めまい、頭痛、倦怠感、しびれ感
その他の副作用の注意
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注2)このような場合には投与を中止し適切な処置を行うこと。
高齢者への投与
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次の点に注意し、用量並びに投与間隔に留意するなど患者の状態を観察しながら慎重に投与すること。
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(1)
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高齢者では生理機能が低下していることが多く副作用が発現しやすい。
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高齢者ではビタミンK欠乏による出血傾向があらわれることがある。
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(2)
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妊婦、産婦、授乳婦等への投与
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妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。
[妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。]
小児等への投与
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低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない。
臨床検査結果に及ぼす影響
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1.
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テステープ反応を除くべネディクト試薬、フェーリング試薬、クリニテストによる尿糖検査では、偽陽性を呈することがあるので注意すること。
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直接クームス試験陽性を呈することがあるので注意すること。
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2.
適用上の注意
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1.
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投与経路
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投与方法
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溶解後
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4.
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バッグS及びバッグGは、分割投与しないこと。
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小児に点滴静脈内注射を行う際には、十分な血中濃度を得るために、30分~1時間で投与を行うこと。
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3.
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2.
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溶解後は速やかに使用すること。なお、やむを得ず保存を必要とする場合でも8時間以内に使用すること。この場合、バイアル品では微黄色の溶液の色調が時間の経過とともに濃くなることがある。また、バッグS及びバッグGではわずかに微黄色の溶液の色調が時間の経過とともに濃くなることがある。
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5.
その他の注意
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本剤の投与に際しては、定期的に肝機能、腎機能、血液等の検査を行うことが望ましい。
薬物動態
1.
血中濃度
腎機能正常の成人及び小児に静注あるいは点滴静注して得られた血中濃度は図1~4のとおりであり、用量依存性を示す。



2.
排泄
主として腎より排泄され、成人(腎機能正常者)に1回0.5、1、2g静注あるいは点滴静注後6時間までの尿中排泄率は約60~75%である。また、0.5gを静注後の尿中濃度は0~2時間で約2,000μg/mL、2~4時間で約350μg/mL、4~6時間で約66μg/mLを示す。2,3)小児(腎機能正常者)に1回10、20、40mg/kg静注あるいは点滴静注後6時間までの尿中排泄率は、成人とほぼ同様である。4~6)
3.
体液・組織内移行
胆石症患者に1回1g、2gを静注すると胆汁中濃度は2時間後にそれぞれ157.6μg/mL、720.5μg/mLと最高値を示し、6時間後までの胆汁中回収率は約1%である。11)また、扁桃12)、喀痰13)、肺14)、胸水14)、胆のう壁11)、腹水15)、骨髄血16)、髄液17)、膀胱壁18)、前立腺18)、腎18)、骨16)、骨盤死腔滲出液19)、婦人性器19)、臍帯血20)、羊水20)、耳漏12)、副鼻腔粘膜12)等への移行が認められている。なお、乳汁中への移行は痕跡程度である。21)
4.
代謝4,22)
尿中には抗菌活性代謝物質は認められていない。
5.
腎機能障害時の血中濃度、尿中排泄23)
腎機能の低下に伴い、血中濃度の上昇、半減期の延長及び尿中排泄率の低下が認められる(図5)。従って、腎機能障害者に本剤を投与する場合には、投与量、投与間隔の適切な調節が必要である。
臨床成績
1.
成人感染症
製造販売後の使用成績調査14,121例についての成績概要は表1のとおりである。
2.
小児感染症
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(1)
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グラム陰性菌及びグラム陽性菌に広い抗菌作用を示し、特に大腸菌、クレブシエラ属、プロテウス・ミラビリス、インフルエンザ菌に強い抗菌力を示す。更にエンテロバクター属、シトロバクター属、プロテウス・ブルガリス、プロビデンシア・レットゲリ、モルガネラ・モルガニーに対しても抗菌力が認められている。
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抗菌作用は殺菌的で、最小発育阻止濃度でも殺菌作用を示す。
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(2)
製造販売後の使用成績調査416例についての成績概要は表2のとおりである。
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