あるため、患者を定期的に診察し、虹彩色素沈着があらわれた場合には臨床状態に応じて投与を中止すること。
その他の副作用
1. 眼
頻度不明
結膜炎、虹彩炎、乾性角結膜炎、上眼瞼溝深化
2. 眼
5%以上
結膜充血、睫毛の異常(睫毛が長く、太く、多くなる等)、そう痒感、刺激感、異物感、眼瞼色素沈着、点状表層角膜炎等の角膜上皮障害、眼の異常感(違和感、ねばつき感、乾燥感等)
3. 眼
1~5%未満
眼痛、眼瞼部多毛、眼脂、羞明、眼重感、流涙、霧視、結膜浮腫、眼瞼炎(眼瞼発赤・浮腫等)
4. 眼
0.1~1%未満
結膜下出血
5. 精神神経系
1~5%未満
頭痛
6. 精神神経系
0.1~1%未満
めまい
7. 過敏症
頻度不明
眼瞼皮膚炎、発疹
8. 過敏症
1~5%未満
紅斑
9. その他
1~5%未満
AST(GOT)上昇、尿蛋白陽性、血清カリウム上昇
10. その他
0.1~1%未満
ALT(GPT)上昇、γ-GTP上昇、尿糖陽性、好酸球増加、白血球数減少、尿酸上昇
副作用が認められた場合には投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
**発現頻度はベンザルコニウム塩化物を含有するタプロス点眼液0.0015%の承認時までの臨床試験の結果に基づき算出した。
高齢者への投与
一般に高齢者では生理機能が低下しているので注意すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
1.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上回ると判断される場合にのみ投与すること。[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。なお、動物実験では妊娠ラットに静脈内投与した場合、30μg/kg/日(臨床用量※の2000倍)では催奇形性及び着床後胚死亡率の増加がみられ、10μg/kg/日(臨床用量※の約670倍)では胎児の発育に対する影響(胎児体重の低値及び胸骨未骨化)が認められた。妊娠ウサギに静脈内投与した場合、0.1μg/kg/日(臨床用量※の約6.7倍)では流産、着床後死亡率の増加、黄体数・着床数の減少等が観察され、0.03μg/kg/日(臨床用量※の2倍)では催奇形性が認められた。妊娠・授乳ラットに静脈内投与した場合、1μg/kg/日(臨床用量※の約67倍)では母動物の哺育不良及び出生児の4日生存率の低値が認められた。また、摘出ラット子宮を用いた実験では、臨床用量※点眼投与時の推定血漿中濃度(30pg/mL未満)の約3.3倍、タンパク結合率にて換算した推定血漿中非結合型薬物濃度(0.24pg/mL未満)の約420倍で、子宮収縮への作用が認められている。]
※本剤0.0015%を60kgの患者の両眼に1回1滴(30μL)を点眼投与したときの投与量(0.015μg/kg/日)
2.
授乳中の婦人に投与することを避け、やむを得ず投与する場合には授乳を中止させること。[動物実験(ラット:点眼投与)で乳汁中への移行が報告されている。]
小児等への投与
低出生体重児、新生児、乳児、幼児又は小児に対する安全性は確立していない(使用経験がない)。
適用上の注意
1. 投与経路
点眼用にのみ使用すること。
2. 投与時
患者に対し次の点に注意するよう指導すること。
(1)
薬液汚染防止のため、点眼のとき、容器の先端が直接目に触れないように注意すること。
(2)
点眼したときに液が眼瞼皮膚等についた場合には、すぐにふき取るか、洗顔すること。
(3)
他の点眼剤と併用する場合には、少なくとも5分間以上の間隔をあけて点眼すること。
(4)
**ベンザルコニウム塩化物によりコンタクトレンズを変色させることがあるので、コンタクトレンズを装用している場合は、点眼前にレンズを外し、点眼15分以上経過後に再装用すること。
(タプロス点眼液0.0015%のみ)
(5)
**使用の際は、最初の1~2滴は点眼せずに捨てること(開封時の容器破片除去のため)。
(タプロスミニ点眼液0.0015%のみ)
(6)
**二次汚染防止の保存剤を含有しない、一回使い捨ての無菌ディスポーザブルタイプの製剤であるので、使用後の残液は廃棄すること。
(タプロスミニ点眼液0.0015%のみ)
**タプロスミニ点眼液0.0015%の点眼方法
薬物動態
1. 血漿中濃度1)
0.0025%もしくは0.005%タフルプロスト点眼液を健康成人各7例の両眼に1回1滴、1日1回7日間反復点眼したとき、タフルプロスト及び活性代謝物であるタフルプロストカルボン酸体の血漿中濃度は、0.0025%群の1例で1日目の点眼15分後にタフルプロストカルボン酸体が0.144ng/mL検出された以外、すべての測定時点で定量下限値(タフルプロスト:0.2ng/mL、タフルプロストカルボン酸体:0.1ng/mL)未満であった。
(注)本剤の濃度は0.0015%である。
2. 動物における眼組織移行2)
(参考:サル)
0.005%3H-タフルプロスト点眼液をサルに単回点眼したとき、放射能は眼組織に速やかに分布し、角膜及び結膜では点眼後5~15分、房水、虹彩、毛様体及び水晶体では点眼後2時間で最高放射能濃度を示した後、速やかに消失した。
臨床成績
1.
原発開放隅角緑内障又は高眼圧症患者109例を対象とした無作為化盲検比較試験(対照薬:ラタノプロスト点眼液)において、タプロス点眼液0.0015%の眼圧下降値は6.6mmHg(95%信頼区間5.8~7.3mmHg)であり、対照薬との非劣性が検証された。3)
眼圧値の比較(mmHg)
ベースライン
タプロス点眼液0.0015%(n=46):23.8±2.3
対照薬(n=51):23.7±2.3
治療期終了時(4週後または中止時)
タプロス点眼液0.0015%(n=46):17.2±2.8
対照薬(n=51):17.5±2.7
眼圧変化値
タプロス点眼液0.0015%(n=46):-6.6±2.5
対照薬(n=51):-6.2±2.5
平均値の群間差(タプロス点眼液0.0015%-対照薬)
-0.41
平均値の差の95%信頼区間
-1.42~0.60
(平均値±標準偏差)
非劣性限界値:2mmHg
2.
正常眼圧緑内障患者94例