アスパラカリウム錠300mg/アスパラカリウム散50%,L-天门冬氨酸钾片,L-天门冬氨酸钾散,ASPARA Potassium Tablets(Potassium L-Aspartate)
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作成又は改訂年月
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**2013年5月改訂(第11版) D7
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*2010年10月改訂
日本標準商品分類番号
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873229
日本標準商品分類番号等
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再評価結果公表年月(最新)
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1988年6月
薬効分類名
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Kアスパルテート製剤
承認等
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販売名
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アスパラカリウム錠300mg
販売名コード
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3229005F1080
承認・許可番号
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承認番号
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21900AMX00183
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商標名
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ASPARA Potassium Tablets 300mg
薬価基準収載年月
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2007年6月
販売開始年月
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1965年4月
貯法・使用期限等
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貯法
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室温保存
吸湿性が極めて高いので、開封後は湿気を避けて保存のこと
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使用期限
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外箱、容器に使用期限を表示
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注意
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**「取扱い上の注意」の項参照
組成
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成分・含量
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L-アスパラギン酸カリウム 1錠中 300mg(K+:1.8mEq)
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添加物
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エチルセルロース、ケイ酸アルミニウム、カルメロースカルシウム、ステアリン酸マグネシウム、ヒドロキシプロピルセルロース、マクロゴール6000
性状
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剤形
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フィルムコーティング錠
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色調
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白色
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外形
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サイズ(mm)
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直径:11.0
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サイズ(mm)
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厚さ:5.1
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重さ(g)
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0.47
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識別コード
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TA102
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販売名
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アスパラカリウム散50%
販売名コード
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3229005B1038
承認・許可番号
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承認番号
-
21900AMX00182
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商標名
-
ASPARA Potassium Powder 50%
薬価基準収載年月
-
2007年6月
販売開始年月
-
1974年10月
貯法・使用期限等
-
貯法
-
室温保存
吸湿性が極めて高いので、開封後は湿気を避けて保存のこと
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使用期限
-
外箱、容器に使用期限を表示
-
注意
-
**「取扱い上の注意」の項参照
組成
-
成分・含量
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L-アスパラギン酸カリウム 1g中 500mg(K+:2.9mEq)
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添加物
-
エチルセルロース、ケイ酸アルミニウム
性状
-
剤形
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散剤
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色調
-
白色
禁忌
(次の患者には投与しないこと)
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1.
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重篤な腎機能障害(前日の尿量が500mL以下あるいは投与直前の排尿が1時間当たり20mL以下)のある患者〔カリウムの排泄低下により、高カリウム血症を呈するおそれがある。〕
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2.
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副腎機能障害(アジソン病)のある患者〔アジソン病ではアルドステロン分泌低下により、カリウム排泄障害を来しているので、高カリウム血症を呈するおそれがある。〕
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3.
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高カリウム血症の患者
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4.
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消化管通過障害のある患者〔カリウムイオンの局所的な粘膜刺激作用により潰瘍、狭窄、穿孔をきたすことがある。〕
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(1)
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食道狭窄のある患者(心肥大、食道癌、胸部大動脈瘤、逆流性食道炎、心臓手術等による食道圧迫)
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(2)
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消化管狭窄又は消化管運動機能不全のある患者
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5.
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高カリウム血性周期性四肢麻痺の患者〔発作を誘発するおそれがある。〕
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6.
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本剤の成分に対し過敏症の既往歴のある患者
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7.
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エプレレノンを投与中の患者〔「相互作用」の項参照〕
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効能又は効果
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下記疾患又は状態におけるカリウム補給
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・降圧利尿剤、副腎皮質ホルモン、強心配糖体、インスリン、ある種の抗生物質などの連用時
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・低カリウム血症型周期性四肢麻痺
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・心疾患時の低カリウム状態
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・重症嘔吐、下痢、カリウム摂取不足及び手術後
用法及び用量
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L-アスパラギン酸カリウムとして、通常成人1日0.9~2.7g(錠:3~9錠、散:1.8~5.4g)を3回に分割経口投与する。
なお、症状により1回3g(錠:10錠、散:6g)まで増量できる。
使用上の注意
慎重投与
(次の患者には慎重に投与すること)
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1.
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腎機能低下あるいは腎機能障害のある患者〔カリウムの排泄低下により、高カリウム血症を呈するおそれがある。〕
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2.
