、52週間投与時の未再発率は、それぞれ48%、51%であり、プラセボ群と比較した再発リスク低下率(95%信頼区間)は、それぞれ78%(71~83)、79%(73~84)であった。
(2) 安全性
海外において実施された臨床試験における、本剤との関連性が疑われた副作用(臨床検査値異常を含む)の発現状況は以下のとおりである。
(表11、表12参照)
4. 性器ヘルペスのセックスパートナーへの感染抑制
海外において実施された、性器ヘルペスの年間再発回数が9回以下の免疫正常患者を対象としたプラセボ対照無作為化二重盲検比較試験(1484例)の結果は以下のとおりである22)。
(1) 臨床効果
8ヵ月投与時のセックスパートナーへのHSV-2による性器ヘルペス初感染発症率は、本剤1回500mg1日1回投与群で0.5%(4/743例)、プラセボ投与群で2.2%(16/741例)であった。