メチロン注25%
--------------------------------------------------------------------------------
作成又は改訂年月
**2010年4月改訂(第8版)
*2008年2月改訂
日本標準商品分類番号
871144
日本標準商品分類番号等
再評価結果公表年月(最新)
1976年7月
承認等
販売名
メチロン注25%

販売名コード
1144400A2138
1144400A3126
承認・許可番号
承認番号
16100AMZ01083
商標名
METILON INJECTION
薬価基準収載年月
1950年9月
販売開始年月
1947年11月
貯法・使用期限等
貯法
室温、遮光保存
使用期限
包装に表示の使用期限内に使用すること。
基準名
日本薬局方
スルピリン注射液
規制区分
処方せん医薬品※
※注意-医師等の処方せんにより使用すること
組成
1アンプル中に次の成分を含有
有効成分
スルピリン水和物(日局) 250mg/1mL(25w/v%)、500mg/2mL(25w/v%)
添加物
ベンジルアルコール 5mg/mL
性状
pH(日本薬局方)
5.0~8.5
浸透圧比(生理食塩液対比)
約6
外観
無色~微黄色澄明の液
警告
ショック等の重篤な副作用が発現することがあるので、効能又は効果、使用上の注意に特に留意すること。
禁忌
(次の患者には投与しないこと)
1.
本剤の成分又はピラゾロン系化合物に対し過敏症の既往歴のある患者
2.
先天性G-6PD欠乏症の患者[海外で溶血性貧血が発現したとの報告がある。]
3.
消化性潰瘍のある患者[PG合成抑制により胃の血流量が減少し、消化性潰瘍が悪化することがある。]
4.
重篤な血液の異常のある患者[血液障害(再生不良性貧血、無顆粒球症等)があらわれるおそれがある。]
5.
重篤な肝障害のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
6.
重篤な腎障害のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
7.
重篤な心機能不全のある患者[重篤な副作用(ショック等)が発現した場合、極めて危険な状態にいたるおそれがある。]
8.
アスピリン喘息(非ステロイド性消炎鎮痛薬等による喘息発作の誘発)又はその既往歴のある患者[発作を誘発させることがある。]
効能又は効果
効能又は効果/用法及び用量
他の解熱剤では効果が期待できないか、あるいは他の解熱剤の投与が不可能な場合の緊急解熱
スルピリン水和物として、通常、成人1回0.25g(1mL)、症状により最大0.5gを皮下又は筋肉内に注射する。症状の改善が認められない時には1日2回を限度として皮下又は筋肉内に注射する。
なお、経口投与、直腸内投与が可能になった場合には速やかに経口投与又は直腸内投与にきりかえること。
また、長期連用は避けるべきである。
用法及び用量に関連する使用上の注意
1.
**低出生体重児、新生児、乳児、幼児、小児、高齢者、衰弱者に投与する場合には、5w/v%ブドウ糖液又は注射用蒸留水で適宜希釈し注射すること。
2.
本剤の皮下・筋肉内投与後、神経麻痺又は硬結等をきたすことがあるので、下記のことに注意すること。なお、低出生体重児、新生児、乳児、幼児、小児、高齢者、衰弱者においては、特に注意すること。
(1)
注射部位については、神経走行部位(特に橈骨神経、尺骨神経、坐骨神経等)を避けて慎重に投与すること。
(2)
くりかえし注射する場合には、同一注射部位を避けること。
なお、低出生体重児、新生児、乳児、幼児、小児においては連用しないことが望ましい。
(3)
注射針刺入時、激痛を訴えたり、血液の逆流を見た場合は、直ちに針を抜き、部位を変えて注射すること。
使用上の注意
慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)
1.
本人又は両親・兄弟が他の薬物に対するアレルギー、蕁麻疹、アレルギー性鼻炎又は食物アレルギー等の既往歴のある患者
2.
消化性潰瘍の既往歴のある患者[消化性潰瘍が再発することがある。]
3.
血液の異常又はその既往歴のある患者[血液障害(再生不良性貧血、無顆粒球症等)があらわれるおそれがある。]
4.
出血傾向のある患者[血小板機能異常があらわれることがある。]
5.
肝障害又はその既往歴のある患者[症状が悪化又は再発するおそれがある。]
6.
腎障害又はその既往歴のある患者[症状が悪化又は再発するおそれがある。]
7.
心機能異常のある患者[症状が悪化するおそれがある。]
8.
過敏症の既往歴のある患者
9.
気管支喘息のある患者[喘息発作を誘発するおそれがある。]
10.
高齢者(「重要な基本的注意」の項参照)
重要な基本的注意
1.
過敏症状等を予測するため、十分な問診を行うこと。
2.
本剤による治療は原因療法ではなく対症療法であることに留意すること。
3.
患者の状態を十分に観察し、副作用の発現に留意すること。過度の体温下降、虚脱、四肢冷却等があらわれることがあるので、特に高熱を伴う高齢者及び小児等又は消耗性疾患の患者においては、投与後の患者の状態に十分注意すること。
4.
急性疾患に対し本剤を用いる場合には、次の事項を考慮すること。
(1)
発熱の程度を考慮し投与すること。
(2)
原則として同一の薬剤の長期投与を避けること。(原則として5日以内に限ること。)
(3)
原因療法があればこれを行うこと。
5.
感染症を不顕性化するおそれがあるので、感染による炎症に対して用いる場合には適切な抗菌薬を併用し、観察を十分行い慎重に投与すること。
6.
他の解熱鎮痛消炎剤との併用は避けることが望ましい。
7.
高齢者及び小児等には副作用の発現に特に注意し、必要最小限の使用にとどめるなど慎重に投与すること。
相互作用
併用注意
(併用に注意すること)
1. 薬剤名等
リチウム
臨床症状・措置方法
リチウム中毒があらわれるおそれがある。
機序