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急性脱水症、広範囲の組織損傷(熱傷、外傷等)のある患者〔細胞外へカリウムが移行する状態であり、高カリウム血症を呈するおそれがある。〕
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3.
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高カリウム血症があらわれやすい疾患(低レニン性低アルドステロン症等)を有する患者
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4.
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抗コリン作動薬を投与中の患者〔「相互作用」の項参照〕
重要な基本的注意
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1.
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本剤の投与に際しては、患者の血清電解質及び心電図の変化に注意すること。特に、長期投与する場合には、血中又は尿中のカリウム値、腎機能、心電図等を定期的に検査することが望ましい。また、高カリウム血症があらわれた場合には、投与を中止すること。
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2.
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低クロール血症性アルカローシスを伴う低カリウム血症の場合は、本剤とともにクロールを補給することが望ましい。
相互作用
併用禁忌
(併用しないこと)
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薬剤名等
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エプレレノン(セララ)
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臨床症状・措置方法
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血清カリウム値が上昇するおそれがある。
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機序・危険因子
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併用によりカリウム貯留作用が増強するおそれがある。
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併用注意
(併用に注意すること)
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1. 薬剤名等
カリウム保持性利尿剤(スピロノラクトン、トリアムテレン等)
アンジオテンシン変換酵素阻害剤(イミダプリル塩酸塩、カプトプリル、エナラプリルマレイン酸塩等)
アンジオテンシンII受容体拮抗剤(ロサルタンカリウム、カンデサルタンシレキセチル、バルサルタン等)
非ステロイド性消炎鎮痛剤(インドメタシン等)
β遮断剤
シクロスポリン
ヘパリン
ジゴキシン
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臨床症状・措置方法
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高カリウム血症があらわれることがある。
定期的に血清カリウム値を観察し、異常が認められた場合には、本剤を減量するなど適切な処置を行う。
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機序・危険因子
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カリウム保持性利尿剤はナトリウム、水の排泄を促進し、カリウムの排泄を抑制する。
アンジオテンシン変換酵素阻害剤、アンジオテンシンII受容体拮抗剤は、アルドステロンの分泌を低下させ、カリウムの排泄を減少させるため、併用により高カリウム血症があらわれやすくなると考えられる。
非ステロイド性消炎鎮痛剤、β遮断剤、シクロスポリン、ヘパリン、ジゴキシンは、血中のカリウムを上昇させる可能性があり、併用により高カリウム血症があらわれやすくなると考えられる。
腎機能障害のある患者。
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2. 薬剤名等
抗コリン作動薬
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臨床症状・措置方法
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本剤の消化管粘膜刺激があらわれやすい。症状があらわれた場合には、本剤の減量又はカリウムの液剤の使用を考慮する。
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機序・危険因子
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抗コリン剤の消化管運動の抑制による。
副作用
副作用等発現状況の概要
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本剤は使用成績調査等の副作用発現頻度が明確となる調査を実施していないため、発現頻度については文献、自発報告等を参考に集計した。
総症例285例中、副作用が報告されたのは6例(2.1%)で、胃腸障害、食欲不振、心窩部重圧感、耳鳴、頭がかっかする、高カリウム血症が各1例(0.4%)であった。(再評価結果)
重大な副作用
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一時に大量を投与すると心臓伝導障害があらわれることがある。高カリウム血症の治療にはカルシウム剤、重炭酸ナトリウム、高張食塩液、ブドウ糖・インスリン、陽イオン交換樹脂、透析が緊急度に応じて選択される。
その他の副作用
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1. 消化器
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0.1~5%未満
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胃腸障害、食欲不振、心窩部重圧感
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2. その他
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0.1~5%未満
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耳鳴
その他の副作用の注意
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副作用が認められた場合には、投与を中止するなど適切な処置を行うこと。
高齢者への投与
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カリウムは腎臓から排泄されるが、高齢者では腎機能が低下していることが多く高い血中濃度が持続するおそれがあるので、減量するなど注意すること。
妊婦、産婦、授乳婦等への投与
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1.
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妊婦又は妊娠している可能性のある婦人には治療上の有益性が危険性を上まわると判断される場合にのみ投与すること。〔妊娠中の投与に関する安全性は確立していない。〕
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2.
