攣が起こるおそれがある。必要に応じて本剤又はシクロスポリンを減量するなど用量に注意すること。
機序・危険因子
相互に代謝が阻害される。
2. 薬剤名等**エリスロマイシン、イトラコナゾール、ミコナゾ-ル、キヌプリスチン、ダルホプリスチン、エストロゲン(経口避妊薬を含む)、アプレピタント
臨床症状・措置方法
本剤の作用が増強するおそれがある。必要に応じて本剤又はこれらの薬剤を減量するなど用量に注意すること。
機序・危険因子
これらの薬剤が代謝酵素(CYP3A4)を阻害することにより、本剤の代謝が阻害される。
3. 薬剤名等抗凝血剤(パルナパリンナトリウム、ワルファリンカリウム等)
臨床症状・措置方法
抗凝血剤の作用を増強又は減弱させるおそれがある。必要に応じて本剤又は抗凝血剤の用量を調節すること。
機序・危険因子
本剤は血液凝固能を高め、抗凝血剤の効果に拮抗する可能性がある。
また一方、本剤の消化器系の副作用により、抗凝血剤の出血の危険性が増大する可能性がある。
4. 薬剤名等非脱分極性筋弛緩剤(臭化ベクロニウム、臭化パンクロニウム等)
臨床症状・措置方法
非脱分極性筋弛緩剤の作用を増強又は減弱させるおそれがある。
また、併用により短期間でミオパチーがあらわれ、四肢麻痺に至るおそれがある。必要に応じて本剤又は非脱分極性筋弛緩剤の用量を調節すること。
機序・危険因子
機序不明
5. 薬剤名等非ステロイド性解熱鎮痛消炎剤(サザピリン等)
臨床症状・措置方法
消化器系の副作用(消化性潰瘍、消化管出血等)を起こすおそれが高くなる。必要に応じて本剤又は非ステロイド性解熱鎮痛消炎剤を減量するなど用量に注意すること。
機序・危険因子
ともに消化器系の副作用を起こすおそれがある。
6. 薬剤名等カリウム排泄型利尿剤(トリクロルメチアジド、ヒドロクロロチアジド、フロセミド等)
臨床症状・措置方法
低カリウム血症があらわれるおそれがある。必要に応じて本剤又はカリウム排泄型利尿剤を減量するなど用量に注意すること。
機序・危険因子
カリウム排泄が促進される。
7. 薬剤名等ジゴキシン
臨床症状・措置方法
ジゴキシン中毒があらわれるおそれがある。
必要に応じて本剤又はジゴキシンを減量するなど用量に注意すること。
機序・危険因子
カリウム排泄による血中カリウム値低下により、ジゴキシンの作用が増強する。
8. 薬剤名等サリチル酸誘導体(サザピリン等)
臨床症状・措置方法
サリチル酸中毒(めまい、耳鳴、悪心・嘔吐、過呼吸、高熱、意識障害等の症状)を起こすおそれがある。必要に応じて本剤又はサリチル酸誘導体の用量を調節すること。
サリチル酸中毒があらわれた場合には、サリチル酸誘導体の投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
機序・危険因子
本剤はサリチル酸誘導体の代謝・排泄を促進すると考えられているので、本剤の急な減量又は中止により、血清中のサリチル酸誘導体の濃度が増加すると考えられる。
9. 薬剤名等バルビツール酸誘導体(フェノバルビタール等)、フェニトイン、リファンピシン
臨床症状・措置方法
本剤の作用が減弱するおそれがある。
必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の用量を調節すること。
機序・危険因子
本剤の代謝が促進される。
10. 薬剤名等経口糖尿病用剤(アカルボース、トラザミド、トルブタミド等)、インスリン製剤
臨床症状・措置方法
これらの薬剤の効果が減弱されるおそれがある。
必要に応じて本剤又はこれらの薬剤の用量を調節すること。
機序・危険因子
本剤の糖新生促進作用等により、血糖値を上昇させる。
副作用
副作用等発現状況の概要
本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していない。
重大な副作用
1. **ショック
頻度不明
ショックを起こすことがある。呼吸困難、全身潮紅、血管浮腫、蕁麻疹等のアナフィラキシーを伴うことがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、血圧の維持、体液の補充管理、気道の確保等の適切な処置を行うこと。
2. 心停止、循環性虚脱、不整脈
頻度不明
本剤の高用量を急速静注することにより、心停止、循環性虚脱、不整脈等があらわれたとの報告があるので、本剤の高用量を使用する場合には緩徐に投与すること。
3. 感染症
頻度不明
ウイルス、細菌、真菌、原虫、寄生虫等による感染症の誘発又は徴候の隠蔽、感染症の悪化等があらわれることがある。これらの感染症の発現頻度は、副腎皮質ホルモン剤を増量すると高くなるとの報告があるので、抗菌剤等による適切な処置を行うこと。また、B型肝炎ウイルスの増殖による肝炎があらわれることがある。観察を十分に行い、異常が認められた場合には適切な処置を行うこと。
4. 続発性副腎皮質機能不全
頻度不明
続発性副腎皮質機能不全があらわれることがあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には直ちに再投与又は増量するなど適切な処置を行うこと。
5. 骨粗鬆症、骨頭無菌性壊死
頻度不明
骨粗鬆症があらわれ、脊椎圧迫骨折、病的骨折を起こすことがある。また、大腿骨及び上腕骨等の骨頭無菌性壊死があらわれることがある。疼痛等の症状の観察を十分に行い、異常が認められた場合には、MRI等の検査を実施し、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
6. 胃腸穿孔、消化管出血、消化性潰瘍
頻度不明
胃腸穿孔、消化管出血、消化性潰瘍があらわれることがあるので、便潜血のチェック等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
7. ミオパチー
頻度不明
連用によりミオパチーがあらわれることがある。また、非脱分極性筋弛緩剤との併用又は重症筋無力症等の神経筋接合部位障害のある患者において短期間でミオパチーがあらわれ、四肢麻痺に至ったことが報告されているので、筋力低下、CK(CPK)の上昇等の観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
8. 血栓症
頻度不明
心筋梗塞、腸間膜動脈血栓症等