7例(57.3%)、高コレステロール血症35例(42.7%)、高トリグリセリド血症32例(39.0%)、食欲不振30例(36.6%)、ALT(GPT)上昇27例(32.9%)、高血糖26例(31.7%)であった。
海外第III相臨床試験
海外第III相臨床試験において、安全性評価対象208例中、195例(93.8%)に副作用が認められた。その主な副作用は無力症83例(39.9%)、発疹70例(33.7%)、貧血68例(32.7%)、悪心54例(26.0%)、高脂血症51例(24.5%)、食欲不振47例(22.6%)、高コレステロール血症43例(20.7%)、口内炎41例(19.7%)、粘膜炎38例(18.3%)であった。
重大な副作用
1. 間質性肺疾患(17.1%)
間質性肺疾患があらわれることがあり、致命的な転帰をたどることもある。投与開始後は観察を十分に行い、異常が認められた場合には、症状に応じて休薬又は減量するなど適切な処置を行うこと。
2. 重度のinfusion reaction(頻度不明注1))
infusion reactionがあらわれることがあり、致命的な転帰をたどることもあるので、観察を十分に行うこと。重度のinfusion reactionが認められた場合には直ちに投与を中止し、適切な処置を行うこと。
3. 静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症、肺塞栓症等)、血栓性静脈炎(いずれも頻度不明注1))
静脈血栓塞栓症(深部静脈血栓症、肺塞栓症等)、血栓性静脈炎があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には、投与を中止する等の適切な処置を行うこと。
4. 腎不全(頻度不明注1))
腎不全があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
5. 消化管穿孔(1~5%未満)
消化管穿孔があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
6. 心嚢液貯留(頻度不明注1))
心嚢液貯留があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
7. 胸水(5%以上)
胸水があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
8. 痙攣(頻度不明注1))
痙攣があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
9. 脳出血(1~5%未満)
脳出血があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
10. *高血糖(45.1%)
糖尿病、耐糖能障害等の高血糖があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
11. *感染症(13.4%)
肺炎(ニューモシスティス肺炎を含む)等の重篤な感染症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止する等、適切な処置を行うこと。
12. 皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)(頻度不明注1))
皮膚粘膜眼症候群(Stevens-Johnson症候群)があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
13. 横紋筋融解症(頻度不明注1))
横紋筋融解症があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
14. *口内炎(67.1%)
口内炎、口腔内潰瘍形成、舌炎、口腔内痛等があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
15. *貧血(30.5%)、血小板減少(31.7%)、白血球減少(19.5%)、好中球減少(11.0%)、リンパ球減少(7.3%)
貧血、血小板減少、白血球減少、好中球減少、リンパ球減少があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
その他の副作用
1. 皮膚注2)(5%以上)
発疹(そう痒性皮疹、斑状丘疹状皮疹、膿疱性皮疹、湿疹を含む)(50%以上)、爪の障害、そう痒症、ざ瘡
2. 皮膚注2)(1~5%未満)
皮膚乾燥
3. 皮膚注2)(頻度不明注1))
剥脱性皮膚炎
4. 循環器(5%以上)
高血圧
5. 呼吸器(5%以上)
鼻出血、咳嗽、呼吸困難
6. *消化器(5%以上)
食欲不振、下痢、悪心、嘔吐
7. 消化器(1~5%未満)
腹部膨満、腹痛、歯肉炎
8. *肝臓(5%以上)
ALT(GPT)上昇、AST(GOT)上昇、ALP上昇、γ-GTP上昇等の肝機能障害
9. 代謝・内分泌(5%以上)
高コレステロール血症(40%以上)、低リン酸血症、低カリウム血症
10. 代謝・内分泌(1~5%未満)
高脂血症
11. 腎臓(5%以上)
クレアチニン上昇
12. 感染症(5%以上)
上気道感染
13. 感染症(1~5%未満)
尿路感染(排尿困難、血尿、膀胱炎、頻尿を含む)、細菌・ウイルス感染(蜂巣炎、帯状疱疹、単純ヘルペス、気管支炎、膿瘍を含む)、毛包炎、咽頭炎
14. 感染症(頻度不明注1))
鼻炎
15. 眼(1~5%未満)
白内障
16. 眼(頻度不明注1))
結膜炎(流涙障害を含む)
17. 精神神経系(5%以上)
味覚異常
18. 精神神経系(1~5%未満)
不眠症
19. 精神神経系(頻度不明注1))
味覚消失、うつ病、不安
20. 筋・骨格系(5%以上)
筋肉痛(下肢痙攣を含む)、関節痛
21. 筋・骨格系(1~5%未満)
背部痛
22. *その他(5%以上)
疲労、発熱、浮腫、無力症、悪寒
23. その他(1~5%未満)
粘膜炎、胸痛
24. *その他(頻度不明注1))
疼痛、創傷治癒遅延、倦怠感
副作用の頻度は、国際共同(アジア)第II相臨床試験に基づく。
注1:海外での報告のため頻度不明
注2:必要に応じて、皮膚科を受診するよう患者を指導すること。
高齢者への投与
海外の臨床試験において、高齢者では浮腫、下痢、肺炎等の副作用注)を発現する可能性が高いと報告されている。また、一般に高齢者では生理機能が低下しているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
注:本剤25mg投与群で発現率10%以上の有害事象のうち、65歳以上の患者での発現