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授乳中の婦人には投与しないことが望ましいが、やむを得ず投与する場合には授乳を避けさせること。〔授乳中の投与に関する安全性は確立していない。〕
小児等への投与
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低出生体重児、新生児、乳児には投与しないことが望ましい。〔動物実験(3週齢以下の幼若マウス及びラット:アスパラギン酸として250mg/kg以上を投与)で、視床下部弓状核に病理組織学的変化を認めたという報告がある。〕
過量投与
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通常経口投与では重篤な高カリウム血症があらわれることは少ないが、排泄機能の異常等がある場合には起こることがある。
一般に高カリウム血症は初期には無症状のことが多いので、血清カリウム値及び特有な心電図変化(T波の尖鋭化、QRS幅の延長、ST部の短縮、P波の平坦化ないしは消失)に十分注意し、高カリウム血症が認められた場合には血清カリウム値、臨床症状に応じて下記のうち適切と思われる処置を行う。なお、筋肉及び中枢神経系の症状として、錯感覚、痙攣、反射消失があらわれ、また、横紋筋の弛緩性麻痺は、呼吸麻痺に至るおそれがある。
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(1)
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カリウムを含む食物や薬剤の制限又は排除。カリウム保持性利尿剤の投与が行われている場合にはその投与中止。
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(2)
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インスリンをブドウ糖3~4gに対し1単位(もし糖尿病があれば2gに対し1単位)加えた20~50%高張ブドウ糖液200~300mLを30分くらいで静脈内投与。
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(3)
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アシドーシスのある場合には、乳酸ナトリウムあるいは炭酸水素ナトリウムを5%ブドウ糖液200mL程度に溶解し静脈内投与。
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(4)
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グルコン酸カルシウムの静脈内投与。
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(5)
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陽イオン交換樹脂(ポリスチレンスルホン酸ナトリウム等)の経口投与又は注腸。
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(6)
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血液透析又は腹膜透析。
適用上の注意
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薬剤交付時
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PTP包装の薬剤はPTPシートから取り出して服用するよう指導すること。〔PTPシートの誤飲により、硬い鋭角部が食道粘膜へ刺入し、更には穿孔を起こして縦隔洞炎等の重篤な合併症を併発することが報告されている。〕
薬効薬理
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カリウムは細胞内の主要電解質で、細胞膜電位の形成、酸-塩基平衡の調節、浸透圧の維持等に関与し、神経の興奮や各組織の細胞内代謝に重要な役割をもつ。
L-アスパラギン酸カリウムは組織移行性及び体内利用性のよいカリウム塩であることが認められている。1,2)
有効成分に関する理化学的知見
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○一般名
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L-アスパラギン酸カリウム
(Potassium L-Aspartate)
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○構造式
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○分子式
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C4H6KNO4
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○分子量
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171.19
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・白色の粉末で、においはなく、特異な味がある。
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・水に極めて溶けやすく、エタノール(95)に極めて溶けにくく、ジエチルエーテルにほとんど溶けない。
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・極めて吸湿性である。
取扱い上の注意
**本剤は吸湿性が極めて高いため、開封後は湿気を避けて保存すること。
なお、錠剤については以下の点にも注意すること。
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(1)
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PTPシートを破損しないよう注意すること。
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(2)
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服用直前までPTPシートから取り出さないこと。
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(3)
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錠剤は一包化に適さない薬剤である。ただし、一包化が必要な場合は気密性の高い容器で保存し、必要に応じて乾燥剤を入れるなど湿気に十分注意すること。
包装
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アスパラカリウム錠300mg:100錠(10錠×10)
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アスパラカリウム錠300mg:500錠(10錠×50)
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アスパラカリウム錠300mg:1,000錠(10錠×100)
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アスパラカリウム錠300mg:1,000錠(バラ)
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アスパラカリウム散50%:500g
主要文献及び文献請求先
主要文献
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1)
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檜垣 鴻 他:薬学研究 1963; 35(6):209-225
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2)
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Struck E. et al.:Arzneimittelforschung. 1969; 19:113-115
文献請求先
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*田辺三菱製薬株式会社 くすり相談センター
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〒541-8505 大阪市中央区北浜2-6-18
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電話 0120-507-319
製造販売業者等の氏名又は名称及び住所
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*販売
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田辺製薬販売株式会社
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大阪市中央区北浜2-6-18
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製造販売元
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田辺三菱製薬株式会社
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大阪市中央区北浜2-6-18
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