Neophyllin Powder(Aminophylline Hydrate)氨茶碱,ネオフィリン原末
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作成又は改訂年月
** 2012年12月改訂(第12版)
* 2009年8月改訂
日本標準商品分類番号
872115
日本標準商品分類番号等
再評価結果公表年月(最新)
1998年3月
薬効分類名
強心・喘息治療剤
承認等
販売名
ネオフィリン原末
販売名コード
2115001X1104
承認・許可番号
承認番号
21900AMX00120000
商標名
Neophyllin
薬価基準収載年月
1952年5月
販売開始年月
1950年10月
貯法・使用期限等
貯 法
室温保存
開栓後は光を遮り、湿気を避けて保存すること。
使用期限
ラベルに表示の使用期限内に使用すること。
注 意
「取扱い上の注意」の項参照
基準名
日本薬局方
アミノフィリン水和物
*規制区分
劇薬
処方箋医薬品
注意-医師等の処方箋により使用すること
組成
本剤は、1g中に日本薬局方アミノフィリン水和物1gを含有する白色~微黄色の粒又は粉末である。
性状
本剤は、白色~微黄色の粒又は粉末である。
禁忌
(次の患者には投与しないこと)
本剤又は他のキサンチン系薬剤に対し重篤な副作用の既往歴のある患者
効能又は効果
効能又は効果/用法及び用量
気管支喘息、喘息性(様)気管支炎、閉塞性肺疾患(肺気腫、慢性気管支炎など)における呼吸困難、肺性心、うっ血性心不全、心臓喘息(発作予防)
用法及び用量
アミノフィリン水和物として、通常成人1日300~400mgを、3~4回に分割経口投与する。
小児には、1回2~4mg/kgを1日3~4回経口投与する。
なお、年齢、症状により適宜増減する。
使用上の注意
慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)
1.
てんかんの患者
〔中枢刺激作用によって発作を起こすことがある。〕
2.
甲状腺機能亢進症の患者
〔甲状腺機能亢進に伴う代謝亢進、カテコールアミンの作用を増強することがある。〕
3.
急性腎炎の患者
〔腎臓に対する負荷を高め、尿蛋白が増加するおそれがある。〕
4.
肝障害のある患者
〔テオフィリンクリアランスが低下し、テオフィリン血中濃度が上昇することがあるので、血中濃度測定等の結果により減量すること。〕
5.
高齢者〔「高齢者への投与」の項参照〕
6.
妊婦又は妊娠している可能性のある婦人、産婦、授乳婦
〔「妊婦、産婦、授乳婦等への投与」の項参照〕
7.
小児
(1)
小児、特に乳幼児は成人に比べて痙攣を惹起しやすく、また、テオフィリンクリアランスが変動しやすいのでテオフィリン血中濃度のモニタリングを行うなど慎重に投与すること。なお、次の小児にはより慎重に投与すること。
1)
てんかん及び痙攣の既往歴のある小児
〔痙攣を誘発することがある。〕
2)
発熱している小児
〔テオフィリン血中濃度の上昇や痙攣等の症状があらわれることがある。〕
3)
6カ月未満の乳児
〔乳児期にはテオフィリンクリアランスが一定していない。6カ月未満の乳児ではテオフィリンクリアランスが低く、テオフィリン血中濃度が上昇することがある。〕
(2)
低出生体重児、新生児に対する安全性は確立していない。(使用経験がない)
重要な基本的注意
1.
うっ血性心不全の患者に投与する場合は、テオフィリン血中濃度が上昇することがあるので注意して使用すること。
2.
テオフィリンによる副作用の発現は、テオフィリン血中濃度の上昇に起因する場合が多いことから、血中濃度のモニタリングを適切に行い、患者個々人に適した投与計画を設定することが望ましい。
3.
副作用が発現した場合には減量又は投与を中止し、テオフィリン血中濃度を測定することが望ましい。
4.
小児、特に乳幼児に投与する場合には、保護者等に対し、発熱時には一時減量あるいは中止するなどの対応を、あらかじめ指導しておくことが望ましい。
5.
小児では一般に自覚症状を訴える能力が劣るので、本剤の投与に際しては、保護者等に対し、患児の状態を十分に観察し、異常が認められた場合には速やかに主治医に連絡するなどの適切な対応をするように注意を与えること。
相互作用
相互作用の概略
本剤は主として肝薬物代謝酵素CYP1A2で代謝される。(「薬物動態」の項参照)
併用注意
(併用に注意すること)
1. 薬剤名等
他のキサンチン系薬剤
テオフィリン
コリンテオフィリン
ジプロフィリン
カフェイン水和物等
中枢神経興奮薬
エフェドリン塩酸塩
マオウ等
臨床症状・措置方法
過度の中枢神経刺激作用があらわれることがある。(「過量投与」の項参照)
副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
機序・危険因子
併用により中枢神経刺激作用が増強される。
2. 薬剤名等
交感神経刺激剤
(β刺激剤)
イソプレナリン塩酸塩
クレンブテロール塩酸塩
ツロブテロール塩酸塩
テルブタリン硫酸塩
プロカテロール塩酸塩水和物等
臨床症状・措置方法
低カリウム血症、心・血管症状(頻脈、不整脈等)等のβ刺激剤の副作用症状を増強させることがある。
副作用の発現に注意し、異常が認められた場合には減量又は投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
機序・危険因子
心刺激作用をともに有しており、β刺激剤の作用を増強するためと考えられる。
低カリウム血症の増強についての機序は不明である。