、不眠、頭痛、めまい
5. 筋・骨格(頻度不明)
筋力低下、筋肉痛、関節痛
6. 投与部位(頻度不明)
関節腔内投与:関節の不安定化注)、疼痛・腫脹・圧痛の悪化
筋肉内、皮内投与:局所に組織の萎縮による陥没
7. 脂質・蛋白質代謝(頻度不明)
満月様顔貌、野牛肩、窒素負平衡
8. 肝臓(頻度不明)
AST(GOT),ALT(GPT),Al-Pの上昇、脂肪肝
9. 体液・電解質(頻度不明)
浮腫、低カリウム性アルカローシス、カリウム低下、ナトリウム貯留
10. 眼(頻度不明)
網膜障害、眼球突出
11. 血液(頻度不明)
白血球増多
12. **皮膚(頻度不明)
創傷治癒障害、紫斑、皮下溢血、ざ瘡、多毛症、脱毛、色素沈着、色素脱失、皮膚線条、発汗異常、皮膚菲薄化・脆弱化、脂肪織炎
13. 過敏症(頻度不明)
発疹、紅斑、そう痒
14. **その他(頻度不明)
発熱、疲労感、ステロイド腎症、体重増加、精子数及びその運動性の増減、鼻内投与による鼻炎、無菌膿瘍、仮性脳腫瘍、易刺激性
注:このような症状があらわれた場合には投与を中止すること。これらの症状は投与直後に患部を強く動かすと起こりやすいとされているので、投与後は患者をしばらく安静にさせること。
高齢者への投与
高齢者には慎重に投与すること。[高齢者に長期投与した場合、感染症の誘発、糖尿病、骨粗鬆症、高血圧症、後嚢白内障、緑内障等の副作用があらわれやすい。]
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1. 妊婦
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には、治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[動物実験(マウス)で催奇形作用(口蓋裂)が報告されており、また、新生児に副腎不全を起こすことがある。]
2. 授乳婦
本剤投与中は授乳を避けさせること。[母乳中へ移行することがある。]
小児等への投与
1.
観察を十分に行うこと。[小児等の発育抑制があらわれることがある。]
2.
長期投与した場合、頭蓋内圧亢進症状があらわれることがある。
3.
小児等では、筋肉内又は皮内投与はなるべく避けること。[特に投与部位の組織の萎縮(陥没)を起こしやすい。]
適用上の注意
1. 投与経路
本剤は用法・用量にしたがって使用し、静脈内注射、脊髄腔内注射、硬膜外注射、眼科用等に対して使用しないこと。
2. 筋肉内投与時
(1)
神経走行部位を避けるように注意すること。
(2)
注射針を刺入したとき、激痛を訴えたり血液の逆流をみた場合は直ちに針を抜き、部位を変えて注射すること。
その他の注意
1.
β2-刺激剤との併用により、低カリウム血症があらわれることがある。
2.
外国において、死菌ワクチン又は不活化ワクチンの効果を減弱させるとの報告がある。
3.
副腎皮質ホルモン剤の投与により、皮膚試験の反応が抑制されることがあるので、本剤投与中に皮膚試験を実施する場合は注意すること。
薬物動態
血中濃度注,1)
メチルプレドニゾロン酢酸エステル40mgを筋注後、6時間目に血中のメチルプレドニゾロン濃度は最高値(14.43ng/mL)となる。また、2日目までかなり急速に減少、その後4日目から16日目まで、それよりやや緩慢に降下する。
注:日本人のデータではない。
[参考]
1. 分布2)
ビーグル犬に3H-メチルプレドニゾロン酢酸エステル筋注投与後、42日目に各組織への移行は肝が最も高く、次いで半腱様筋、小腸、心臓、皮膚、大腸、腎臓の順であった。
2. 代謝3)
主に肝で代謝され、一次代謝は主として還元反応、二次代謝は抱合反応及び腸肝循環が推測される。
3. 排泄2)
ビーグル犬に筋肉内及び経口投与した場合、糞中が主要排泄経路であった。
薬効薬理
SD系雄ラットを用いるCotton pellet法による試験では、ヒドロコルチゾン酢酸エステルの20倍以上の効力(皮下注)を示す。4)
有効成分に関する理化学的知見
一般名
メチルプレドニゾロン酢酸エステル(Methylprednisolone Acetate)
化学名
11β,17α,21-trihydroxy-6α-methylpregna-1,4-diene-3,20-dione 21-acetate
分子式
C24H32O6
分子量
416.51
構造式
性状
白色の結晶又は結晶性の粉末で、においはない。1,4-ジオキサンにやや溶けやすく、メタノール、エタノール(95)、エタノール(99.5)又はクロロホルムにやや溶けにくく、水にほとんど溶けない。
包装
デポ・メドロール水懸注 20mg:1mL×5バイアル
デポ・メドロール水懸注 40mg:1mL×5バイアル
主要文献及び文献請求先
主要文献
1)
Stubbs,S.S.:Transplant Proc 7(1):11,1975 [L20030613046]
2)
Buhler,D.R.et al.:Endocrinology 76:852,1965 [L20030616010]
3)
嶺尾 徹:日本内分泌学会雑誌 52(12):1243,1976 [L20030602027]
4)
社内資料:効力比較試験 [L20041116002]
文献請求先
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