10. **アナフィラキシー
頻度不明注1)
そう痒感、全身発赤、血圧低下、呼吸困難等が症状としてあらわれることがあり、またアナフィラキシーショックを起こしたとの報告もあるので、観察を十分に行い、異常が認められた場合には投与を中止し、適切な処置を行うこと。
注1)オルメサルタン メドキソミル又はアゼルニジピンの自発報告又は海外のみで認められている副作用については頻度不明とした。
その他の副作用
1. 過敏症注2)
0.5%未満
蕁麻疹、発疹
2. 過敏症注2)
頻度不明注1)
そう痒
3. 血液
0.5%未満
好酸球増多、白血球数増加
4. 血液
頻度不明注1)
貧血、血小板数減少
5. 精神神経系
0.5~5%未満
めまい、ふらつき感、立ちくらみ、頭痛、頭重感
6. 精神神経系
頻度不明注1)
眠気
7. 消化器
0.5%未満
下痢、便秘、嘔気・嘔吐、胃部不快感、腹痛
8. 消化器
頻度不明注1)
口渇、歯肉肥厚、口内炎
9. 循環器
頻度不明注1)
心房細動
10. 循環器
0.5%未満
ほてり、動悸、顔面潮紅、胸痛
11. 肝臓
0.5~5%未満
ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇
12. 肝臓
0.5%未満
肝機能異常、AST(GOT)上昇、総ビリルビン上昇
13. 肝臓
頻度不明注1)
LDH上昇、ALP上昇
14. 泌尿器
0.5%未満
BUN上昇、尿蛋白陽性
15. 泌尿器
頻度不明注1)
クレアチニン上昇、尿沈渣陽性、尿硝子円柱増加、頻尿
16. その他
0.5~5%未満
CK(CPK)上昇、尿酸上昇
17. その他
0.5%未満
全身倦怠感、浮腫、総コレステロール上昇、カリウム上昇、CRP上昇、しびれ
18. その他
頻度不明注1)
カリウム低下、咳嗽、トリグリセリド上昇、筋肉痛、脱力感、疲労、異常感(浮遊感、気分不良等)、乳び腹水注3)、胸部不快感、味覚異常、脱毛
上記の副作用があらわれることがあるので、異常が認められた場合には必要に応じ投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
注1)オルメサルタン メドキソミル又はアゼルニジピンの自発報告又は海外のみで認められている副作用については頻度不明とした。
注2)投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
また、アゼルニジピンの類薬では光線過敏症が報告されている。
注3)低アルブミン血症の患者で起こりやすい。
高齢者への投与
1.
高齢者では一般に過度の降圧は好ましくないとされているので、患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。[脳梗塞等が起こるおそれがある。]
2.
65歳未満の非高齢者と65歳以上の高齢者において本剤の降圧効果及び副作用に差はみられなかった。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には投与しないこと。また、投与中に妊娠が判明した場合には、直ちに投与を中止すること。[妊娠中期及び末期にアンジオテンシンII受容体拮抗剤やアンジオテンシン変換酵素阻害剤を投与された高血圧症の患者で羊水過少症、胎児・新生児の死亡、新生児の低血圧、腎不全、高カリウム血症、頭蓋の形成不全及び羊水過少症によると推測される四肢の拘縮、頭蓋顔面の変形、肺の形成不全等があらわれたとの報告がある。アゼルニジピンでは動物実験(ラット)で妊娠前~初期の投与において着床前及び着床後胚死亡率の増加、出生児の体重低下、妊娠期間及び分娩時間の延長が認められている。また、妊娠末期の投与において妊娠期間及び分娩時間の延長が認められている。]
2.
授乳中の婦人への投与を避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。[オルメサルタン メドキソミルでは動物実験(ラット)の5mg/kg/日で乳汁中への移行が認められている。また、動物実験(ラット周産期及び授乳期経口投与)の200mg/kg/日で出生児に腎盂拡張を伴う死亡及び体重減少が、8mg/kg/日で出生児に体重増加抑制及び生後分化の遅延が認められている。アゼルニジピンでは動物実験(ラット)で乳汁中へ移行することが報告されている。]
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
適用上の注意
薬剤交付時:
PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。(PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔をおこして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。)
その他の注意
1.
因果関係は明らかではないが、アゼルニジピンによる治療中に心筋梗塞、心不全や不整脈(心房細動等)がみられたとの報告がある。
2.
アゼルニジピンによりCAPD(持続的外来腹膜透析)施行中の患者の透析排液が白濁することが報告されているので、腹膜炎等との鑑別に留意すること。
薬物動態
1. 吸収
健康な成人男子12例に本剤(オルメサルタン メドキソミル20mg/アゼルニジピン16mg)を単回経口投与(食後投与)したとき、活性代謝物オルメサルタン及びアゼルニジピンは、それぞれ投与後3.5及び3.0時間に最高血漿中濃度(Cmax)に達し、消失半減期(t1/2)5.9及び11.2時間で消失した。
(表1参照)
本剤を空腹時に投与したとき、オルメサルタンの血漿中濃度-時間曲線下面積(AUC)は食後投与と差がなく、アゼルニジピンのAUCは食後投与の57%であった。
2. 配合有効成分間の相互作用
オルメサルタン メドキソミル20mg投与時のオルメサルタンのAUC及びCmaxは、アゼルニジピン16mgの併用投与により影響を受けなかった。アゼルニジピン16mg投与時のアゼルニジピンのCmaxは、オルメサルタン メドキソミル20mgの併用投与により単独投与と比較して22%低下したが、AUCは影響を受けなかった。
3. 生物学的同等性
健康な成人男子に本剤(オルメサルタン メドキソミル/アゼルニジピンとして10mg/8mg又は20mg/16mg)1錠と、オルメサルタン メドキソミル錠(本剤と同量のオルメサルタン メドキソミルを含有)及びアゼルニジピン錠(本剤と同量のアゼルニジピンを含有)各1錠を空腹時単回経口投与した結果、